高城学園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 06:54 UTC 版)
柚木 穂邑 (ゆのき ほむら) IIの主人公で、IIIでもそれに準ずる扱い。学園の1年生で書道部に所属している、ごく普通の女子高生。肩から肘のあたりにある火傷の痕が小さなコンプレックスになっていたが、中学時代、櫂に「蝶みたいだ」と言われ、傷を醜く思うかはそのひとの心次第と気づかされたことで前向きになり、彼に好意を持つようになる。櫂に対する熱の入れようはテストの成績から一挙一動に及ぶまでの詳細な観察に結実しており、書道部に入ったのも彼を追いかけてのことである。その熱意のほどを知る友人たちからは「告れば?」とからかわれている。 保険金目的の父親によるとみられる放火事件に巻き込まれたことから、火を極端におそれている。「四大元素」の使役者で、彼女が2度の火事に巻き込まれても無事であったのはこの力の恩恵。櫂の助力によって雙羽塾事件の記憶を取り戻し、「四大元素」の使役者としての能力にも覚醒する。その後、「血」を退け、同時に火(ひいては父親)への恐怖心もなくなった。また雙羽塾事件の生き残りであるが、火事に関する記憶は失っている。邸生によれば彼女の記憶を奪っていたのはFのようである。 ごく普通の高校生活を送っていたが、連続殺人事件に巻き込まれたことから、一転危険な目にあうことになる。その際、護衛となってくれた深綾や、砌、那依、また梨夏とも出会っている。 強力な式神である「神狼」も退けており、原則強弱はない式神であるが、相性のいい相手と連続であたっている。 IIIではお見舞いにいったところをまたも式神絡みの事件に巻き込まれており、たまたま居合わせた由希と伊調、さらには櫂の機転によって無事救出されている。 長岡 櫂 (ながおか かい) 学園の2年生。天才で、一度でも見たものは全て自分のものとして吸収してしまう。IIの終盤では「他人にものを教わる必要など感じたことはない」とうそぶき、IIIでは砌の援護があったとはいえ、物理的な方法で式神を撃退してみせた(由希もIIIで同じ事をやっている)。学業・運動神経ともに抜群だが、あまりの出来のよさに友達を無くしまった過去がある。そのため目立つことを嫌っており、テストの点数などは意識的に「調整」している。書道部に所属し、伊達眼鏡をかけているのもそのため。性格は冷静沈着で、激することはほとんどない。また心理・論理の両面にわたって頭の回転が早く、那依の逡巡についても当事者たちよりも早く察していたほど。作中で対抗できるのは由希くらいなもの。 穂邑が連続殺人事件に巻き込まれた際には深綾に協力を求め、また自力の捜査活動と推理によって犯人・事件の真相を突き止めている。 雙羽塾関係者ではなく、式神とも無縁だった。しかし使鬼を一度見ただけで自分のもの(彼の使鬼は巨大な黒豹)として「血」の式神使いを驚愕させ、見よう見まねで穂邑の巫護までやってのけた能力の持ち主。 なお、IIの終盤で穂邑に対して告白らしきもの(「おまえを失うくらいなら―あのとき死んでもかまわなかった」)をおこなっているが、感情を表に出さない人物のため、はっきりとした結論は出ていない。すくなくとも穂邑には「付き合っている」という自覚はない。しかし、かつて付き合っていた深綾の推測によれば、櫂にとって穂邑は特別な相手であるらしい(深綾は「少し、妬ける」と独白している)。 藤井 香奈 (ふじい かな) 1年生。穂邑とおなじ手紙を送られたひとり。手紙に恐怖して、まっさきに穂邑に相談を持ちかけた。雙羽塾事件によって双子の姉である紗奈を亡くしている。物語中盤で、右京と付き合う。 IIの事件の犯人。姉の紗奈と共謀して、森原ら雙羽塾の元関係者を次々に殺害していった。事件のショックによって姉妹の人格はひとつに統合されており、それを支配している上位人格が「ナナ」=「七番目(ザ・セブン)」である。この姉妹が「血」の使役者と巫護。櫂によって真実を看過され、穂邑と彼を殺害しようとするが、櫂が巫護の能力を「盗んで」いたこと、また穂邑が「四大元素」の能力を回復したことによって敗北、姉妹のうちいずれかが死亡している。式神を砕かれたことで、精神が崩壊し、幼児化を起こしてしまっているため、生き残ったのがどちらであるかは不明。なお、IIIの序盤によれば回復傾向にある模様。 市川 彩乃 (いちかわ あやの) 穂邑のクラスメイトで友人。穂邑の言う櫂の格好よさに疑問を持ち、からかいながらも彼女のことを応援している。 野田 美咲 (のだ みさき) おなじく穂邑のクラスメイトで友人。部活もおなじ書道部で、穂邑につきあって入部した。彩乃同様、穂邑の恋路を応援している。 森原 拓真 (もりはら たくま) 1年生で柔道部所属。穂邑とおなじ手紙を送られたひとりで、事件の最初の被害者。密室状況で喉を裂かれて死亡した。雙羽塾にかよっていたことがある。 式神使い。これはほかの手紙をもらったひとたちもおなじ。ただし、森原以外のひとたちも、作中で式神は使用していない。 藍沢 瑛理子(あいざわ えりこ) 2年生。穂邑とおなじ手紙を送られたひとり。小柄な美少女で、櫂の本領に気付いているよう。かつてトラブルになった上級生男子と、その仲間をひとりで病院に送りにしたという武勇伝がささやかれている。この武勇伝は式によるもの。放送室で式神によって惨殺された。 乾 泰史 (いぬい やすし) 2年生。穂邑とおなじ手紙を送られたひとり。成績優秀なようで、新入生総代を櫂が辞退したこと(つまり、結果的にとはいえ憐れまれたこと)を根に持っている。性格は直情径行で粗暴。瑛理子とともに事件の第2の被害者となる。 宮脇 右京 (みやわき うきょう) 2年生。穂邑とおなじ手紙を送られたひとり。軽いノリの男で、初対面の穂邑を口説こうとしていた。物語中盤で香奈と付き合う。 実は雙羽塾にかよったことはなく、ナンパの方便として利用していただけであり、式神使いではない。IIの終盤この嘘を櫂に看過され、香奈の使鬼によって重傷を負うが一命は取り留めている。
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高城学園
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IIの舞台。前作レベリオンで主人公・緋村恭介らが通っていた学校である。梨夏はOGで、穂邑たちが通っている。意外な場所に飛び地を持っており、これが由希や穂邑たちの危機を救うことになる。
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