ヤマグワとは? わかりやすく解説

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やま‐ぐわ〔‐ぐは〕【山桑】

読み方:やまぐわ

野生種山地自生し、高さ1015メートル卵形葉柄赤くなることが多い。4月ごろ花が咲き、実は赤から黒く熟し食用。《 花=春

ヤマボウシの別名。


ヤマグワ

【英】:Morus bombycis
(クワ科)


北海道から本州四国九州沖縄にかけて分布してます。伊豆諸島にもあります。(ハチジョウグワVar. hatijouensis)。養蚕のために使われているものの中には、ヤマグワの系統のものが多いといわれています。この他養蚕用として中国原産トウグワ(Morus alba var. tokuwa)が明治初期日本導入されています。ヤマグワの蓄積非常に少ないこともあり、用途限られています。

木材
心材と辺材の色の違いは、非常にはっきりしてます。前者鮮やかな黄褐色ですが、長い期間大気曝されていると褐色濃くなっていきます後者淡黄白色です。環孔材のため、年輪の境ははっきりと見えます。肌目の粗い木材です。木理不規則になっていることが多くそのことによって、材面にがでてきます。このがでることで、ヤマグワの木材古くから和家具の材料として好まれてきています。気乾比重は0.52-0.62(平均値)-0.75でやや重硬な木材いえます切削加工はやや難しいですが、仕上がり面は美しいです。高い保存性をもってます。

用途
上述たように色々な美しをもつので(にょりん玉杢牡丹など)、その特徴的な色と組み合わせて化粧的な用途使われてきています。主として和家具(鏡台にはよく使われています)、指物彫刻楽器、旋作物などに使われます。


山桑


山桑

読み方:ヤマグワ(yamaguwa

クワ別称


山桑

読み方:ヤマグワ(yamaguwa

ミズキ科落葉高木で、五、六月ごろ白色四片の総苞花びらのようにひろげ、その緑黄色の細かい頭上花をつける

季節

分類 植物


ヤマグワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 06:21 UTC 版)

クワ」の記事における「ヤマグワ」の解説

ヤマグワ(山桑学名:Morus australis, Morus bombycis)は、クワ科クワ属落葉高木養蚕使われるクワ対する、山野自生するクワという意味でよばれている。中国植物名漢名)はけいそう)という。学名一つである Morus bombycis は、カイコ学名である Bombyx由来する樹高10メートル、幹径では60センチメートルまで生長する日本南千島樺太朝鮮半島中国、ベトナムミャンマーヒマラヤ分布する樹皮灰褐色で、縦方向不規則な筋が入る。卵形広卵形であるが不整な裂片を持つものもあり、形は様々である。開花期4月。ほとんどが雌雄異株であるが、ときに雌雄同株。花は小さくて目立たず、花後につく果実1 cmほどの集合果で「ドドメ」ともよばれており、はじめ赤色であるが夏に熟す黒紫色になり、食用にされる。完熟果実食べると唇や舌が紫色染まり、昔は子供たちのおやつによく食べていた。 養蚕用に栽培されることも多い。日本では一般に養蚕には用いられていない種であるが、栽培生育不良飼料不足となるときに用いられた。霜害強く栽培被害受けたときに備えて養蚕地帯では霜害割合的に少ない山地に植えて置き、栽培緊急時予備とした。しかし、ヤマグワの質は栽培よりも硬いため、カイコ成長遅くなり、飼料として性質は劣る。北海道では、栽培種クワ生育困難だったため、開拓初期各地様々な試行錯誤が行われ、ヤマグワを用いて養蚕が行われた時もあった。

※この「ヤマグワ」の解説は、「クワ」の解説の一部です。
「ヤマグワ」を含む「クワ」の記事については、「クワ」の概要を参照ください。

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