みや‐どころ【宮所/宮▽処】
宮処(みやこ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/01 08:03 UTC 版)
「SILVER DIAMOND」の記事における「宮処(みやこ)」の解説
皇子のいる『天処國(あまとのくに)』の宮処。 皇子(おうじ) 最高権力者。妖芽の腕を持つ「妖芽の皇子」。羅貫と出会ってから「自我」が目覚めつつある。羅貫を「弟」と称していたが、実際は兄弟ではなく、皇子は千艸と同じく星示御言に作られた人形。 金弦金隷(きんげん きんれい) 幼名は金令。皇子の声を唯一聞くことのできる存在で、皇子に仕えるものとして「金隷」と改名。褐色の肌に金髪。「黒曜(こくよう)」、「藍方(らんぽう)」、「天青(てんせい)」などを従え、皇子を自分の望みをかなえる為の道具として利用していた。しかし、金隷の道具になるより死ぬことを選んだ皇子に、それまでには無かった感情が芽ばえ人形ではなく生きた皇子として再認識した。皇子と信頼関係を結び直し羅貫たち「正しきもの」たちと戦おうとしている。終末に向かう世界に絶望し、人間の生命の枠を超えた存在を目指している。千艸は、現在の金隷は人間にしか見えないが、幼い頃の成分がおかしいと発言している。 沙芽(さのめ) 植物を自在に育てる事の出来る存在。現存する沙芽は羅貫と「羅貫の母親の墓に生えた沙芽の木より生まれた沙芽」のみ。沙芽の女性は「沙芽の木」より生まれる女性の沙芽が身ごもった場合のみ「男性の沙芽」が生まれる。発芽による沙芽は植物のため、自己は薄く本来はっきりとした自我はない。羅貫は沙芽の女性より生まれており、肉体が植物/自己がないという描写はない。かつては「紗芽」という表現も使用されていた。 現存する沙芽は、羅貫の母の墓から生えていた小さな花の植物を羅貫が持ち帰って庭に植え替えたところ、たちまち透明な実が一つ生り中に羅貫の母の面影を持つ幼子が眠る植物が育った。沙芽の力で自らを成長させていた。金隷と妖芽の皇子は羅貫の庭から幼子の入った実を奪い、重雪にゆだね沙芽として成長した。成長した姿は羅貫の母と瓜二つ。沙芽としての力は羅貫ほど強くはないらしい。自我はなく、自らしゃべる事もないはずだが、金隷に略奪される際に羅貫の名前を呼んでいる。 重華重雪(しげか しげゆき) 重華一族は、「金弦」「千銀」とともに、世界の創世期から存在していた女性のみの一族。沙芽を出現させられる唯一の家系とあって、宮処で重宝されている一族。父親は外部から自由に選び、重華一族の子として産む。 重雪は、重華一族の長で成重と三重の母親。重華一族が滅ぶことを望んでいる。金隷とも通じている。 夜橋夜明(よるばし よるあき) 夜橋一族は、薬師の家系。 夜明は沙芽の皇子の警備隊の宮(三夜)と双子の兄弟で顔は瓜二つ。金隷と対等な関係をもとめ人間を越えた存在を目指し、皇子の血を元に薬を調合した。その薬を使用して人を超えた能力を手に入れようとしたが、可岸葎可に諌められる。 可岸葎可(かがん りつか) 河岸一族の最後の一人。夜橋夜明を子供のようにかわいがっている。不治の病に侵されており、夜明が作った薬の実験台に自ら名乗り出る。薬によって石と植物とが混ざった身体になり、金隷の命令で羅貫や数字の子らを襲ったが、身体が耐えられず瀕死の状態になった。現在は羅貫の咲かせた「雪の花」で眠りについている。
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