電子写真とは? わかりやすく解説

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でんし‐しゃしん【電子写真】

読み方:でんししゃしん

暗い所では絶縁性であるが明るい所では伝導性をもつセレン・酸化亜鉛などを感光体とし、静電気吸着現象利用して画像を得る写真法。複写機応用される


電子写真

読みでんししゃしん
英語:electrophotography

カールソン法を代表とする,静電気導電性などの電気現象利用し,光像から直接感光体上に潜像形成する写真法の総称.この場合光像には可視像以外に可視外光X線粒子線等も含まれる

ゼログラフィ

(電子写真 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/01 13:50 UTC 版)

ゼログラフィ(Xerography)または電子写真(electrophotography)とは、1938年チェスター・カールソン発明した乾式複写技法であり、1942年10月6日アメリカ合衆国特許第 2,297,691号 として特許を取得した。カールソン自身は元々これを electrophotography と呼んでいた。xerography という用語は、ギリシア語語根 xeros(乾燥)と graphos(書く)を組み合わせたもので、液状の化学物質を使った青写真などとは異なる複写技法であることを強調している。




「ゼログラフィ」の続きの解説一覧

電子写真

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/22 13:45 UTC 版)

チェスター・カールソン」の記事における「電子写真」の解説

カールソン15年をかけて電子写真の基本原理確立した。そしてその間開発進捗合わせて特許申請していった。最初予備的な特許1937年10月18日申請。ほぼ同じころ、父と同じよう背骨関節炎患った。しかし彼は実験ロースクールでの勉強通常の仕事推し進めた。 そこで、オーストリアでナチズム台頭から逃げてきた移民物理学者 Otto Kornei を助手として雇った二人ニューヨーク市クイーンズ区アストリア自宅の奥の部屋実験室にした。 1938年10月22日、彼らは記念すべき大進歩を成し遂げた。Korneiはスライドガラスに墨で 10.-22.-38 ASTORIA. と書いた。そして硫黄塗布した亜鉛板を用意し部屋暗くして硫黄表面ハンカチでこすって静電気をため、スライドガラス亜鉛板に載せ、それを明る白熱灯照らした。そしてスライドガラス取り除きヒカゲノカズラ胞子硫黄塗布面にふりかけくっついていないものを息で吹き飛ばし残ったイメージパラフィン紙写し取ったパラフィン紙熱すると溶け落ち初めてほぼ完全な複写完成した実験数回繰り返し、彼らは祝いランチに出かけた。 1942年10月6日カールソンの電子写真法の特許発効したカールソン成功への道のり長く失敗の連続だった。1939年から1944年まで、彼は12社に出資要請して断られた。その中にはIBM含まれ後年トーマス・J・ワトソン・ジュニアは「逃してしまった一番大きな魚」と述懐している。商業化資金援助を得る最後頼みの綱として、海軍との会合臨んだ。しかし海軍乾式複写には興味示したが、カールソン考え理解できなかった。最後足掻きカールソン1942年コロンバスの Battelle Memorial Institute彼のアイデア持ち込んだ。そこで、John S. Crout と Clyde E. Williams出会うガラス棒獣皮炭素粉末使いカールソンガラス棒蓄えた電荷炭素粉末引きつける様子実演した。Croutはカールソン説明納得し、Crout は Williams らに開発への投資案を策定させた。1946年から1953年にかけて、Crout は Haloid Company とのライセンス契約締結尽力した同社1961年ゼロックス改称する)。結局カールソンアイデア1942年から1946年に Battelle で実用化可能であることが示され1946年から1953年に後のゼロックス (Haloid) で商業化された。ゼログラフィ全ての謄写版印刷機お蔵入りさせるまで、それから20年ほどかかったカールソン粘り強く働いた彼の考案した複写法で彼は裕福になり、Battelle Memorial Institute裕福になった。それはまた著作権あり方人々仕事スタイル一変させた。ゼログラフィ基盤となっている物理学その後発展しレーザープリンターなどが生み出された。

※この「電子写真」の解説は、「チェスター・カールソン」の解説の一部です。
「電子写真」を含む「チェスター・カールソン」の記事については、「チェスター・カールソン」の概要を参照ください。

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