車両工場
民鉄の車両工場では定期検査としての車両重要部分の点検、整備や車両全体の検査を行い、ほかに臨時検査、各種の改造、改装工事、特別修繕も実施されています。これらの作業は一定期間内にすべて完了させ、車両を再び現場に復帰させなければなりません。このため作業の集中化、自動化や新技術の導入など近代化が進んでいます。
中でも台車、車輪・車軸、主電動機などの作業はすでに自動機器が開発され、流れ作業による点検、整備ラインが確立されている車両工場が多くなっています。車両の定期的な検査は、日常的なものと、分解を伴う大がかりなものがあります。列車検査は、分解しないでブレーキ装置、標識灯、合図装置など主要部分について外部から行う検査であり、「10日間に少なくとも1回」というように短期間で繰り返されます。月検査は、3ヶ月を超えない期間ごとに車両の状態と機能について行う定期検査があり、具体的には集電装置、主電動機、補助回転機、制御装置、台車、ブレーキ装置、連結装置、戸閉装置、蓄電池、車体などの各部についてカバーを取り外すなどして内部を点検、検査します。
重要部検査とは、4年以内、または走行距離が60万キロを超えない期間ごとに動力発生装置、走行装置、ブレーキ装置などの重要な装置の主要部分について行う定期検査のことを指します。具体的にはこうした装置や計器を分解して細かい所まで検査します。
全般検査は、8年を超えない期間ごとに車両の主要部分を取り外して全般的に行う定期検査のことをいい、パンタグラフ、台車、車輪まで外して総合的に調べる最も大がかりな点検といえます。こうした念入りな検査のほか、故障した車両を修繕したときにも検査し、試運転後に使います。
車両基地
車両工場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/19 17:42 UTC 版)
車両の全般検査、重要部検査を担当している。延床面積は 3,186m2 ある。建物内に可倒式案内軌条と台車抜取装置を備えた工場線が敷設されている。工場内ではそれぞれ艤装職場、空装職場、回転機職場、台車職場、電装職場等に分けられ、天井走行クレーン(12t/2.8t/1t)が計4基ある。
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車両工場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 17:24 UTC 版)
工場名称在来線小倉総合車両センター (KK) 新幹線熊本総合車両所 かつては鹿児島車両センター構内に鹿児島総合車両所 (KG) が設置されており、鹿児島支社所属の在来線および、九州新幹線部分開業時の新幹線車両の検査などを行っていたが、2011年に工場機能を廃止した。廃止後は主な検査を小倉総合車両所に移管、鹿児島車両センター・宮崎車両センターに一部検査機能が移管された。工場機能を担当する職員のほとんどは、熊本総合車両所に転勤となった。
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車両工場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 07:01 UTC 版)
車両工場では車両の全般検査、重要部検査といった車両検査業務全般を担当している。また、新造車の引き取り検査や車両改造工事も担当しており、2000系3編成9両の電装解除と3扉ロングシートへの改造による3550形への改造工事や、3000系および2300系の冷房改造工事は本工場で実施された。 主工場と車体工場の間には平行な線路間での車両移動を可能とするトラバーサが設置されており、ここで自走できない検査入場車両の入れ替え用として旧型電車(250形255)を改造した車両が1973年以来長らく使用されていた。もっともこれはアント工業製の小型車両移動機に置き換えられたため、2000年に廃車解体されている。
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車両工場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:27 UTC 版)
1902年(明治35年)3月31日 - 釧路機関事務所設置。4月10日 - 釧路機関事務所が工場(車両修繕)業務を兼務。 1913年(大正2年)6月10日 - 旭川工場釧路派出所設置。 1916年(大正5年)11月1日 - 旭川工場釧路派出所が釧路工場に昇格。 1933年(昭和8年)5月12日 - 釧路工場が浪花町から幸町に新築移転。 1942年(昭和17年)9月11日 - 初代(貨)浜釧路駅の釧路工場を釧路工機部に改称。 1945年(昭和20年)7月14・15日 - 米軍の攻撃(空襲・艦砲射撃)により大被害。 1950年(昭和25年)1月10日 - 釧路工機部が釧路工場に改称。 1961年(昭和36年)7月20日 - (貨)浜釧路駅が黒金町から、釧路川のかつて幸町岸壁のあった幸町3丁目から同4丁目の敷地に移転新築される。釧路工場は旧敷地西側の幸町9丁目から同11丁目に残される。 1973年(昭和48年)9月1日 - 幸町の釧路工場が釧路車両管理所に改称。 1985年(昭和60年)3月20日 - 幸町の釧路車両管理所が釧路車両所に改称。 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道が継承。 1996年(平成8年)5月1日 - 釧路車両所が幸町から現在地へ移転すると同時に、釧路運輸所と統合し釧路運輸車両所発足。 2003年(平成15年)9月1日 - 旭川運転所の移転により、旭川運転所所属の車両の整備の一部と廃車解体業務が移管される。
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車両工場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 13:50 UTC 版)
「伊豆箱根鉄道大場工場」の記事における「車両工場」の解説
電車工場とも呼ばれる。車両検査のほか改造も行う。 担当車両は駿豆線と大雄山線(神奈川県)の全車両。 リフティングジャッキや台車用オートリフター、小型のマルチプルタイタンパーなどの機械がある。 踏切は工場内(踏切名不明)に1箇所、出入口に1箇所(大場工場踏切)ある。工場内の踏切は遮断機がない。出入口の踏切は朝と夜以外ほとんど稼働しない。 大場工場踏切の前の側線にはチキ(レール運搬車)が留置されている。
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車両工場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 20:55 UTC 版)
車両検修施設として以下の工場を有する。 仏生山工場 - 琴平線、長尾線所属車両を担当。 今橋工場 - 志度線所属車両を担当。
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「車両工場」の例文・使い方・用例・文例
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