脆弱国家とは? わかりやすく解説

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ぜいじゃく‐こっか〔‐コクカ〕【×脆弱国家】

読み方:ぜいじゃくこっか

fragile state国民の安全や生計保証するといった国家基本的役割を果たすことが困難な国。政府の施策公共サービス全国及ばず国家対す国民信頼失われている国をいうことが多い。

[補説] 米国NGO組織平和基金会(The Fund of Peace)のランキング2017年版)では南スーダンソマリア中央アフリカ共和国上位3位占めた日本178国中156位。最下位(最も安定し持続可能な国家)はフィンランド


失敗国家

(脆弱国家 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/06 00:22 UTC 版)

失敗国家(しっぱいこっか、: failed state)、破綻国家(はたんこっか)、或いは崩壊国家(ほうかいこっか、: collapsed state)とは、権力の弱体化によって政府国家の構造(主権国家体制)を制御できなくなり[1]、政府が果たすべき基本的な責務(例えば、1.正常に作動する法体系の維持、及び2.国民に対する電気水道教育病院といった公共サービスの提供等)を果たせなくなっていると考えられる国のことである[2]


注釈

  1. ^ 評価の対象外の15か国は、五十音順にアンドラキリバスサンマリノセントクリストファー・ネイビスセントビンセント・グレナディーンセントルシアツバルドミニカ国トンガナウルバヌアツパラオマーシャル諸島モナコ、及びリヒテンシュタインである。
  2. ^ 2020年度まで、パレスチナ領域のうちヨルダン川西岸地区(ウェストバンク)はイスラエルの一部として扱われていた。
  3. ^ パレスチナ領域はパレスチナ国東エルサレムを含めて領有権を主張する一方、イスラエル東エルサレムを含むウェストバンクの半数以上を実効支配し、パレスチナ問題が発生している。
  4. ^ 全域をパレスチナ国として評価の対象に格上げしている。パレスチナ国は2011年に国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の加盟国となった他、2012年から国連非加盟という扱いで国際連合総会オブザーバーの地位を得ており、国連の一部活動に公式参加している。
  5. ^ 金馬地区を含む台湾は全域を中華民国実効支配している一方、中華人民共和国が領有権を主張し、台湾問題が発生している。両者とも「一つの中国」という政策的立場を採る都合上、国連加盟国の大多数は中華民国を国家承認していないが、中華人民共和国以外の国連安保理常任理事国やG20参加国等は台北経済文化代表処を通じて中華民国と事実上の外交関係を有している。
  6. ^ コソボはほぼ全域をコソボ共和国が実効支配する一方で、国連の暫定統治以前に主権を有していたセルビアが引き続き領有権を主張し、コソボ地位問題が発生している。国連加盟国の過半数はコソボ共和国を国家承認しているが、国連安保理常任理事国ロシア中国、及びその他の国々はセルビアの主張を支持している。
  7. ^ モロッコサハラ・アラブ民主共和国が実効支配地域を確保し、両者とも全域の領有権を主張していることから西サハラ問題が発生している。アメリカ合衆国以外の国連加盟国はモロッコの実効支配に正統性を認めない一方、国連安保理常任理事国を含む過半数の加盟国はサハラ・アラブ民主共和国を国家承認しておらず、国際連合西サハラ住民投票ミッションが展開されている。
  8. ^ 「パレスチナ」ではなく「ウェストバンク」となっているのは、2005年ガザ地区等撤退によりガザ地区内ではイスラエルの占領権力が失われている為である。
  9. ^ 第三次中東戦争でイスラエルが占領し、1981年にイスラエルが本土に併合したシリアの領土。国連安保理を始め国際的にはイスラエルの一部として認められていない。
  10. ^ 西アフリカ5か国、東アフリカ8か国、中部アフリカ5か国、北アフリカ2か国の計20か国。
  11. ^ 西アジア5か国、東南アジア1か国、南アジア1か国の計7か国。
  12. ^ イギリスバルト3国以外の北ヨーロッパ6か国、西ヨーロッパ3か国、南ヨーロッパ2か国、中央ヨーロッパ3か国の計14か国。
  13. ^ 日本はカナダドイツフランスより順位が高く、イギリスイタリアアメリカより低い
  14. ^ 南スーダンは2011年7月9日に独立したため、他国と正確に比較することは困難であるため、2012年度失敗国家ランキングでは、順位が付けられていない。もし付けた場合は、順位は4位に相当する。
  15. ^ 2005年、パキスタンは34位であった。
  16. ^ 2015年、アフガニスタンと同点の8位であった。
  17. ^ 2021年、ミャンマーは23位であった。
  18. ^ 2020年、エチオピアは21位であった。
  19. ^ 2017年、ナイジェリアと同点の13位であった。
  20. ^ 2006年、ウガンダは21位であった。
  21. ^ 2013年、シリアは21位であった。
  22. ^ 2016年、エチオピアは24位であった。
  23. ^ 2018年、カメルーンは23位であった。
  24. ^ 2019年、マリは21位であった。
  25. ^ 2006年、ナイジェリアは22位であった。
  26. ^ エチオピアと同点の16位。
  27. ^ 2017年、ケニアは22位であった。
  28. ^ 2021年、エリトリアと同位であった。
  29. ^ 2005年、ビルマ/ミャンマーは23位であった。
  30. ^ 2006年、エチオピアは26位であった。
  31. ^ 2007年、レバノンは28位であった。
  32. ^ ミャンマーと同点の18位。
  33. ^ 2013年、ブルンジは21位であった。
  34. ^ 2017年、パキスタンは同点の17位であった。
  35. ^ 2018年、ブルンジは同点の17位であった。
  36. ^ 2018年、ニジェールは21位であった。
  37. ^ 2021年、リビアと同位であった。
  38. ^ 2022年は92位であり、「要注意」カテゴリーの「低い 」ランクに属していた。また2006年以降で今までトップ20位に入った国々で前年度に比べてランキングが最も上昇した国でもある。
  39. ^ ギニアビサウと同点の18位。
  40. ^ ニジェールと同点の19位。
  41. ^ ニジェールと同点の19位。
  42. ^ 2005年、ネパールは35位であった。
  43. ^ 2007年より、Timor-Leste(東ティモール)が含まれている。
  44. ^ 2007年、スリランカは25位であった。
  45. ^ エチオピアと同点の19位。
  46. ^ エチオピアと同点の19位。
  47. ^ 2018年、ウガンダは24位であった。

出典



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