誇張・創作ネタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 03:18 UTC 版)
「ファミコンランナー高橋名人物語」の記事における「誇張・創作ネタ」の解説
本作品は、あくまで実在の高橋名人(高橋利幸)を題材にし、漫画的な高橋名人というキャラクターとして面白おかしく話を膨らませて作られた創作である。作中では以下のような大げさな誇張や、様々な創作の入った武勇伝が描かれていたが、これらを本気に捉えて嘘だと分からなかった子供も少なくなかった。 オシッコにはウンコだ!という発想から、 自らの大便をセミに投げ捕獲する方法「サッポロ採り」を確立。 名人がタイムスリップして戦国時代にワープ、服部半蔵に忍術や「サッポロ採り」を教えた。 少年時代に父親の灯油配達を手伝うことで腕力を鍛えた。その褒美として譲られた愛用のハンドグリップが手元に無いと、右腕が勝手に動いて握れる物を手当たり次第に握り潰してしまう。 あがり症を克服した後に演じた学芸会の『桃太郎』が大ウケし、北海道中を公演して回った。 小学校時代の校長が『水戸黄門』のごとく印籠ならぬ手帳を手に「わしが校長であーる!!」とやっている。 高橋の小学校卒業間際に起きた「UFO事件」。この時に高橋らが作った宇宙人用の小屋は卒業記念品の鳥小屋として学校に寄贈された。 中学校時代では陸上部に入部したものの、砲丸投で力が入りすぎて校舎に命中してしまい、校舎が全壊、野外授業になった。 不死鳥の血をめぐって悪党と対決する。 幽霊たちを北海道から追い出した。その後、幽霊たちは恐山に住むようになった。 生まれて来る時、へその緒で首が絞まって呼吸困難に陥ったが、自力で引きちぎって産声を上げた。 トカゲソ(トカゲのしっぽ)を食べると筋骨隆々になり一時的にパワーアップする。 ゴキブリと意思疎通ができ、幻の料理「ブリバーグ」を伝授される。ブリバーグとはクマの糞、ウシのヨダレ、毛ガニのワキ毛、ウサギの耳垢といった汚物をこねくり合わせて焼いたものである。 孤島に作られた学習塾の実態が泥棒養成所であると知った名人が少年たちと一緒に潜入、桃太郎の如くこれを壊滅させる。 過去と未来が交わる『時の交差点』で様々な時代の自分自身と出会い、人生を見つめ直した。 特に「サッポロ採り」等の下ネタ関連は、後の著書や後年に行われたインタビュー等で、「オレの名誉のために、ここで訂正しておく」と、あくまで漫画内の創作であることや、「当時は皆が生身の俺と漫画やゲームの俺と混同して話してたんだけど、俺は俺。あれは高橋名人というキャラクターだから」等、現実と創作は区別してほしいとしきりに訴えていた。 へその緒を自ら引きちぎったのは嘘だが、首に巻きついていたのは実話である。また、少年時代に父親の灯油配達を手伝うことで腕力を鍛えたというのも実話である。名人曰く、「小学校4年生の時から18キロある灯油缶を毎日持って運んでいたので、若い時は握力85キロくらいはあり、りんごも片手で潰せた」とのこと。 このような誇張まみれの創作について名人は、「驚いたというか、あきれたというか……(笑)」と苦笑し呆れるとともに、「よくぞ、あれだけしかないネタで、これだけのストーリー展開ができるものだ」と感心している。また作中では、高橋本人がベタを手伝った箇所もあり、欄外のコメントにはその旨が本人により書かれていた。
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