釜ヶ崎用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 04:52 UTC 版)
あいりん - 「釜ヶ崎」とおおむね同一地域を指す。なお、行政が作った用語であるため、労働者(というか地元の人)はこの語を使わない。 あおかん - (青空簡易宿泊所)- 野宿。 あぶれ - その日の仕事が得られないこと。失業。 あんこ - 日雇い労働者のこと。木場太。語源は普段は眠っているが目の前に美味しいエサが現れるとパクッと食らいつく魚のアンコウに由来すると言われている(労働者は普段ゴロゴロしているが仕事があるとパクッと行くことから)。 いんし - 日雇労働被保険者手帳に貼る雇用保険相当の印紙。印紙代は、1級176円・2級146円・3級96円。 かま - 釜ヶ崎の略で、「釜」と表記することもある。「われわれ釜の労働者は - 」などと言う。 かまきょう - 暴力手配師追放釜ヶ崎共闘会議。解散した。 けいやく - 10日とか20日というように一定の期間を区切って飯場に入り働くこと。 かまやん - ありむら潜(漫画家)の描く釜ヶ崎日雇い労働者のイメージキャラクター「カマやん」のこと。 けたおち - ひどい。(日当が)安い。 げんきん - 現金日払いの仕事。 しけはり - ヤクザの賭場の見張り役。手入れ(捜査)の警察官など「ヤバい人間」が歩いてくると「しけーしけー」と仲間に注意をうながす。なお、安全ならば「てんてん」である。 しのぎ - 他人の収入の強奪。 しのぎや - 路上強盗。 しょしき - 発生した賃金の範囲で、意思表示をして長靴や軍手など作業道具およびビールなど酒類を掛けで買うこと。 せんたー - あいりん労働福祉センターのこと。あいりん労働公共職業安定所を指すこともある そーめんだい - 夏季一時金のこと。あいりん労働公共職業安定所では、日雇労働被保険者手帳を持つ人のうち一定資格の人に支給していたが、2004年度をもって廃止された。 てちょう - 日雇労働被保険者手帳(日雇雇用保険の手帳)のこと。 てはいし - 手配師。事業所に労働者の世話をして紹介料(手配料)をとる者。 どや - 宿(やど)の逆読み。簡易宿所、簡易旅館とも。 とんこ - 工事現場や飯場などから逃げること。無断退職。 にしなり - 「あいりん地区」や「釜ヶ崎」を指す。現地の労働者が使う。 にっとう - 日当。 にんてい - 日雇労働雇用保険で給付される給付金。 もちだい - 冬季一時金のこと。あいりん公共職業安定所では、日雇労働被保険者手帳を持つ人のうち一定資格の人に支給していたが、2004年度をもって廃止された。 450(汚れ) - 西成警察署による日雇い労働者を指す蔑称。 木場 TVタウン
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