双子怪獣 ブラックギラス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 07:27 UTC 版)
「ウルトラマンレオの登場怪獣」の記事における「双子怪獣 ブラックギラス」の解説
第1話「セブンが死ぬ時! 東京は沈没する!」、第2話「大沈没! 日本列島最後の日」に登場。 マグマ星人と共にレオの故郷獅子座L77星を滅ぼした怪獣で、レッドギラスの兄。武器は角から出す赤色破壊光線・青色ショック光線と、レッドギラスと抱きついて回転する攻撃ギラススピン。ギラススピンは近寄るものも跳ね除け、さらにはセブンのアイスラッガーも跳ね返すほどの威力を有する。また、回転中は角から出す光線の威力が倍増する。さらに海面に放つことで大津波を起こす津波発生光線を角から出す。 マグマ星人やレッドギラスと共に地球に襲来し、レッドギラスと協力してウルトラセブンをいたぶったうえ、右足の骨を捻じ曲げて粉砕する。これにより、モロボシ・ダン(=セブン)は杖なしに歩けなくなる。レオと3度対戦した。 1度目では、突如現れたレオに太刀打ちできず、マグマ星人に指笛で加勢の指示を受けるもセブンにレッドギラスと共に取り押さえられ、最後まで加勢できなかったがマグマ星人の光線でセブンが退けられたことにより、逃亡に成功した。 2戦目では、マグマ星人やレッドギラスと共にレオを窮地に追い込むが、ダンのウルトラ念力で自由を奪われたうえにレオに角を切られ、逃亡した。この時、レッドギラスも角を切られたが、3度目の対戦では共に新たな角が生えて元の姿となった。 3度目では、ギラススピンを駆使してレオを活動不能寸前まで追い込むが、レオのきりもみキックによってレッドギラス共々、首を刎ねられてついに絶命し、亡骸はレッドギラスと共に海に沈んだ。 デザインは大澤哲三。デザイン画は2021年現在では未発見だが、形状が同じであることから書籍によっては簡単な指示によって色替えが行われたものと推測されており、レッドギラスにあった後頭部から尻尾まで並ぶヒレ状の突起物がオミットされている。 ウルトラマンレオのスーツアクターを担当した二家本辰巳は、第1話当初は双子怪獣のどちらかを演じていたと証言している。 放送当時『小学二年生』に連載された内山まもるによる漫画版では、レッドギラスをレオが倒した直後に出現。マグマ星人と挟撃してレオを殺そうと迫るが、MACの介入を受けて一時撤退する。翌日、都心に出現してマグマ星人と共にビル街を破壊していくが、レオが猛特訓の末に会得した五回転キックによって突撃をかわされた結果、マグマ星人のサーベルに咽頭を突き破られて絶命する。同じく『小学三年生』では、テレビ版とは異なり特訓なしのレオのきりもみキックでレッドギラス共々倒された。 双子怪獣の起こした大津波により、伊豆諸島南端の黒潮島(架空の島)は沈められ、島民の大半が犠牲となる。その後、島は奇跡的に再隆起したが住む人はおらず、『ウルトラマンメビウス』第34話ではレオ=おおとりゲンが虚無僧の姿で訪れ、自身の未熟さゆえに救えなかった島民の霊を弔うシーンがある。テッペイもこのことに言及し、GUYSの保管するドキュメントMACにレッドギラス共々記録が残っていることも明かされている。 双子怪獣が東京や黒潮島を大津波で破壊するシーンの大半は新撮であるが、ごく一部(数カット)は『帰ってきたウルトラマン』第13話でシーゴラスが津波を起こすシーンから流用している。新撮分は、後に『恐竜探検隊ボーンフリー』と『恐竜大戦争アイゼンボーグ』の第1話、『ウルトラマン80』の後期オープニングタイトルバックに流用された。 『週刊 ウルトラマンオフィシャルデータファイル』[要文献特定詳細情報]などの書籍では、背中の角の名前は「ブラックジャック」と記載されている。 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの胴体を構成する怪獣の1体となっている。
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