呼び名・用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 17:24 UTC 版)
国の剣は宋将軍、国の頭脳は霄宰相、国の真心は茶大官(くにのけんはそうしょうぐん、くにのずのうはしょうさいしょう、くにのまごころはさたいかん) 先王の言葉。現在の宋太傅、霄大師、茶太保(故人)が先王治世において、かけがえのない存在であることを表したもの。 軍に藍茈あり、文に李紅あり(ぐんにらんしあり、ぶんにりこうあり) 後の歴史に残る言葉。劉輝の治世で武官では楸瑛と静蘭、文官では絳攸と秀麗が優秀であった、という意味であると思われる。 紅花双玉を有す(こうかそうぎょくをゆうす) 後の歴史に残る言葉。「王の双花菖蒲」とあだ名された絳攸と楸瑛のごとく、文武共に優れる静蘭と燕青が、生涯のうちで出世を望まず真の忠誠を誓ったのは秀麗だけ、という意味である。 藍が心を膝下に屈さする者、いずれにあるや(らんがこころをしっかにくっさするもの、いずれにあるや) 黒燿世が藍楸瑛を評した言葉。紫劉輝が紅黎深の評で引用した。後に楸瑛の子、子若も仕官を断り続け、同様に評される様になった。 悪夢の国試(あくむのこくし) 黄奇人が受験した国試。及第者数は史上最少だが、初めて平民出身の合格者が出た。「悪夢の国試組」で及第者達を指す。対象は奇人の他は紅黎深、鄭悠舜、管飛翔、姜文仲、来俊臣など。劉志美はこの年の合格者ではないが、ある経緯で親しくなった。 州試からして、藍州州試で藍家関係者が尽く受験放棄、黄州では奇人以外全員が彼の美貌に見惚れて落第など波乱万丈だった。会試でも奇人と同舎だった者は黎深以外落第し、試験官ですらざっと30人がクビになった。殿試では悠舜が一度無断欠席し、俊臣は王に反対する為に官吏になると宣言した。試験外でも黎深の奇行悪行、飛翔の飲酒、文仲の幽鬼ぶり、俊臣の幽霊ぶり、志美のオカマっぷりなどにより「賑やか」な国試となった。 及第者には奇人の美貌に動じない能吏が多く、若くして高官になっている一方で、人を食ったような奇人変人ばかりであることも否定できない。このため「悪夢の国試組」の「悪夢」が、「国試」を修飾しているのか「国試組」を修飾しているのかは人それぞれ。 秀麗達の年や絳攸達の年と同じく、この年の上位合格者は吏部試の代わりに礼部の研修を受けた。指導官は魯官吏で、黎深は厩番、奇人は庖厨所で皿洗いをさせられた。上位合格者の順位は、状元:鄭悠舜、傍眼:紅黎深、探花:黄鳳珠。 「悪夢の国試」については、黄 奇人の項も参照。 悪鬼巣窟(あっきそうくつ) 吏部のこと。悪鬼巣窟の吏部、魔の戸部、呪いの刑部尚書と呼ばれている。 琥璉最新妖怪名所(これんさいしんようかいめいしょ) 日帰りで行け、道行く人も知っている琥璉の最新(秀麗州牧退任当時)名所として、龍蓮が秀麗達を案内した。ただし、其の七はわざと落とした。 其の一:琥山…山道に朝方、猿の化け物が現れる(正体は、翔琳と曜春)。 其の二:飯店通り…空から血抜きした魚や牛が降ってくる(正体は、南老師)。 其の三:琥璉郊外…血みどろの人食い鬼集団(正体は、賃仕事帰りの医師達)。 其の四:恋涙洞…恋人に捨てられた女の幽霊がすすりなく(正体は、克洵の落ち込みの時間)。 其の五:竹泉…水の魔物が引きずり込む(昔から出ると言われていた所。実際に妖が居たと思われるが、シロクロが牽制した)。 其の六:州牧邸周辺…怪奇音(龍蓮の笛の音)。 其の七:琥璉のさびれた郊外…通りがかる人を襲い、金品を奪う(追い剥ぎ一味。静蘭と燕青に退治される)。 最上治(さいじょうち) 後に歴史書で語られる劉輝治世のこと。最上の治世、つまりは劉輝治世が彩雲国の最盛期であったということ。 朝廷恐怖の二大代名詞(ちょうていきょうふのにだいだいめいし) 「戸部尚書の仮面の下」と「吏部尚書の未処理仕事」のこと。 呪いの第十三号棟(のろいのだいじゅうさんごうとう) 会試予備宿舎第十三号棟のこと。藍龍蓮が入舎して1日でこの不名誉なあだ名を頂戴した。龍蓮の言動や笛のせいで、同舎になった受験者の8割が錯乱、残り2割も集団で監督役に泣き付いた。責任者も7人が辞表を提出した。本人には自覚がない。事態を重く見た紫劉輝らは、龍蓮を紅秀麗、杜影月、碧珀明と抱き合わせで獄舎に放り込み事態を収拾した。 「悪夢の国試」においては、紅黎深・黄鳳珠・鄭悠舜・管飛翔が紆余曲折を経てここに集結した。当時は傾いて野晒しになっていたが、飛翔が修繕してどうにか住める状態にした。傍に森がある。 黎深の謎(れいしんのなぞ) 紅黎深が会試準備期間中、持ち歩いていた銭揺樹の鉢植え。ユリノキでないにも関わらず「百合の木」と呼び、自発的に世話をする彼を見て、同期の間で謎になっていた。 黎深が口を滑らせたところによると、ぶたさん貯金箱の代わり。百合は幼い頃、ぶたさん貯金箱に貴陽行きの旅費を貯めていたが、それに気付いた黎深が彼女を行かせまいと勢いでそれを壊した。彼女を泣かせて余計に黎深の気分は悪くなり、邵可に相談したところ、彼からぶたさん貯金箱にあった硬貨を付けて育てるようにと銭揺樹を渡された。硬貨が鈴なりになっているので、博打打ちに面白半分に目を付けられることもあったが、黎深が返り討ちにして守り切った。
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