C-130B系列とは? わかりやすく解説

C-130B系列

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 03:01 UTC 版)

KC-130 (航空機)」の記事における「C-130B系列」の解説

インドネシア空軍受領したC-130Bのうち2機は、両翼下に給油ポッド搭載できるようになっており、KC-130B称された。 1957年アメリカ海軍航空試験センター(NATC)は2機のC-130Aをアメリカ空軍から借用し独自に開発したホース・ドラム・ユニット(HDU)を収めたプローブアンドドローグ方式給油ポッド搭載して海軍・海兵隊航空機への空中給油実験行った。この成果踏まえ、C-130Bをベースとして海兵隊向けの空中給油機開発されることになり、最初量産型1960年1月22日初飛行した。この時期海軍艦隊兵站支援飛行隊VR)向けの輸送機としてC-130BをベースとしたGV-1を調達しており、海兵隊向け空中給油機も同じ名前で呼ばれていたが、1962年命名法改正に伴う命名変更伴って海軍向けの輸送機C-130F、そして海兵隊向けの空中給油機KC-130F称されるようになったKC-130F給油システムは、KC-130Bのものがおおむね踏襲されていた。輸送機空中給油機兼用できるように設計されており、空中給油機として使用する際には機内1,800ガロン(6,814リットル)の追加燃料タンク2基を設置できる。1,600キロ868海里)を547キロメートル毎時295ノット)で巡航しつつ、31,000ポンド14,060 kg)の燃料給油することができた。主翼下に装着するポッド(サージャントフレッチャー48-000)には燃料収容スペースはないかわり、長さ91フィート(27.74 m)のホース収容しており、また受油機から見やすい位置には送油の状態を示す3色のステータスライトが設置された。 ベトナム戦争中、海兵隊航空団地上基地からの運用行っていたが、A-4攻撃機最大ペイロード離陸できないという問題に対して燃料をやや減らした状態で離陸した上で離陸後にKC-130Fからの空中給油によって補うという運用行っていた。また同戦争通じて戦闘捜索救難CSAR)用ヘリコプター航続距離延伸必要性痛感した空軍は、海兵隊KC-130F借用してヘリコプター対す空中給油研究着手しCH-3Eヘリコプターダミープローブ仮設して、1965年12月17日には初の空中給油試験成功させた。 KC-130F空母航空団艦上輸送機 (COD) としても検討されており、1963年10月には空母フォレスタル艦上実機用いた運用試験が行われた。この試験では、カタパルトアレスティング・ギア使わず発着艦を成功させており、重量25,000ポンド11,340 kg)で航続距離2,500海里COD機として運用できると評価され一方飛行甲板上にあるときには他の航空機発着艦が一切行えない上に格納庫にも収容できないという問題があり、採用には至らなかった。 A4D-2N(A-4C攻撃機給油するGV-1(KC-130F) 「フォレスタル艦上での運用試験

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