楽器の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/25 00:57 UTC 版)
ズルナは地方によって材質や概観、大きさなどが若干異なるが、大まかに言えば楽器の構造は次のようになる。 ズルナの本体部分は木製であり、ものによって全長はさまざまであるが、おおむね30 cm - 60 cmの縦笛であり、演奏者の要求する音域に応じてさまざまな長さの楽器が製作されている。指孔は表に7つ、裏に1つの計8つであり、中には下方部に通気孔があるものもある。また下方部はクラリネットと同様に円錐形状に拡がっている。 吹口の基本的な構造はオーボエのダブルリードとほぼ同じであり、幅7 mmほどの2枚の葦の茎(リード)を薄く削って重ね合わせたものが吹口である。ただ、2枚を固定するのにオーボエでは糸を巻いてコルクで固定するが、ズルナでは糸を巻いた上真鍮の細いパイプにはめて固定する。この真鍮パイプをつけたリードを楽器本体の上部にはめて演奏する。 演奏方法もオーボエとは若干異なる。ズルナでは、リードを固定している真鍮パイプを唇に咥え、リード全体を口腔内に含んで演奏する。そのため、唇で安定して咥えて演奏できるようにするために、真鍮パイプの外側にぴったりとはまる円盤状のストッパー(これをピルエットという)がついていることも多い。一方のオーボエにおいては、唇でリードをはさむようにして咥え、その咥え加減を微調整して音色に変化を出そうとする演奏法をとる。
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楽器の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/28 09:43 UTC 版)
アルトホルンは移調楽器であり、実音は記譜よりも長6度低くなる。 サクソルン属の中音域を担当し、管長は約2メートルである。第2倍音はE♭3であり、3本ピストンの場合その増4度下のA2まで出すことができる(いずれも実音)。 バンドで実際によく使われる音域は実音でC3からC5まで(記譜上でA3からA5まで)である。ペダルトーンは滅多に使われない。使われる音域はフレンチホルンに近いが、管長はずっと短く、したがって低次の倍音が使用される。 もっとも普通の形状はユーフォニアムを小型にしたような形をしている。朝顔は上を向き、通常3本のピストンを有する。 ドイツ、スイスおよび東ヨーロッパのアルトホルンの形状としてはさまざまのものがあり、コルネットのように朝顔が前を向いたもの、朝顔が上を向いたもの、楕円形に丸められたもの、より珍しいがフレンチホルン風の丸い形状のものの4種類に大別される。 アルトホルンとだいたい同じ管長の金管楽器にメロフォン、バストランペット、アルトトロンボーンがある。
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楽器の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 19:33 UTC 版)
「コントラバスクラリネット」の記事における「楽器の構造」の解説
コントラバスクラリネットは、非常に珍しいオクトコントラアルトクラリネットとオクトコントラバスクラリネットを除き、一般的に用いられるクラリネット属の中で最も低い音域を担当する楽器の一つである。 一般的に使われている変ロ調(in B♭)のコントラバスクラリネットの場合、一般的にクラリネットと称されている変ロ調(in B♭)のソプラノクラリネットより2オクターブ低く、変ロ調(in B♭)のバスクラリネットより1オクターブ低い。 コントラバスクラリネットには最低音が記音E♭(変ホ)のものと、記音C(ハ)のものが存在する。アルノルト・シェーンベルクの5つの管弦楽曲ではイ調(in A)のコントラバスクラリネットが要求されるが、今までそのような楽器が存在したことはない。 4本のトリルキーが存在する他のクラリネットとは違い、コントラバスクラリネットには右手のトリルキーが1本だけしか付いていない。その1本だけ存在するトリルキーは、他のクラリネットの一番下のトリルキーと同じ役割を果たしている。近年に入ってトリルキーの改造に着手するメーカーも出現している。 コントラバスクラリネットは、ペダルクラリネットという名前でも知られている (ここでいう「ペダル」という語は、楽器のメカニズムではなく、「ペダルトーン」と同様、非常に低い音を意味する)。
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楽器の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 23:25 UTC 版)
蛇腹(ベロー)の左右両側に、多角形(六角形、八角形、四角形、十二角形など)の木製の箱(ボックス。筐体)が2つついている。それぞれの箱の板面には、ボタン式の鍵盤(キー)が並んでいる。左右の手で楽器をはさむようにして持ち、蛇腹を押したり引いたりすると、蛇腹の中の空気に圧力がかかる。指で箱の板面のボタン鍵盤を押すと、そのボタンと連動した空気穴が一時的にあき、穴にとりつけた金属製のフリーリードが空気の流れによって振動して、音がでる。このようなメカニズムは、アコーディオンやバンドネオンなど、他の蛇腹楽器と同様である。 コンサーティーナのボタンの配列は、蛇腹を押したときと引いたときで違う高さの音が出る押し引き異音式(ダイアトニック式。バイソニックとも言う)と、押したとき、引いたときに同じ音が出る押し引き同音式(クロマチック式。ユニソニックとも言う)の二種類に大別できる。ダイアトニック式とクロマチック式では、同じくコンサーティーナという名称であっても、奏法や音楽のフィーリングが全く異なるため、事実上は互いに別種の楽器であるといっても過言ではない。 コンサーティーナの箱の中の狭い空間に多くのリードとボタンをつめこんで配列するには、精密な機械にも似た複雑で高度な職人技が必要となる。 ヴィンテージスタイルの高級品のコンサーティーナは、金属リードも含めて職人の手作りであり、コンサーティーナ独特の音色がする。一方、廉価版のコンサーティーナでは、大量生産されたアコーディオン用の金属リードを流用したり、箱の内部のリードとボタンのしくみを簡易化することで価格を抑えている。 この他、電子楽器としてのリードのないMIDIコンサーティーナや、iPhoneやiPad用のコンサーティーナのアプリケーション(本物の楽器と同様の指使いで、画面をタッチして演奏できる)などもある。
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