作品内容に対する評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 13:55 UTC 版)
「半分、青い。」の記事における「作品内容に対する評価」の解説
7月13日金曜日放送の第89話でDREAMS COME TRUEの楽曲「決戦は金曜日」が話題に上り1999年時点で鈴愛が「古い」と述べるシーンがある。これについて、ネット上でファンからショックの声が上がり、DREAMS COME TRUEのメンバーである中村正人はブログにおいて「古い」と評されたことに複雑な思いを綴った。 人生・怒涛編(第14週 - 第18週)は年月の経過が早く、視聴者らから批判の声が上がった。これについて北川悦吏子はTwitterにてスライスオブライフ(英語版)の手法で描いているとして反論した。 8月1日放送の第105話で、花野の5歳の誕生日に涼次が鈴愛に対して突然離婚を切り出し喧嘩に発展、涼次が発した「家族は邪魔」の言葉に鈴愛が逆上して「死んでくれ!」と言い返すシーンが放送された。このセリフについて「朝から聞きたくない」といった批判の声が上がったほか、鈴愛と涼次のどちらに同情するか、インターネット上で物議を醸した。 9月25日放送の第152話で、いじめを受けていることが発覚した花野に対し鈴愛がすぐ転校することを提案したことや第78話の時点で漫画家を辞めていたユーコに対し鈴愛が放った「逃げた奴に何が分かる!」との発言と矛盾することに対し批判の声が上がった。また第147話では修次郎が不登校であることを明かした津曲に対する「どうにかなりますよ」との発言にも批判が集まり、いじめや不登校という重い問題を取り扱いながら軽く流していることに疑問の声が上がっている。結果、最終回までにこれらについて解決したかどうか明確には描写されなかった。 最終週において東日本大震災のシーンが描かれ、震災によりユーコが亡くなるという展開に対し「震災である必要性が無い」「いわゆる『お涙頂戴』でしかない」と指摘されており、また震災を本作のストーリー上で扱うことについて「震災描写がなおざり」「問題の1つとしてしか扱っていない」「展開が強引すぎる」などと批判されている。第154話ではストーリーや登場人物のセリフにも不自然な点やそれまでに描かれたストーリーとの矛盾が多岐に渡ることから「ご都合主義な展開だ」「自分勝手が過ぎる」と激しい批判を受けている。また、NHK月刊みなさまの声2018年9月分によると、東日本大震災の描き方や看護師の対応についての厳しい意見や疑問が228件寄せられた。 木俣冬は、失敗に説得力がなく、ヒロインが早々に見切りをつけており、乗り越えるというテーマに向き合ってないようだと批評した。 2018年8月29日付の朝日新聞「文芸時評」のコーナーにおいて、芥川賞作家・東京工業大学大学院教授の磯崎憲一郎は「ほとんど憤りにも近い感情」「芸術が日常生活を脅かすものとして描かれている」「故郷や家族、友人、身の回りの日常を大切にできる人間でなければ、芸術家には成れない」と、作中における芸術家の描かれ方を批判した。 主人公の鈴愛について、精神科医の岩波明は、東京新聞夕刊にて連載の「名作で読む発達障害 続主人公たちのカルテ」62(2018年6月29日付掲載)において、ADHD的な特徴が顕著にあると推察した。演じた永野芽郁は、本作クランクアップ後のインタビューで鈴愛を「人間力があふれている人」と好評する一方で「友達にはなりたくない」「友達の友達くらいがいい」と述べた。
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