フレッツひかり‐ネクスト【フレッツ光ネクスト】
フレッツ・光ネクスト
別名:FLET'S光ネクスト
【英】FLET'S HIKARI NEXT
フレッツ・光ネクストとは、NTT東日本およびNTT西日本が提供している、NGN(IP次世代ネットワーク)を用いる光通信サービスの名称である。
フレッツ・光ネクストは「Bフレッツ」の後継サービスとして2008年にスタートした。帯域確保型アプリケーションサービス(QoS)が導入されており、データ通信の品質や安定性の確保が図られている。また、「ハイスピードタイプ」と呼ばれる利用プランにおいては、下り方向で最大200Mbps、上り方向で最大100Mbpsと従来よりもさらに高速化されている。
フレッツ・光ネクストは、Bフレッツ、フレッツ・光プレミアムと合わせて「フレッツ・光」と総称される。フレッツ・光のサービスはいずれも、回線サービスを提供するものであり、インターネットへ接続するために別途インターネットサービスプロバイダー(ISP)と契約する必要がある。
参照リンク
フレッツ 光ネクスト - (NTT東日本)
フレッツ 光ネクスト - (NTT西日本)
ブロードバンド回線: | 光収容 ブロードバンドルータ フレッツ・光プレミアム フレッツ・光ネクスト フレッツ・光 フレッツ・ADSL フレッツ・グループアクセス |
フレッツ 光ネクスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 06:41 UTC 版)
2008年(平成20年)3月28日に発表され、同月31日に申し込み受け付けとサービスの提供が開始された。 次世代ネットワーク(Next Generation Network、NGN)を用いたサービスであり、これまでのBフレッツに加えて高品質で安定性を確保したひかり電話や、一部の地域およびサービス品目上では、フレッツ・テレビ伝送サービスによる地上デジタルテレビ・衛星放送・FMラジオ局の再送信が提供されている。 技術面ではQuality of Service(QoS)を設けることにより、テレビ電話やテレビ再送信などに対して優先度を上げて通信を行うことで高品質でかつ安定した通信を行うことができる。逆に言うと、優先度が低い一般のインターネットアクセスでは、優先度が高い通信が増えれば増えるほど、安定した通信をすることが難しくなる。 2011年より、インターネットサービスプロバイダが提供するIPv6のブロードバンドインターネット接続サービスを、インターネット(IPv6 IPoE)接続および、インターネット(IPv6 PPPoE)接続により、提供する。 サービス名概要ビジネスタイプ 主に企業向け。Bフレッツのビジネスタイプと同様、収容局までのファイバーおよび地域IP網までの回線を専有するが、最大通信速度は1Gbpsとなっている。 ファミリータイプ 通信の仕組みが光ネクストに最適化された以外はNTT東日本におけるBフレッツのハイパーファミリータイプと大きな変化はない。 ファミリー・ハイスピードタイプ IPv4での1セッション当たりの最大通信速度が従来の100Mbpsから200Mbpsに向上した(【西】は上下、【東】は下りのみ)。ファミリータイプと同様、通信の仕組みが光ネクストに最適化されている。IPv6については、『フレッツ・v6オプション』を使用した場合、IPv6 IPoE接続で、最大通信速度は上り最大200Mbps、下り最大概ね1Gbpsである。 ファミリー・スーパーハイスピードタイプ 隼【西】 最大通信速度が概ね1Gbpsに向上した。ファミリータイプ、ファミリー・ハイスピードタイプと同様、通信の仕組みが光ネクストに最適化されている。 ファミリー/マンション・ギガラインタイプ【東】 最大通信速度が概ね1Gbpsに向上。 ギガファミリー/ギガマンション・スマートタイプ【東】 最大通信速度が概ね1Gbpsに向上して、無線LANの最新規格(IEEE 802.11ac対応)のホームゲートウェイがレンタルされる。 ^ a b 回線を共有しているため、通信路の伝送路容量(転送可能なビットレート)と、実際に単位時間あたりに送受信できるデータ量である(実効)スループットとの間には大きな乖離がある。1つの回線は、最大32件のユーザで1.25Gbpsの回線を共有している(GE-PON IEEE 802.3ah)。インターネットの利用については、IPv4では「都道府県」単位で1か所、IPv6では西日本と東日本の単位で1か所(ただしIPv6 IPoEのVNE事業者によっては地域ブロック単位や都道府県単位)あるPOI(Point of interface)と呼ばれるNTTとプロバイダ間の接続点を経由するため、これらのPOIにおける帯域を、同じ地域の同じプロバイダを利用する全ユーザで共有することになる。そのため、伝送路容量が1Gbpsであるために最大通信速度が概ね1Gbpsであるとしているが、同じ回線を共有する他のユーザの使用状況や、同じ地域の同じプロバイダを利用する他のユーザの使用状況など、他のユーザの使用状況によって、実効スループットが大きく左右される。例えば、同一県内で同じプロバイダを利用する1万のユーザが同時に通信すれば、1ユーザあたりの実効通信速度の期待値は1Mbpsとなる。なお、NTTはCM等で1Gbpsが提供可能な実効スループットではないことを注意喚起している(ちなみに、POIやIXにおいて相互接続するゲートウェイ・ルーターの帯域幅は1装置当たり1200Gbps程度であり、フレッツに限らず、そもそも、すべてのユーザが1Gbpsで通信できるだけのインターネットの通信帯域は、存在していない)。 ^ 『ファミリー・ハイスピードタイプ』と『ファミリー・スーパーハイスピードタイプ 隼』との差は、実質的にNTTからレンタルされている宅内装置で課している通信速度制限が有効か無効かの違いでしかない。そのため、回線を共有している他のユーザによる通信量が多いために『ファミリー・ハイスピードタイプ』で通信速度が出ていない状況では、『ファミリー・スーパーハイスピードタイプ 隼』に変更しても、平均通信速度が向上することはない。瞬間的に回線が空いている状況で通信速度が上がるのみである。これは、NTTが「規格速度がより高速なタイプに変更した場合であっても、お客様の設備状況等により、実効速度が向上しない場合があります」としている理由の一つとなっている。
※この「フレッツ 光ネクスト」の解説は、「フレッツ」の解説の一部です。
「フレッツ 光ネクスト」を含む「フレッツ」の記事については、「フレッツ」の概要を参照ください。
- フレッツ・光ネクストのページへのリンク