麻痺の治療とは? わかりやすく解説

麻痺の治療

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 09:10 UTC 版)

「麻痺」記事における「麻痺の治療」の解説

運動麻痺感覚麻痺徴候であり、治療原因疾患の治療を行うのが一般的である。しかし痺れ主訴とした来院も多いため、対症療法一部示す。 特発性良性慢性しびれ 軽症であればアリナミンF®(ビタミンB1)50mg 1×やメチコバールメコバラミンビタミンB121500μg 3×、ユベラN®(トコフェノールビタミンE)100mg 2×、ビタメジンカプセル®50mg 1×(複合ビタミン剤)などを使用する。また心因性場合も多いため、抗不安薬併用することもある。 末梢神経障害 糖尿病性ニューロパチー場合軽症場合はキネダック®150mg 3×(エパレスタット)がよく用いられる。キネダックはアルドース還元酵素阻害薬でありアルドース還元酵素特異的に阻害し神経内のソルビトール蓄積抑制する神経不可逆的阻害受けてなければ有効とされている。糖尿病性神経症疼痛やしびれに使用されることが多い。尿が赤くなるが、それは特に問題とならない痛み強くなってきた場合はキネダック®150mg 3×に加えてメキシチール®(メキシレチン)300mg 3×を併用する場合が多い。メキシチールI b群の抗不整脈薬であり、不整脈誘発することがあるので投与まえに心電図検査することが望ましい。1か月をめどに使用し効果なければ2週間で退する。また痛み難治性となった場合テグレトール®400mg 2×(カルバマゼピン)を使用することも多い。この痛みによってうつ状態となることも多く抗うつ薬抗不安薬効果的な場合もある。トフラニール®30mg 3×(イミプラミン)は三環系抗うつ薬であり、セルシン6mg 3×(ジアゼパム)は抗不安薬である。セルシン®とテグレトール®の併用はしばしば行われる。だが、日常生活支障がでるほどの糖尿病性神経症では神経不可逆的な変化起こしておりこれらの薬物効果的でない場合も多い。その場合、痛み、しびれは訴えないこともある。 アルコール栄養障害ニューロパチー疑った場合はビタメジンカプセル(50)3C3×とメチコバール 1500μg 3×を併用することもある。 手根管症候群 この場合原疾患の治療NSAIDsによる疼痛を行う場合が多い。浮腫に対してラシックス&regフロセミド);40mg1×も使用される神経痛 テグレトール®(カルバマゼピン)が頻用される。帯状疱疹後などではフランドルテープ®が効果的なこともある。 急性腰痛症 急性腰痛症薬物療法としてはNSAIDs筋弛緩薬ミオナールアロフト)、ワクニシアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液(ノイロトロピン)、ビタミンB12製剤プロスタグランジン製剤抗うつ薬漢方薬抗不安薬抗てんかん薬などが用いられるプロスタグランジン製剤ではプロレナールやオパルモンなどが用いられるプロスタグランジンE1誘導体であり腰部脊柱管狭窄症による下肢のしびれや痛みに対して用いる。循環障害軽快にて症状緩和させる軽症から中等症では効果があるが重症例では効果限定的であり有効率50%程度とされる副作用消化器症状動悸、ほてりなどである。漢方薬では牛車腎気丸八味地黄丸などが用いられる八味地黄丸腰部脊柱管狭窄症に対してRCT70%の効果がありNSIDsより有効とされている。牛車腎気丸八味地黄丸2つ生薬配合し効果増強されている。

※この「麻痺の治療」の解説は、「麻痺」の解説の一部です。
「麻痺の治療」を含む「麻痺」の記事については、「麻痺」の概要を参照ください。

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