原因療法の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 01:53 UTC 版)
感染症の場合(すでに感染してしまった場合)抗生物質の処方・投与。また抗真菌薬、抗ウイルス薬などの処方・投与。 真の根本原因である病原体が感染してしまうリスクを除去することマスクを着用するように人々に勧めること、手指を規定どおり正しく洗うこと。(ただし、これは各医師による処方・処置というより、WHOや各国政府が各国民に対して呼びかける形で行う処置)。高汚染区域で活動する医師・看護師の場合、フェイスシールドや防護服なども着用すること。 社会全体で抗体を持つ人の割合を増やすためにワクチン開発およびワクチン接種率向上を図る(これも医師個人というより国家レベルで行う処置) 特定の患者について、そもそも患者の特定の行動によって免疫力が低下していることが根本原因となって、さまざまな感染症にかかりやすくなっている場合免疫低下を招くような特定行動を控えるように患者に指示すること(たとえば睡眠不足、過剰な運動、劣悪な栄養状態、過度のストレスなどが原因で免疫低下が起きている場合は、睡眠時間を確保すること、運動を控えめにすること、適切な栄養を摂ること、ストレス源から離れること、などを患者に勧めること) リウマチの疼痛の場合(数十年前までは対症療法しか無く、ただ鎮痛薬を処方して痛みを抑えるだけで、リウマチの進行を止めていなかったのに対し)原因療法では抗リウマチ薬を処方しリウマチ自体の進行を止める がんの場合すでに身体にあるがん(他臓器への転移が無い、と分かっている場合は)手術によりがん化した組織を全摘出すること。また化学療法、放射線療法など(ただし極端なストレス、あるいは放射線の影響などという真の根本原因があり、いくつもの臓器に悪性腫瘍が発生している患者の場合は、手術はむしろ「対症療法」になってしまう。真の根本原因(たとえば極端なストレスや放射性物質など)を遠ざけない限り、手術をした後にもまた悪性腫瘍が発生してしまい「いたちごっこ」になってしまう。) 疫学的に「がん発生の確率を抑える」と明らかにされていることの実践(近年では医師もこうしたことを患者に勧めることが増えている)「運動の実践」を患者に勧めること 塩分濃度の高い食品の摂取を控えめにすることを患者に勧めること 原子力発電所の事故の影響によるがんの場合高い放射線レベルを示す食品を口にしない 極端に高い放射線レベルを示す建物内に入らない。やむを得ない場合でも、定められた被ばく量上限を越えて建物内で活動しない。 高い放射線レベルを示す地区にできるだけ近づかない。
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