【I-22】(あいにじゅうに)
PZL I-22"Iryda(イリダ)"
1980年代、ポーランド軍で使用されていたTS-11「イスクラ」やLiM-9の後継として開発された高等練習機。
形はフランス製のアルファジェットやイギリス製のホークによく似ている。
PZLミーレック(後にWSK-ミーレック)社が製造を担当した。
機体的には前作のTS-11と同様に全て純国産であるが、タイプによってはエンジンやアビオニクスにフランス製やイギリス製のものを使用している機体もある。
アフターバーナーは付いていないが、23mm機関砲を一門固定装備している。基本は練習機型のタイプだが戦闘機型・偵察機型・攻撃機型等もありバリエーションは多い。
1985年に試作機が初飛行し、1992年から運用が開始されたが、技術的問題と資金不足のために開発プロジェクトは最終的に1990年代にキャンセルされた。
機体はポーランド軍のみで8機が使用され、1996年に全機が退役した。
関連:TS-11 LiM-9
スペックデータ
乗員 | パイロット2名 |
全長 | 13.22m |
全高 | 4.30m |
全幅 | 9.6m |
主翼面積 | 19.22㎡ |
空虚重量 | 4,600kg |
最大離陸重量 | 7,493kg |
最大兵装搭載量 | 2,000kg |
エンジン | PZL K-5ターボジェット(推力13.0kN)×2基 |
最大速度 | マッハ0.82 |
海面上昇率 | 2,460m/min |
実用上昇限度 | 12,800m |
航続距離 | 648nm |
兵装 | 固定武装にGSh-23L 23mm機関砲×1門 無誘導爆弾、S-5またはS-8ロケット弾ポッド、R-13・R-60空対空ミサイル等 |
主なバリエーション
- I-22M-93K:
初期生産型。
- I-22M-93V:
初期生産型だが、外国製エンジンを搭載する。
輸出型として製作されたが失敗に終わった。
- I-22M-93S:
93Kの改良型。フランス製の電子機器を搭載する。
- I-22M-93R:
胴体内及びポット内に特殊機材を搭載した偵察型。
- I-22M-22M:
胴体内及びポット内に特殊機材を搭載した海洋偵察型。
- I-22-95T:
空対空・空対地戦闘能力を追加した戦闘練習型。
- I-22M-95R:
95Tの戦闘偵察型。
- I-22M-95M:
海上作戦型。詳しい事は不明。
- I-22M-95MS:
95Mの能力向上型。
- I-22M-97:
単座型。詳しい事は不明。
- I-22M-97S:
攻撃機型。詳しい事は不明。
- I-22M-97MS:
戦闘機型。詳しい事は不明。
- I-22M-93K:
最終量産型。詳しい事は不明。
- I-22M-96:
1996年に初飛行、現在I-22の最新型だが試作のみで終わる模様。詳しい事は不明。
2-(2,6-ジフルオロフェニル)オキサゾロ[4,5-b]ピリジン
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