マダムとその周囲の人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/15 07:09 UTC 版)
「開運貴婦人 マダム・パープル」の記事における「マダムとその周囲の人物」の解説
マダム・パープル 本作の主人公。本名は村崎あやめ(むらさき あやめ)。人からは「マダム」と呼ばれる。一流霊能者兼占師。占いは百発百中で外したことがない。 年齢はどう見ても40~50歳くらいなのだが、本人は30代で通している。秘書の庄部とは甥と伯母の関係なのだが、「年を予想されてしまうから」という理由で箝口令をしいている。そのことを知っているのは、当事者達以外では立ち聞きした山田、ただ1人。 大金持ちのセレブだが、立ち食いソバや100均、通販やバーゲンなど、庶民的なものも好む。ただしバーゲンは疲れるので自分では行かず、弟子の山田に行かせる。宝クジは「宝クジ程度は稼いでいるので興味はない」という理由で買わない。 料理などの家事は全くできず、山田に頼りっきり。たまに自分の占い(主に悪い結果)が当たることを検証するため、わざわざ料理をすることも。絵がかなり下手。 噂になっている、会うと不吉な予言をされる妖怪「ムラサキウラナイババア」のモデルになっているらしい。 マダムが飛行機をドタキャンするのを見て、その飛行機は危ないのではと思われてキャンセルが続出したり(実際は、山田がパスポートを忘れただけ)、雑誌の占いで「ガラス」が「カラス」と書かれていたために、カラスのアクセサリーを付けてフラれる女性が続出したことからマダムに抗議文が届いたりするなど、彼女の影響力はすさまじい。 結構シャイで、歌の曲名を忘れた時、人に「これの曲名何だっけ?」と尋ねて鼻歌を歌うのが恥ずかしくてできない。そのため、水晶玉に聞く。 昔は駄菓子屋で必ずクジを当てる強運少女で有名であり、しだいに近所の子供皆に頼まれるようになり、他人の分までクジを引き、それで駄菓子屋を3軒はツブしたらしい。 山田ヒナギク(やまだ ヒナギク) マダムの弟子兼家政婦。料理などの家事は全て受け持っている。住み込みなのでマダムの屋敷で寝泊りしている。仕事の割合は、弟子:家政婦が1:9らしい。顔はわりとかわいいが結構なドジ。 元々占師志望だったが、彼女の姉がマダムのアドバイスで幸運をつかんだことで、マダムに弟子入りしたらしい。ちなみに水晶を使った占いの腕はそこそこだが、未熟。 作中では下の名前で呼ばれることが全くなく、登場人物紹介にすら書かれない。書かれたのは、連載最初の4コマの山田の登場するコマと、1巻表紙裏に書かれている「裏話」の中のみ。これは、作者がわざとやっていることで、「作中で一度も下の名を呼ばない」というスパンの長いギャグのつもりらしい。 嗅覚によって食べ物の痛み具合を調べることは、一度も外したことがないらしい。それに関しては絶対の自信を持っていて、マダムの占いにも反論するほど。 マダムと違ってチェリーとは別に仲が悪いわけでもないらしく、控え室でババ抜きをしたり、町で会ったらチェリーが山田の店で占いをさせたりする。 街角で開業して占いの修行もしているが、学生などに年齢に似合わぬ相談をされて自信喪失したり、「占いなんて信じちゃダメよ!!」と言って墓穴を掘るなど、失敗ばかりであるが、時には助言が大当たりすることもある。寒さしのぎに持参した魔法瓶の熱い飲み物を飲んでいた時、通りかかった人に「1杯くれる?」と言われ、それがわりと売れるために、コーンスープ80円、菓子パン100円、ゆでたまご20円、他にはガムに酢コンブ、おでん、コーヒーと業務拡大をしてしまい、田舎の雑貨屋さんのようになってしまったことがある。 庄部さつき(しょうぶ さつき) マダムの秘書で甥。イケメンだが目つきが鋭く、ちょっと怖い印象を与える。山田同様、下の名前で呼ばれることはない。 占いにはあまり興味はないが、手相を見ることはマダムの影響で昔少しかじったことがあるらしい。 「朝来たら~」という会話があることから、マダムとは同居はしていないらしい。 髪の伸びる人形 マダムの持ち物。見た目はごく普通の日本人形。通称「髪 伸子(カミ ノビコ)」(山田が命名)だが、当人(?)は気に入っていない。 山田に何か言われると、グレて髪形が変わる(リーゼント&そりこみ、モヒカン、パンチパーマ) 山田に「伸子」の名前の紙を張られ、横倒しになっていたところを庄部に助けられたことで彼に惚れ、ストーキングしている。 意外とミーハーで、マダムの屋敷にアイドルグループ「藤色5」が来ると知ると、着物や髪型が豪華になったりする。 庄部のカバンに勝手に入ったり、暑い日には時間が経つごとに涼しい場所に移動していったり、伸ばした髪の毛でセーターを編むなど、自分の意思で行動できるらしい。 ある男性をつけ回すという噂の「ストーキング日本人形」とはこの人形で、付回されている男性とは庄部のことである。 睡蓮モネ(すいれん モネ) 押しかけ弟子。入門を断られるが、マダムの家の庭にテントを持ち込んで住み着く。実家は金持ちなので、生活に必要なものは支払いを家に回して好きなように購入している。 実は、マダムは同作者の別作品『インスタントエンジェル 天子様が来る!』に少しだけ登場している。むしろ、そちらが初登場で、そこから主人公として独立したのが、この作品『マダムパープル』である。ちなみに、『インスタント〜』には、山田やチェリーに似たキャラも出ている。
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