非戦論とは? わかりやすく解説

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ひせん‐ろん【非戦論】

読み方:ひせんろん

戦争をすべきではないとする議論主張反戦論


非戦論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 01:49 UTC 版)

非戦論(ひせんろん)とは、戦争および武力による威嚇や武力の行使を否認し、戦争ではない手段・方法によって問題を解決し、目的を達成しようという主張、社会運動である。




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非戦論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 01:32 UTC 版)

内村鑑三」の記事における「非戦論」の解説

日清戦争支持していた内村だったが、その戦争内外もたらした影響痛感して平和主義傾き日露戦争開戦前にはキリスト者立場から非戦論を主張するうになる6月24日東京帝国大学戸水寛人ら7人の教授開戦唱える建議書を提出し、それが公表されると、同月6月に『戦争廃止論』を萬朝報発表した萬朝報当初は非戦論が社論であったが、明治36年1903年10月8日世論主戦論への傾き受けて同紙も主戦論転じると、内村幸徳秋水堺枯川と共に萬朝報離れることとなった萬朝報退社後も、『聖書之研究』を通じて非戦論を掲げていたが、明治37年1904年2月には日露開戦いたった戦争中は、日本メソジスト教会本多庸一日本組合教会小崎弘道キリスト教多数派主戦論に傾いて積極的に戦争協力したが、非戦論は内村柏木義円などのきわめて少数であった内村キリスト者の間でも孤立していたものの、明治37年1904年)のクリスマス迎えた内村が、クリスマス平和主義者の日であって主戦論者はこの日を守る資格有せず」と述べたことについては、中里介山内村言葉拍手喝采送り半年後に『新希望』(『聖書之研究』の改題)に「予が懺悔」という文を寄せている。 なお、戦争反対強く訴えた内村だったが、彼の元に徴兵拒否をしたい」と相談に来た青年に対しては、「家族のためにも兵役には行った方がいい」と発言した弟子斎藤宗次郎が、内村影響されて本気で非戦論を唱え、「納税拒否徴兵忌避辞せず」との決意をした時には内村がわざわざ岩手県花巻斎藤のもとを訪れ説得して翻意させている。この言動は「キリスト他人の罪のために死の十字架についたのと同じ原理によって戦場に行く」ことを信者に対して求める、無教会平和主義者教理(「戦争自体直面したときの無抵抗」)に基づいている。内村は「一人キリスト教平和主義者戦場での死は不信仰者の死よりもはるかに価値のある犠牲として神に受け入れられる。神の意志に従わなければ他人自分代り戦場向かわせる兵役拒否者は臆病である」と述べて弟子兵役避けないよう呼びかけた。また、「悪が善の行為によってのみ克服されるから、戦争他人の罪の犠牲として平和主義者が自らの命をささげることによってのみ克服される」と論じた。そして内村は「神は天においてあなたを待っている、あなたの死は無駄ではなかった」という言葉戦死者弟子捧げるとともに若きキリスト教兵役者へは、個人救いとしての身体の復活」と社会救いとしてのキリストの再臨」の信仰固く立つよう勧めた。 以上の内村の非戦論思想における、「戦争政策への反対」と「戦争自体直面したときの無抵抗」という二重表現は、あらゆる暴力破壊対す抗議表明する同時に、「不義戦争時において兵役受容する」という行動原理明確にした。

※この「非戦論」の解説は、「内村鑑三」の解説の一部です。
「非戦論」を含む「内村鑑三」の記事については、「内村鑑三」の概要を参照ください。

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