生命活動のエネルギー源であるアデノシン3リン酸(ATP)を細胞に提供する仕組みで、ミトコンドリアの内膜にある脱水素酵素複合体の連鎖のことです。
生物が酸素を用いたいわゆる好気呼吸を行うとき、細胞ではいくつかの代謝が行われて炭水化物が最終的に水と二酸化炭素に分解されます。これらは解糖系、クエン酸回路、酸化的リン酸化(電子伝達系)の3つの代謝に分かれます。最後の段階は電子伝達系でNADHなどの電子伝達体を酸化し、酸素に電子を伝えて水を生成します。この3つの代謝で放出されるエネルギーを使ってATP合成酵素がアデノシン2リン酸(ADP)からATPを生成します。
電子伝達系を植物などの光合成における電子伝達系と区別して呼吸鎖といいます。また、これらの一連のプロセスを指して呼吸鎖と呼ぶ場合もあります。
三省堂 大辞林 |
でんし-でんたつけい 0 7 【電子伝達系】
生物学用語辞典 |
電子伝達系
英訳・(英)同義/類義語:electron transfer, electron transport system, electron transport systems, Electron transport chain, ETS, ATP (adenosine triphosphate)
ミトコンドリアや葉緑体に含まれる一連の電子伝達を行う物質の組(電子伝達系)があり、ATPなどへのエネルギー変換を行っている。
健康用語辞典 |
呼吸鎖
別名:電子伝達系
【英】:respiratory chain
ウィキペディア |
電子伝達系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/09/20 13:47 UTC 版)
電子伝達系(でんしでんたつけい)は、生物が好気呼吸を行う時に起こす複数の代謝系の最終段階の反応系である。別名水素伝達系、呼吸鎖などとも呼ばれる。
生体膜の内側と外側にプロトンの濃度の差を生じさせることが目的であり、このプロトン濃度勾配を利用して、最終的にATP合成酵素がATPを生成する。ここでいう膜とは、真核生物の場合はミトコンドリアの内膜であり、原核生物の場合は細胞膜のことである。これらの膜上に存在する呼吸鎖複合体に電子が流れることによってプロトンポンプおよびスカラー反応がおこり、プロトンが膜の内側から外側に汲み出されプロトン濃度勾配が生じる。
また、光合成でも電子伝達系は存在しており、これは葉緑体のチラコイド膜に存在するシトクロムb6/f複合体にて行われる。
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- ^ a b 黒岩常祥著 『ミトコンドリアはどこからきたか』 日本放送出版 2000年6月30日第1刷発行 ISBN 4140018879
- 1 電子伝達系とは
- 2 電子伝達系の概要
- 3 呼吸鎖複合体V
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