会津士魂とは? わかりやすく解説

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あいづしこん〔あひづシコン〕【会津士魂】

読み方:あいづしこん

早乙女貢長編歴史小説昭和46年(1971)から昭和63年1988)にかけて「歴史読本」誌に連載単行本昭和60年1985)から昭和63年1988)にかけて全13巻刊行戊辰戦争敗者会津藩立場から描いた第23回吉川英治文学賞受賞


会津士魂

読み方:アイズシコン(aizushikon)

作者 笹本寅

初出 昭和16年

ジャンル 小説


会津士魂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 04:21 UTC 版)

早乙女貢」の記事における「会津士魂」の解説

ライフワークともされる『會津士魂』は、『歴史読本』誌で1970年から連載213回、原稿用紙7000に及ぶ全13巻大作で、完結後の1988年東京会館完結祝い開かれ発起人遠藤周作丸谷才一森繁久彌はじめ600人近く出席があった。明治維新後の会津藩士を描いた続編の『続會津士魂』全8巻2001年完結した会津出身渡米した桶屋の娘を描いた『おけい』(吉川英治賞候補)などの会津ものもある。 会津松平家現当松平保久とも親交があると同時に会津藩への思慕の強い作家として有名であり、1968年直木賞受賞時には東京新聞に「私の血の命じるまま」と題して寄稿し、「会津武士の末裔としての血の意識痛切に私の運命支配しているのは、曽祖父悲憤が、三代わたって外国生活を強いる結果となったことと無関係ではない」と、明治維新作家としての出発点であることを述べている。『會津士魂』に代表される幕末作品考察における視点一貫して会津新撰組など幕府側に立っており、明治新政府側の薩摩藩土佐藩などの西国諸藩や、最後に会津藩見捨てた徳川幕府に対して批判的であり、とりわけ会津藩終始敵対した長州藩とその関係者に対しては、徹底的に辛辣かつ一切容赦のない全面的に否定的な記述終始している。そうした記述姿勢対す批判少なく無い。ただし薩長尊攘側についても、長州人の山田顕義について好意的な志士肖像』や、『奇兵隊叛乱』、月形半平太題材にした「ある志士の像」、中山忠光題材にした「最後天誅組」などを著している。 日本ペンクラブ常任理事務め1984年国際ペンクラブ東京大会では企画司会等を担当1985年サンマリノ86年ハンブルク87年ルガーノ88年ソウル1990年マディラ92年リオデジャネイロでの国際ペン大会出席1993年専務理事就任サンティアゴ・デ・コンポステーラでの国際ペン大会1995年ブレッドでの国際作家会議エルサレムでの日本文学フェスティバル1996年グアダラハラ1997年ブレッドでの国際ペン大会代表として出席2008年12月23日胃癌死亡趣味絵画では、1984年新宿高野ギャラリーで『江戸を歩く』原画等による個展1985年会津中合デパートで『會津士魂』出版記念個展早乙女貢が描く会津の詩」、1995年京王プラザギャラリーで「城下町を描く絵画展」などを開催1999年政経文化画人展」に出品し文部大臣賞受賞北辰一刀流二段腕前1987年映画化された『竜馬を斬った男』では浪士役で特別出演した。 早乙女は、尾崎秀樹創設した大衆文学研究会二代目会長となった早乙女死去後大衆文学研究会により主催されていた「尾崎秀樹記念大衆文学研究賞」が「尾崎秀樹記念大衆文学研究賞早乙女貢基金)」となっている。

※この「会津士魂」の解説は、「早乙女貢」の解説の一部です。
「会津士魂」を含む「早乙女貢」の記事については、「早乙女貢」の概要を参照ください。

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