ラムジェット【ramjet】
【ラムジェット】(らむじぇっと)
Ramjet Engine.
ジェットエンジンの一種。
筒の中に円錐形の蓋を付けたような単純な構造で、大気を圧縮する機構を持たない。
吸気口は大気を取り込んで圧縮するためではなく、超音速の気流を亜音速まで減速するために存在する。
音速を越えた状態で稼働させる事を想定しており、機体が前進する際のラム圧によって吸気を行う。
こうした構造上、マッハ2.5未満の速度域では極端に効率が悪くなり、マッハ0.5未満では全く作動しない(始動する際は別のエンジンにより加速することが必要)。
設計上耐えられる最高速度は、おおむねマッハ6~8程度。
現状、極超音速で航空機を運行する需要はほとんどないが、一部の超音速戦闘機や偵察機に採用例がある。
また、一部のミサイルでも二次的な動力として使われている。
関連:ターボラム パルスジェット スクラムジェット
ラムジェットエンジン
(ラム・ジェット から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/12 03:43 UTC 版)
ラムジェットエンジン(Ramjet engine)は、ジェットエンジンの一種であり、一般には吸入した超音速気流をラム圧(ram)により圧縮し亜音速まで減速させ、そこに燃料を噴射して燃焼した排気の反動で推進力を得るというものである。その構造より、英語ではストーブパイプエンジンとも呼ばれる。ターボジェットエンジンより構造が簡易・軽量になる利点がある。亜音速気流で燃焼を行うという点で後述のスクラムジェットエンジンと区別される。
- ^ ターボジェットエンジンでマッハ3を超えると吸気の断熱圧縮による温度上昇の影響が大きくなり、タービン耐熱温度の関係で燃焼室に供給できる熱量が低下する
- ^ 石油系燃料が不足した第二次世界大戦末期、粉末状にした石炭をそのまま燃料として使う試みが存在した。リピッシュ P.13aおよびフォッケウルフ トリープフリューゲルを参照。ただし双方とも実機は完成せず。
- ^ 上野の国立科学博物館にラムジェットと回転翼ユニットの試験に使用されたと思しき噴射ノズル(コールド・ジェット)が展示されているが、カードには後者もラムジェットと表記されているので観覧時には注意が必要である。
- ^ 明, 坂本 『最強 世界のミサイル・ロケット兵器図鑑』学研パブリッシング、2015年4月28日。ISBN 9784059144809 。
- ^ “平成21年度 政策評価書(事後の事業評価)”. 2018年12月20日閲覧。
- ^ “The heart of the SR-71 "Blackbird" :The mighty J-58 engine” (PDF). 2016年4月25日閲覧。
- ^ “Pratt & Whitney J58 Turbojet”. Hill Air Force Base. 2016年4月25日閲覧。
- ^ (財)防衛技術協会 イラストでよむハイテク兵器のしくみ 日刊工業新聞社 1999 ダクテッドロケット・エンジン p.145
- 1 ラムジェットエンジンとは
- 2 ラムジェットエンジンの概要
- 3 ターボ・ラムジェットエンジン
- 4 スクラムジェットエンジン
- 5 関連項目
ラムジェット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 06:48 UTC 版)
ラムジェットエンジンは圧縮機とタービンが無く、超音速で飛翔する際のラム圧をそのまま空気の圧縮に利用するジェットエンジンである。エンジンに可動部が少ないため生産コストを削減する事が可能となる。ジェットエンジンと同様に空気中の酸素を酸化剤として利用できるため酸化剤を搭載しなくてもよく、その分を燃料の搭載に当てることができるためジェットエンジンに並ぶ長射程を実現できる。ラムジェットエンジンは静止時には作動せず、作動させるためには飛翔体を超音速まで加速する必要があり、そのためにブースターを組み合わせて使用する。ブースターは外装とされる事が多いが、全体にかさばるためロシアやフランスのミサイルでは統合型ラムジェットエンジンが採用されている。同エンジンは固体燃料ロケットで上昇・加速し、固体燃料が燃え尽きるとその空隙に空気取り入れ口から取り入れた超音速流を導き、燃料を吹き込んで燃焼させるもので、ブースターを外装とせずラムジェットと統合・一体化させているため極めてコンパクトになるエンジンである。
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ラムジェット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/11 23:04 UTC 版)
「The Reign of Starscream」の記事における「ラムジェット」の解説
スタースクリームと同型のディセプティコン。知能は低いものの好戦的な性格で、玩具の設定では狂人とされている。
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ラムジェット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 03:34 UTC 版)
ラムジェットエンジンはターボジェットに比べ構造が単純で軽量であり超音速での効率が高い利点があるが、静止状態から始動できない(単独で離陸できない)ため補助用や他のエンジンと組み合わせた統合型の実験が行われている。
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ラムジェット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 17:55 UTC 版)
「マギステルス・バッドトリップ」の記事における「ラムジェット」の解説
汚れたシャツにオーバーオール姿の大柄な男性アバター。腰のベルトに巨大なモンキーレンチやL字のバールを挿しており、主に鈍器としてではなく投擲武器として投げ斧のように活用している。
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「 ラムジェット」の例文・使い方・用例・文例
- スクラムジェットエンジンという内燃機関
- ラムジェットという動圧を利用したジェットエンジン
- ラムジェットエンジンというジェットエンジンの一種
ラム・ジェットと同じ種類の言葉
- ラム・ジェットのページへのリンク