象頭山とは? わかりやすく解説

ぞうず‐さん〔ザウヅ‐〕【象頭山】

読み方:ぞうずさん

香川県西部にある琴平山(ことひらやま)の異称。形が象の頭に似ているところからいう。標高521メートル


ぞうず‐せん〔ザウヅ‐〕【象頭山】

読み方:ぞうずせん

インド中部伽耶(がや)城西方の山。象の頭に似ているといわれる釈迦(しゃか)が修行し、また説法したという所。伽耶山


ぞうずせん 【象頭山】

インド伽耶城の西方にある山。伽耶山とも。形が象の頭に似ているといい、開悟して間もない釈迦説法した地。香川県にも象頭山があり金刀比羅宮がある。

象頭山

名称: 象頭山
ふりがな ぞうずざん
種別 名勝
種別2: 天然記念物
都道府県 香川県
市区町村 仲多度郡琴平町
管理団体
指定年月日 1951.06.09(昭和26.06.09)
指定基準 11,名3,植2
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 象頭山は愛宕山琴平山大麻山などからなる独立であって那珂平野南端位置し、その地理的環境からまことに美しいながめが数か所にある。たとえばその一つである大麻山山頂北端にあって東から北え、北から西えと視野展開させると、前方那珂平野があり、瀬戸多島海隔てて遠く中国の山脈が横たわる
那珂平野はよく耕作され田畑中に池が点在しその間白壁農家散見されてこの地方独特の田園風景をなしている。平野を南から北え流れ土器川はその白く光る水流とその堤防濃緑松並木とによって讃岐富士の名で知られる端麗な姿の飯野山のふもとを飾り飯野山をして焦点存在たらしめている。瀬戸内海には、大槌島与島本島広島高見島佐柳島眞鍋島粟島など多数の島■が白砂青松よそおい紺青海上に浮び、白帆はこれらの間に点々とし、その西部には仁尾、詫間観音寺景勝地があり、遠く燧灘つらなる。そして秋冬の候空気のすみわたった日には中国山脈山容多島海かなたにけむり空気さらに透徹する日には山脈越えて伯耆大山をも望みうるという。また目をひるがえして南方望めれば、四国山脈阿讃山脈との連峯がそびえ、北方風景に対して対照的役割をなしている。以上いわば那珂平野人文景観内海山脈との自然的景観とから、かもし出されるながめは、まことに特殊な風景美を構成しているということができる。その他の数ヶ所の展望地点からも大麻山北端とほぼ同型風景をながめえられるが、地点高低差はこの風景変化あらしめている。
金比羅宮うつそうたる壮叢と神園とりかこまれている。社叢には往古からみだりにおのを入れない伝えられる処女林林相有するところがあり、神園には花樹が豊かである、これらの樹林には多数鳥類がすんでおり、そのにぎやかなさえずり植物の靜的美に動的美を与えている。そして神社建築千三百餘級の石階典型的門前町との存在は、ここにも自然と人文との融合対照とが見られ特殊な風景美を構成している。しかもこれらの自然が交通至便市街地接しているということは他にその比を見ないところである。
象頭山のうち特に琴平山暖帯林の自然の姿を残した代表的のところでおもな樹種はクスシイ、サカキヒサカキアオキイヌビワモミカゴノキイヌガヤなど最も多くこれに、ヤマモモイヌグス、オヌノキ、ヤマモカシ、イチイガシヤブツバキ、ヤブニツケイ、タラヨウ、サンゴジユ、ダンコウバイウラジロガシ、モツコク、アラカシクサギアカマツスギカヤムラサキシキブアビアカメガシワハリギリクリシロダモウリハダカエデ、クヤノミズキ、イヌツゲイモノキザイフリボクシキミウラジロノキカラスザンショウオンツツジ、イズセンリコウ、ネジキヤマツツジガマズミコナラ、その他多く常緑落葉樹種交え、その下にウラジロ、コ■クモトシダ、シンガシラなどの草木や小かん木見られる。特にその中腹以上におけるクス自然林自生北限に近いものとして注目に値する
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名勝:  西福寺書院庭園  観音院庭園  諸戸氏庭園  象頭山  豪渓  貞観園  赤目の峡谷

象頭山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 17:12 UTC 版)

象頭山(ぞうずさん)




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