870形とは? わかりやすく解説

870形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 21:41 UTC 版)

国鉄400形蒸気機関車」の記事における「870形」の解説

870形は、1897年から1902年にかけて、関西鉄道によりナスミス・ウィルソン社から輸入されA8系の準同形車である。各部寸法A8系に準じるものの、動輪径はやや大きい1,372mm (4ft6in) とされ、全長も150mm長かった最大特徴は、ベルペヤ火室採用で、弁装置最初の2両はA8基本ジョイであったが、その後12両はスチーブンソン基本形であった関西鉄道へは、1897年に2両(製造番号505, 506)、1898年に6両(製造番号542 - 547)、1901年に2両(製造番号619, 620)、1902年に4両(製造番号635 - 638)の計14両が導入され治承・寿永の乱源平合戦)の時代名馬の名にちなん磨墨するすみ)形(21, 22, 46 - 51, 74 - 77)と名付けられた。関西鉄道国有化後の改番では、870形(870 - 883)とされ、大阪鉄道管内奈良五條配置されて、管内での入換や小運転に使用された。その後は、参宮線山陰線転用され、仙台に移るものもあったが、1937年までは全車健在で、1945年時点でも2両(879, 881)が郡山土崎の両工機部で入換え用に使用されていた。全廃となったのは1949年である。 民間払下げられたものは7両で、内訳次のとおりである。 870(1942年) : 樺太人造石油帝国燃料興業 内淵鉄道 8711941年) : 筑前参宮鉄道西日本鉄道宇美線。後の勝田線) 7 → 鉄道省1944年買収1947年廃車) 872(1943年) : 相模鉄道現在の相鉄本線121951年廃車8741941年) : 相模鉄道現在の相模線11 → 再買収1944年。仮番号138) → 常総鉄道1946年4月入線1381952年廃車8771943年) : 鹿島参宮鉄道(→常総筑波鉄道鉾田線現在の鹿島鉄道1941年から借入れ)6 878 : 日本軽金属清水) 881(1950年) : 東北パルプ秋田工場 主要諸元 全長:9900mm 全高:3658mm 軌間 : 1067mm 車軸配置 : 2-4-2 (1B1) 動輪直径 : 1372mm (4ft6in) 弁装置 : ジョイ基本型(870, 871)、スチーブンソン基本型(872 - 883) シリンダー直径×行程) : 356mm×508mm ボイラー圧力 : 10.6kg/cm2 火格子面積 : 1.21m2 全伝熱面積 : 71.7m2煙管蒸発伝熱面積 : 68.0m2 火室蒸発伝熱面積 : 3.7m2 ボイラー容量 : 2.6m3 小煙管直径×長サ×数) : 45mm×3050mm×166本 機関車運転整備重量 : 35.76t 機関車空車重量 : 27.59t 機関車動輪上重量(運転整備時) : 21.56t 機関車動輪軸重(第1動輪上) : 10.88t 水タンク容量 : 4.5m3 燃料積載量 : 0.85t 機関車性能シリンダ引張力(0.85P): 4,230kg ブレーキ装置 : 手ブレーキ真空ブレーキ

※この「870形」の解説は、「国鉄400形蒸気機関車」の解説の一部です。
「870形」を含む「国鉄400形蒸気機関車」の記事については、「国鉄400形蒸気機関車」の概要を参照ください。

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