文庫本未収録作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 19:03 UTC 版)
2・3 恵方巻粉砕闘争 電撃文庫MAGAZINE Vol.42 2015年4月号(2015年2月10日発売)に掲載された。 3月発売の本編に先駆け、電撃文庫MAGAZINEに掲載された短編。時系列では、1巻の第2章と第3章のあいだとなる。 あらすじ 2月3日、節分。今年度より購買部で販売の開始された恵方巻。それはリア充思想の現れであると領家は叫んでいた。 1週間前、恵方巻の由来を知った領家は、恵方巻反対デモを立案する。デモの前段階として西堀は第2美術部員として宣伝まんがを書き、瀬ヶ崎は校内放送『きゃんぱすチャンネル』で自らが恵方巻は苦手だとファンクラブ会員を牽制した。節分間近の日曜日、高砂は領家の自宅に招かれ、領家は敵を知るために恵方巻を調理したが、ふたりともまるかぶりをせずに食したのだった。 再び2月3日の昼休み、グラウンドでは神明が色仕掛けで男子生徒の目を釘付けにしていた。購買の恵方巻の待機列は消え、恵方巻不買運動と共に反恋愛の声が上がる。しかし、生徒会長・宮前が登場し、生徒たちを説得にかかった。論破されそうな領家に、生徒会役員が節分の豆をぶつけることで追い打ちをかけ撤退する。 放課後、反恋部の面々は高砂の購入した売れ残りの恵方巻にめいめいかぶりつく。領家が黙って目をそらした方向は南南東、今年の恵方なのだった。 ITを駆使した情報戦に勝利せよ ニコニコ連載小説に2015年3月14日に掲載された。 あらすじ いつもの地下アジトで、領家はプロパガンダに積極的にITを取り入れるべきと言うが、自身があまりITに強くないことが露呈してしまう。 瀬ヶ崎はライブ配信サービス、西堀はイラスト共有サイト、神明はSNS・Rhein(ライン)をよく利用していることを聞き、領家はリア充のツールであるRheinを用いた活動を提案する。 反恋愛のRheinスタンプを作成し、反恋愛のグループRhein『恋愛なる幻想に反抗する市民の会』も開設した。スタンプの売れ行きは好調だったが、グループRheinという交流の場を与えることで男女仲が深まるという本末転倒な事態になってしまう。これを教訓とし、RheinというSNSの本質を学ぶために、領家と高砂はRheinのやりとりを始めるのだった。 反恋愛的デートプランを考案せよ! ニコニコ連載小説に2015年7月11日から4回にわたり掲載された。2016年12月23日より、電撃文庫CLUB会員限定コンテンツとして再掲載。 第1話 - 2015年7月11日あらすじ 反恋部の面々はいつものように昼休みを地下アジトで過ごしていた。領家が怒りながら入ってくると、リア充のデートについて演説した。偽りの姿、風紀委員として、カップルの仲が悪くなってしまう「良くないデートプラン」を提案しようとする。そこで、5人全員がデート経験のない非リア充であるため、各々の考えるデートプランこそ「良くないデートプラン」として発表することにする。 第2話 - 2015年7月18日あらすじ それぞれが考えたデートプランを発表する。西堀は自宅デート。瀬ヶ崎はスーパー銭湯に行く。神明は一日中列車に乗り続ける。領家はノープランがよい。4人に対し、高砂は何も思いつかないといい、領家に笑われてしまった。 休日、「良くないデートプラン」の実践とし、高砂と神明は早朝より大回り乗車を行った。夕方まで再び電車に揺られると、領家が尾行していることに気がつく。 第3話 - 2015年7月25日あらすじ 翌週の放課後、高砂は瀬ヶ崎とスーパー銭湯に向かった。別の日の放課後、西堀宅に訪問する。すると、領家も偶然西堀宅にやってくる。領家と二人の帰り道、自宅デートの検証は楽しかったと思うのだった。 第4話 - 2015年8月1日あらすじ 週末、領家の提案したノープランでデートに臨む。偶然入ったラーメン屋、偶然乗った水上バス、偶然あった水族館と良い偶然に恵まれ楽しむ2人。 四者四様のデートを楽しいと感じた高砂は、果たして良くないデートプランだったのかと心配になる。広報誌にデートプランを発表し、感触はどうかとアンケートを取ってみると、西堀、瀬ヶ崎、神明の各プランは生徒に好評だが、ノープランの場合はうまくいかないことがわかった。高砂は結局のところ、デート内容よりもデートする相手なのではないか、と思うのであった。 視覚効果による発奮を狙ったプロパガンダ手法に就いて 電撃文庫3000タイトル突破記念!公式海賊本電撃がーるず水着ふぇすてぃばる!(2015年10月4日開催 電撃文庫秋の祭典2015にて先行発売)に掲載された。 あらすじ ある日の放課後、領家は地下アジトで布面積の小さい水着をつけていた。プロパガンダのいち手法として、西堀が水着グラビアによる広告を提案したからである。熱意に押され着用した領家だったが、顔が割れることは避けなければならないため、結局提案はなかったことに。しかし、撮影された写真をこっそりと高砂も楽しむのだった。 文芸を用いた反恋愛プロパガンダの有効性とその実践 電撃文庫MAGAZINE Vol.46 2015年12月号(2015年10月10日発売)に掲載された。 あらすじ ある昼休み。反恋部は文芸部主催の学生小説コンクールに反恋愛小説を応募することを決意する。領家、西堀、瀬ヶ崎、神明、高砂という順のリレー小説とし、題材は流行りの「異世界転生」ものにすることとなった。 翌日より、寝ずにそれぞれが原稿を書いてくるが、領家はあまりにも内容が重く、西堀、瀬ヶ崎両名は欲望にただ忠実なものだった。神明の書いた趣味全開な展開の続きをバトンされ、高砂は難航しながら、無理やり一つの小説を完成させる。 出した作品は銀賞を獲得し、おそらくは好意的な講評をもらった。しかし、生徒に反恋愛的なメッセージが生徒に届くことはなかったのだった。 闘争の近代化――兵器の革新的刷新に向けた我々の取り組み 電撃文庫公式海賊本 電撃すぷらっしゅ!(2016年10月2日開催 電撃文庫秋の祭典2016にて先行発売)に掲載された。 あらすじ 夏休みのある暑い日、領家は銃の使用した訓練を提案する。人気のない公園で、非殺傷兵器である水鉄砲を用いた模擬戦を開始する。高砂を標的にせよと言う領家に、一矢報いようと適当に発射すると、神明のシャツにかかり、水着が透けてしまう。目のやりどころに困りながらも、自己批判として頭から水を浴び、納涼となった。 領家薫の我が食堂闘争の顛末 イメージソングCD いでおろーぐ! 革命組曲(2016年10月28日発売)ブックレットに書き下ろし。 あらすじ 昼休み、反恋部員が地下アジトで過ごしていると、領家が憤慨しつつやってきた。食堂で昼食を食べようとしたが、1人では席を確保できず、寒風の中立ってうどんを啜ることになったという。5人は食堂における反恋愛活動の下見に出かけるが、6人がけの残り1席に相席してきた宮前の屈託のない表情に牙を抜かれ、その後食堂に足を踏み入れることはなかった。
※この「文庫本未収録作品」の解説は、「いでおろーぐ!」の解説の一部です。
「文庫本未収録作品」を含む「いでおろーぐ!」の記事については、「いでおろーぐ!」の概要を参照ください。
- 文庫本未収録作品のページへのリンク