同時代史料への登場とは? わかりやすく解説

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同時代史料への登場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 14:11 UTC 版)

楠木正忠」の記事における「同時代史料への登場」の解説

天文13年1544年11月4日連歌師宗牧が、忠盛(正忠)の居城である(くす)を訪れている(『東国紀行天文13年11月4日条)。宗牧前日3日昼過ぎ浜田城出立城主の羽盛光義同道し、今の塩浜周辺に来たところで、「下浦兵部少輔」と称する城主出迎えられ、宿の春軒に宿泊した4日連歌会が開かれ宗牧風景を「わだつ海のかざしの花かもなし」「水鳥のをりはへあやのうきかな」と詠んだ宗牧次の行き先である桑名への旅を急いだため、同日下浦兵部少輔とその息子彦次郎は、湊の側の小庵宗牧餞別の宴を開いて見送った宗牧を賊から護るため、舟には下浦一族楠木一族)の左馬允とその部下武士たちが同行した天文22年1553年11月24日権中納言(後に権大納言山科言継使者送り地域中にある東福寺末寺臨済宗)の後継者にするため、言継の子鶴松丸(後の薄諸光)を猶子にしたいと所望した(『言継卿記天文22年11月24日条)。言継は内々了承した日記には「兵部大輔」と記されており、9年の間に兵部少輔から昇進しており、勅免が出る前から正式でないとはいえ公家社会楠木認められていたことがわかる。 天文23年1554年3月19日出納右京進重弘が山科言継のもとに訪れて去年九州探題鶴松丸を所望していたと申し出てきたが、勢州(の楠木氏)へ約束していた件だから、是非に及ばず仕方がない)と返答した(『言継卿記天文23年3月19日条)。 弘治2年1556年)、当時権中納言辞していた50歳の山科言継は、駿河国大名今川義元訪れるため、その旅程途上で、9月に正忠のもとに滞在している(『言継卿記弘治2年9月条)。近江国六角義賢被官進藤氏から千種氏・楠木氏宛の書状過書関所通行許可証)を得た言継は、9月15日伊勢国千草到着千種三郎左衛門後藤賢豊の弟で、北勢四十八家千種家当主)は所用不在だったが、馬二頭送別人夫手配してくれており、15日午後に千草出発夕方には(くす)に到着し、「どろ塚」の才松九郎左衛門の宿に落ち着いた進藤氏の使者山科家青侍家臣の侍)の沢路隼人佑を城に使わすが、当主兵部大輔楠木正忠)は不在で、代わりに同族藤六という者が応対した9月16日兵部大輔から船が手配されるが、小舟であったことから言継が不安がったため、兵部大輔と宿の主人才松追加出資して翌日才松の船で渡海することに決まった。言継は返礼のため城に赴いて兵部大輔中門対面し太刀と「牛黄円」という漢方薬5貝を贈呈した(言継は薬剤師として名高かった)。二人の仲は良好だったらしく、「落馬云々ということについて、笑い合ったまた、兵部大輔先程贈呈への再返礼として、藤六を介して言継に太刀贈った。そこへ連蔵主(れんぞうす)という僧が来て前々から交渉していた鶴松猶子の件を催促したが、言継は結局奈良の寺に入れることにした、と言って断った実際はこれも方便であり、のちに鶴松丸は参議薄以緒養子になる)。帰り道兵部大輔親族思われる左馬助」とその息子右衛門尉同道し、宿で一杯酌み交わした天文13年に正忠の家臣左馬允という者がいるため(前述)、左馬助昇進した同一人物とも考えられる。そこへ近所に住む病気の僧が現れたので診察行った9月17日、言継が出立しようとすると、前日の病僧が一週間追加滞在希望したが、旅を急ぐのでといって断って渡し謝礼50疋は受け取らずに宿の主人才松預けた。言継はその他各方面代金渡し出立し三河国向かった

※この「同時代史料への登場」の解説は、「楠木正忠」の解説の一部です。
「同時代史料への登場」を含む「楠木正忠」の記事については、「楠木正忠」の概要を参照ください。

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