中層スラム地区(ベルトライン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 04:36 UTC 版)
「無限城」の記事における「中層スラム地区(ベルトライン)」の解説
上層階と下層階の狭間に位置しているエリア。ベルトラインへの入り口は定期的に移動しており、外観は空間に溶け込んでいる。支配者はデル・カイザー。多数のテリトリーが存在する。ブレイントラストのとある反逆者が設けた「天国の扉(ヘヴンズ・ドア)」の先に広がる終末地点には、「悪鬼の闘い(オウガバトル)」の舞台となるグラウンド・ゼロがある。アニメでは設定が大幅に異なり、内部は灰色系の無機質な空間となっており明確な支配者が存在しない。 時流の不規則な四次元空間が作用しており、花畑から海へといったように周囲の光景が短期間に次々と切り替わったり、強い意志が現実に影響を及ぼして肉体の死んでいる者が「存在」できたりする。身体能力の向上はロウアータウン以上に顕著だが、慣れないうちはその作用に意識が追いつかないため、慣れている者と戦うと苦戦する。逆に、慣れれば過去の肉体への回帰やコマ送りのような動きが可能となる。原作での設定で最も変更点が多いエリアでもある。(下記の「矛盾点」を参照) デル・シュロス 漫画のみ登場。デル・カイザーが築いた架空の領域。入り口となる場所は、西洋風の大階段と砦のような外壁に覆われている。内部はチェス盤のような床が広がり、壁には蛮の母親と推測される女性の肖像画、台座には外界の様子を透視できる水晶玉が設置されている。 裏風鳥院のテリトリー 漫画のみ登場。黒鳥院夜半が君臨する、裏風鳥院の拠点。寺院や五重塔などといった和風の造形物によって構築されており、一部では風鳥院邸の構造と全く同じ箇所もある。天井には常に夜の星空と満月が映し出されている。物語後半では、夜半の思考がアーカイバに反映されたため、完全な風鳥院邸の模倣となった。この拠点は一時消滅したが、物語終結直前に復活し、風鳥院の新たな拠点となった。 呪われた騎士のテリトリー デル・シュロスの先に存在し、呪術王から「呪われた騎士(カーストナイツ)」の称号を与えられ、呪術王に仕えることのみを余儀なくされた来栖柾、叶条夜、氏家火生留の三人が拠点を構えている領域。来栖が操る光の作用により、同じ場所でも各々の視覚によって全く情景が異なったり、同伴者が恰もその場から消えたように感じられたりする。領域の先には、来栖が同様の作用を用いて隠蔽した「天国の扉」が存在している。 ブードゥーギルド 漫画のみ登場。呪術王を筆頭とした集団の活動拠点で、東風院祭蔵や黒鳥院一族、呪われた騎士、鏡形而も度々身を寄せている。また、ロウアータウンとベルトラインを跨ぐように存在しており、関係者は比較的容易に二つのエリアを往来できる。内部はチェス盤模様の床が広がり、無限城の内部を監視できる巨大なモニターや呪術王の部下が使用する複数の機器類があるほか、一同が集うロビーのような場所には「天国の扉」もある。冬木士度が投獄された部屋はベルトラインに、風鳥院花月とレンが投獄された牢屋はロウアータウンに存在している。 グラウンド・ゼロ 漫画のみ登場。ベルトラインの終末地点で、選ばれし者にはバビロンシティへと至るための唯一の通路が用意される場所。バビロンシティの人間が容易に下層へと侵入して住人の権利・名誉を汚さないよう、ブレイントラストのとある反逆者が「天国の扉」を設けて区分けした領域。扉は複数あり、開錠するには鍵となる魔女直系の心臓が必要。鍵の使用者だけでなく、同伴者も相応の条件さえあれば通過することができる。 内部は巨大なファンや機械群などの光景が広がり、奥には風化しかけた煉瓦を敷き詰めた床に浅い水溜りが果てしなく広がっており、無数の線のようなものが天井一体を交差している。条件が整うと、天井にアーカイバの目であると推測される聖痕をかたどった球体が出現する。本編以前にこの領域へと侵入して生還できた者は初代GBと呪術王のみで、初代GBの二人は脱出した際に反逆者の証である聖痕を刻まれた。
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