関東地獄地震
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 11:50 UTC 版)
「バイオレンスジャック」の記事における「関東地獄地震」の解説
関東地方を襲った未曾有の大地震の通称であり、初期設定では日本国政府による呼称は「昭和大震災」。 この地震によって関東地方には巨大な地割れが生じて群馬県伊勢崎市近くまで海が迫り、東京と埼玉は春日部から相模原辺りまで生じた地割れで南北に分断、茨城県南部および千葉県北部が沈没したことで房総半島が孤島化。丹沢・箱根・天城といった火山が噴火し火山灰による砂漠ができる。その後も関東圏で地震が治まる気配はなく、政府は遷都を決定し関東を放棄した。それによって関東、特に分断された房総を中心とした地域は国家の統治が及ばない無法地帯と化した。その後も地震による地殻変動は続き、およそ10年後には隆起によって再び房総と旧東京地域が地続きとなり、東京湾は狭まり消滅しかかっている。 生き残った者以外にもそれまでの一般社会で生きていけない異端者などが集まり、弱肉強食の社会を形成している。スラムキングが最も強い勢力で恐れられているが、のちに逞馬・天馬といった孤児達がたくましく成長し、軍を率いてこれに対抗した。 だが、作中で成長していく子供たち以外の人物はほとんど変化することがなく「アイアンカイザー編」では村人の一人が地獄地震から何年が過ぎたのか思い出せないと独白している。 『新バイオレンスジャック』では「関東地獄地震が起きたのは21世紀初頭(201X年)」、「地球温暖化の影響もあって都心部は大洪水で水没」、「関東が群島化」という変更点があるうえ、地域によって時間の感覚が異なるなど、現実とは違う別次元の世界とも言われている。 関東スラム街 旧・荻窪の辺りに作られた街。以前とくらぶべくもない規模だが、商店やレストランがある。ただしほぼすべての店がスラムキング含む大小の組織によって運営されており、品物こそまともだが値段はぼったくりである。なお、犯罪による儲けは暴落しており、人殺しで10万円という例も存在する。 関東地獄街 八重洲地下街が地獄地震で出入り口が埋もれてしまった。空気や水はかろうじて確保できたが、警官や政治家をリーダーにした一般人男性のA地区・暴走族・マッドライダーを中心としたならず者のB地区(皮肉にもここは男女混成)・埋もれた直後に起きた騒動で暴行被害を受けた、ファッションモデル・一般女性がファッションデザイナー・アイラ武藤をリーダーとして集まるC地区と、3つのエリアが形成される。 クラーケン農場 旧・横浜沖に隆起した土地に作られた奴隷農場。クラーケンと呼ばれる仮面の男が支配していたが、逞馬軍によって解放された。それまではドラゴンに供給されていた食料が関東庶民に向けられたことで食糧事情は大幅に改善した。 ミッドタウン / ミドルタウン 旧・川崎市辺りに作られた街。地盤が固く、地獄地震の影響も比較的軽かったため復興が早かった。逞馬軍とドラゴンの支配地の中間に位置するため、自由交易都市としての性格を持ち、そう呼ばれるようになった。 黄金都市(エルドラド) 名前とは裏腹にヤクザがひしめくスラム街。地震前に持ち込まれた金塊を保管している地下金庫と防衛する自衛隊が存在した。バイオレンスジャックと協力した逞馬竜率いる孤児グループによって金塊は隠されたが、直後に起きた地震で町や隠し場所ごと海に沈んだ。魔王城陥落後に起きた地震で再び隆起し、掘り出された黄金は関東復興の財源となった。
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