ルック‐アンド‐フィール【look and feel】
読み方:るっくあんどふぃーる
コンピューターのユーザーインターフェースにおける、画面のデザインや操作感のこと。
ルック&フィール
【英】look and feel
ルック&フィールとは、「見ため・感じ」の意味で、コンピューターやOSなどのデザインと操作感の総称である。ユーザーの使用体験(印象)を向上させる、あるいはシステムの独自性を確保するための重要な要素である。
ルック&フィールは、画面のレイアウトデザインやアイコンの配置、マウス操作などの操作感に加えて、それらと連動した画面や音の反応などが総合的に与える印象を指す。基本的にはOSを単位として統一されており、そのシステム上で動作するアプリケーションソフトはどれも同じ感覚で操作できるようになっている。Javaのように複数のルック&フィールを切り替えることも可能となっている。
ルック&フィールが劇的に変わったのは、キャラクターユーザーインターフェース(CUI)からグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)に変貌した際だといわれる。ウィンドウやアイコンなどを基本とした視覚的な画面表示やマウスによる操作を可能とするグラフィカルユーザーインターフェースは、文字情報だけの操作に較べて革命的だった。1970年代にXerox社で考案されたSmalltalkプログラミング環境で、初めてGUIが実現し、それを見学に訪れたスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)がこれを見て感動、自ら創業したApple Computer社のパソコンにGUIのルック&フィールを反映させたことから、GUIの普及が始まった。後にビル・ゲイツ(Bill Gates)の率いるMicrosoftも似たようなルック&フィールを採用した。以来、現在のOSが備えるようなルック&フィールが定着している。
ルック・アンド・フィール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/28 07:53 UTC 版)
ルック・アンド・フィール(英: look and feel、LnF)とは、グラフィカルユーザインタフェースにおける色、形状、レイアウト、書体のような要素を含むデザインの側面(ルック)と、ボタン、ボックス、メニューといった動的振る舞い(フィール)からなる。
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- 1 ルック・アンド・フィールとは
- 2 ルック・アンド・フィールの概要
- 3 外部リンク
ルックアンドフィール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 15:35 UTC 版)
「Javaに対する批判」の記事における「ルックアンドフィール」の解説
Java用のクロスプラットフォームなウィジェットツールキットのひとつにSwingがある。Swingを使って書かれたアプリケーションのグラフィカルユーザインタフェース (GUI) のルック・アンド・フィール(look and feel、直訳すると「外観と操作感」)は大抵、各プラットフォームネイティブのアプリケーションのものと異なる。プログラマはネイティブのウィジェットを表示するAWT(ネイティブであるためOSのプラットフォームと同じ見た目を提供する)を使うことを選択することができる。しかしAWTツールキットは、高度なウィジェットのラッピングを必要とし、かつ様々なサポートされたプラットフォームで移植性を犠牲にしない高度なGUIプログラミングには向いていない。そして、SwingとAWTにはとりわけ高水準ウィジェットにおいてAPIが大きく異なる。 Swingツールキットは全てJavaで実装されている。Swingツールキットはネイティブアプリケーションとは異なるルックアンドフィールを持つという問題がある。一方でSwingツールキットのウィジェットはネイティブなツールキットの機能に限定されないという利点がある。この利点は全てのプラットフォームで利用できることが保証される最も基本的な描画機構を使ってウィジェットを再実装していることによる。不幸にも、(2006年8月の時点で)Java実行環境 (JRE) のデフォルトのインストールでは、Swingデフォルトの埋め込みMetal (メタル) ルックアンドフィールの代わりに、システムの「ネイティブ」なルックアンドフィールを使わなかった。プログラマがUIManagerを使ってシステムネイティブなルックアンドフィールを設定しなかった場合、ユーザーは外観がネイティブアプリケーションのそれとは非常に異なるアプリケーションに遭遇するだろう。 macOSの配布元に限って含まれるアップル自身のJava実行環境の最適化バージョンは、デフォルトで「デフォルト」をセットし、"Aqua" のルックアンドフィールを実装し、Macintosh上のSwingアプリケーションは、ネイティブなソフトウェアに似た外観を提供している。macOSの環境でさえ、プログラマはそのアプリケーションがAquaのように見えることを確実とするために、若干の余分の作業をまだしなければならない(例えば、メニューバーをWindowsのように各アプリケーションウィンドウ内部に表示するのではなく、macOSのメニューバー内部に表示させるために、システムプロパティをセットする必要がある)。
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ルック・アンド・フィール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/23 13:51 UTC 版)
「Standard Widget Toolkit」の記事における「ルック・アンド・フィール」の解説
SWTウィジェットは、ネイティブウィジェットと同じルック・アンド・フィールを提供する。これとは対照的に、Swingのウィジェットはネイティブウィジェットに近い複製である。場合によっては、この違いが見た目にも明らかとなる。例えば、Mac OS Xのツリーウィジェット機能はツリーの展開時にアニメーションを行い、デフォルトボタンもユーザーがフォーカスした際にアニメーションを行う。Swingでは、これらのアニメーションは行われない。 SWTはネイティブGUIコードの単純なラッパーであるため、(ネイティブAPIが互換を保つ限り)ネイティブコードが変更されても大きな修正を必要としない。OSベンダーはAPI上の互換性を保つよう常に気をつけている。Swingでは事情が異なる。Swing は動作中のアプリケーションのルック・アンド・フィールを交換可能であり、ネイティブGUIのテーマをエミュレート可能である。この機能はOSのGUIが変更されるたびに、その変化(テーマやその他のルック・アンド・フィールの更新)を反映しなければならない。逆に言えば、ネイティブAPIが変更されれば、SWTは修正が必須となるが、Swingは修正の必要がない。 SWT は「プラットフォームとの密な統合」を目指しており、ネイティブウィジェットを利用する。developer.com の Mauro Marinilliaによると「ネイティブプラットフォームとの密な統合が必要なら、SWTはよい選択だ」としている。このような密な統合の利点を生かした例として、SWTは Microsoft Windows のActiveXオブジェクトもラップ可能である。
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ルック・アンド・フィール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 05:33 UTC 版)
「KWin」の記事における「ルック・アンド・フィール」の解説
KWin には数多くのウィンドウ装飾があり、例えばデフォルトの Plastik、Microsoft Windows 似の Redmond や Keramik がある。kdeartwork パッケージがインストールされていれば、IceWM テーマも使える。
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