女ペテン師ダリラとその娘の女いかさま師ザイナブとが、蛾のアフマードやペストのハサンや水銀のアリとだましあいをした物語とは? わかりやすく解説

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女ペテン師ダリラとその娘の女いかさま師ザイナブとが、蛾のアフマードやペストのハサンや水銀のアリとだましあいをした物語(第432夜 - 第465夜)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)

千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「女ペテン師ダリラとその娘の女いかさま師ザイナブとが、蛾のアフマードやペストのハサンや水銀のアリとだましあいをした物語(第432夜 - 第465夜)」の解説

バートン版「やりて婆のダリラーと兎とりの娘ザイナブが悪戯行なったこと(第698夜‐第708夜)」 バートン版「カイロの盗神アリ奇談(第708夜‐第719夜)」 東洋文庫版「アフマド・アッダナフとハサン・シャウマーンと女ぺてん師ザイナブが悪およびその母の物語(第698夜‐第708夜)」 東洋文庫版「エジプト人アリー・アッザイバクの物語(第708夜‐第719夜)」 教王アル・ラシードは盗賊のアフマード」と「ペストハサン」を、その経歴生かすために警備隊長任命した。それを聞きつけた「女ぺてん師ダリラ」とその娘「女いかさま師ザイナブ」は、自分たちと同じようごろつき徴用されたことに嫉妬しさらなる功名あげよう企んだ。 まずダリラは、近衛隊長「街の禍いムスタファ」の屋敷にいく。その家には若妻がおり、ちょうど子供できないことについて夫婦喧嘩をした直後であった。ダリラは懐妊功徳がある長老紹介するといい、女を連れ出す市場さしかかると、若い商人女に色目使っているので、あれは自分の娘で結婚相手探していると言って、これも連れ出す市場のはずれ、両刀使い染物屋店舗につくと、ふたりを娘と息子であるといつわりすけべ心刺激して屋敷広間借りうける。染物屋屋敷に入ると、言葉たくみに若者らを丸はだかにさせ、財布装飾品を奪う。さらに染物屋の店へもどり、自分店番をするので家にいるふたりの相手をするように言って主人追い払うと、店じゅうの財産に手をつけた。そして驢馬ひきを呼び止め染物屋破産したので財産ひきあげる、ついては驢馬貸してくれ、そしてお前は借金とりがくる前に店のものをすべて打ち壊してくれと頼みそのまま姿をくらました次にダリラは、商人組合総代屋敷に行く。ちょうど娘の結納式の日で家はごったがえしており、邪魔な幼い弟が女奴隷にあずけられていた。ダリラは、子供の面倒をみているから喜捨申出取り次いでくれと言って弟を誘拐し身ぐるみをはいで商売敵ユダヤ人の店に連れ込み身柄を質に千ディナール相等宝物詐取する被害者たちのうち、先に老婆とらえたのは驢馬ひきである。まず床屋ハッジ・マスードの家にひったているが、ダリラは驢馬ひきは気が狂っていて「驢馬をかえせ」とわめきたてるのだ、治療するには奥歯抜いてこめかみを焼くしかない、といいくるめ、あわれ驢馬ひきは床屋の手そのとおりにされてしまった。驢馬ひきはなおも執念深く老婆探して再度つかまえ今度商人たちとともに奉行屋敷護送する。しかしダリラは奉行の妻に取り入り五人奉行買った白人奴隷と言って代金せしめて逃走した次の日話を聞いた奉行は、「街の禍い」からの訴えもあったため、老婆捕まえるよう五人指示。またも驢馬ひきが見つけて連行すると、奉行城外打って老婆をつなぎ、一晩中見張っておくようにいいつける。ところが五人夜中寝入ってしまい、そこへ大の甘党ベドウィン人が通りかかる。ダリラは、菓子屋諍いおこしたために翌日甘いものを十皿も食わなければならないのだとベドウィン人をだまし、身代わりにさせて逃げてしまった。 ここに至って一連の事件教王報告される教王は「のアフマード」に捕縛命ずるが、手柄ひとりじめにしようとしたアフマードは「ペストハサン」の協力求めず部下の「駱駝の背のアイユーブ」を先頭立てて捜査あたった。しかしアイユーブをはじめアフマードらは「女いかさま師ザイナブ」の手かかって睡眠薬をもられ、全員身ぐるみはがされてしまう。教王はこれを知ると、ハサン連行命ずる。ハサンは、彼女ら手に入れた財物持ち主返せば罪に問わない約束教王とりつけ、ダリラを教王前に連れ出した事件の動機聞くと、教王はダリラを亡父がついていた管理役の職につけ、他に四十人の黒人四十匹の指揮権与えたカイロ泥棒水銀アリ」は気晴らし市場出てかつぎからを買う。二杯めまで捨てて三杯めを飲み、一ディナール渡したが、かつぎはケチであると言って怒り出した。わけを聞く次のとおりである。 父の遺産受け継いだかつぎは、殖産しようと考えて資金集めバクダート行商出た。しかしバクダードでは金を出してを買う習慣はなく、まったく売れない困っていると「のアフマード」があらわれ同郷かつぎを懐かしんで所望し、二杯めまで捨てて三杯めを飲み、五ディナール与えた市場ひとびとはアフマードと同様にを買い、一ディナールずつ支払ったため、たちまち千ディナールのもうけとなる。充分となったため礼を言って帰郷しようとすると、アフマードは「水銀アリ」宛の手紙をかつぎに託した身分あかして手紙受け取ると、手紙の内容アリバクダードへ招くものであるアリ子分残してバクダード出た。 「のアフマード」が「水銀アリ」を呼び寄せたことを知ると、「女いかさま師ザイナブ」は色じかけでこれをだまして貴族の屋敷井戸閉じ込めるアリ貴族家人の手救助されたが、この事件によってアリはザイナブを恋してしまった。相談されハサンアリ知恵をさずけ、黒人の姿に変装させてダリラの家の黒人料理人接触させる料理人を酔わせて情報入手すると、アリはダリラの家のすべての家人眠り薬盛って眠らせ身ぐるみをはぎ、四十羽の盗み出した。目が覚めたダリラがハサン訪ねると、返す代わりにアリとザイナブの結婚許可するように持ちかける。ダリラは、自分異論はないが、ザイナブの法的な後見人であるダリラの弟、天ぷら屋ゾライクの許可が必要であるという。ゾライクはもと盗賊だった男で、店先に千ディナール財布吊り下げて盗み挑戦者募っては、財布先に結びついた鐘が鳴る石礫放ちひどい目あわせている。 アリはまず妊婦変装して財布盗もうとするが、気づかれて失敗する次に馬丁変装する再度失敗三度目蛇使いにばけるが、これも気づかれてしまう。しかしアリしつこさ警戒したゾライクが、財布を家に持ち帰り妻に命じて台所埋めさせると、ゾライクをつけて一部始終をみていたアリは、財布掘り出して盗むことに成功した。すぐに気づいたゾライクはハサンの家に先回りしアリ帰ってくるとハサンなりすまして財布受け取って逃走するアリもすぐに気づき、ゾライクの家にとって返して妻子縛り、妻のふりをして財布受け取り、とうとう入手成功した財布ひきかえ結婚許可求められたゾライクは、婚資としてユダヤ人アザーリアの娘カマーリアの、金の衣、冠、帯、靴を要求する。しかしユダヤ人アザーリアはおそろし魔法使いで、金の衣などを奪ったものにはカマーリアとの結婚許可しようと言っては、近寄ってくる勇者らを動物の姿に変えているのであるアリ単刀直入にアザーリアに事情話し譲ってもらうよう申し入れるが、魔法使いアリ驢馬変え水売り売ってしまった。売り先騒動起こしたアリ驢馬戻ってくると、今度は熊の姿に変え、熊の肉を求める男に売る。屠殺されそうなところを逃げ出したアリの熊がまた戻ってくると、アザーリアはカマーリアを立ち会わせて変える。だがこのとき、一瞬人間もどったアリの姿を見たカマーリアは、一目恋に落ちてしまったのであるアリ親切な骨董屋拾われるが、骨董屋の娘はアリ人間であることを見抜いた。この家にいる女奴隷のひとりがかつてアザーリアに仕えており、妖術習得して娘にも伝えていたのである。娘と女奴隷は、自分たちと結婚することを条件に、アリ人間の姿にもどす。するとそこへカマーリアが、アザーリアの生首をもってあらわれる。カマーリアはアリへの愛から、回教徒改宗し、その証として魔法使いの首をとってきたのだ。アリはカマーリアも妻とし、また、ザイナブを法で許され四人めの妻とするため、ダリラの家に向かう。 こうしてアリはぶじに四人の妻を得た。アフマードからアリ紹介され教王は、彼をアフマードやハサン同等位置につけるアリ子分たちをバクダード呼び寄せ教王許可得て警吏の職につけた

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