ニュートンの一族
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「テラフォーマーズ」の記事における「ニュートンの一族」の解説
2040年代ころから、M.O.手術とは全く異なるアプローチで「人間の品種改良」を行ってきた一族。容姿・能力・病気への抵抗力が優れた人間を配偶者にし続けていくことで、人間の持つ「全ての個性を兼ね備え」かつ「向上させている」。人種・国籍・苗字すらこだわりはなく、「真のコスモポリタン」を自称している。2200年代からは一部の動物の持つ睡眠の特性(数瞬で睡眠を完了、体の一部だけ寝る)を得るなど、人間の限界を超え始める能力が備わるようになる。 第2部では何らかの思惑を持って火星のテラフォーマーらに情報をリークしたり、ローマ連邦大統領らを操ってアネックス計画に介入したりと暗躍していた。第3部ではテラフォーマー・中国軍上層部らと「最終目標の一つ手前の目的」の一致から本格的に結託し、互いの計画を進めていることから〈神肝達〉として危険視されている。 「ニュートン」姓の他、親戚として「スマイルズ」「ヴィンランド」「新界」等といった姓の人物が登場する。 アレクサンドル・グスタフ・ニュートン バグズ計画を主導した科学者。 詳細は「#アレクサンドル・グスタフ・ニュートン」を参照 ジョセフ・G・ニュートン 一族の中でも最高傑作の「人類の到達点」。 詳細は「#ジョセフ・G・ニュートン」を参照 ファティマ・フォン・ヴィンランド 声 - 沢城みゆき 貴婦人の様相をした女性。金姫の妹でハンニバルの娘。ジョセフを「叔父(おじ)さま」と呼んで恭しく接している。銃を仕込んだ日傘が武器だが、本人の戦闘能力も高い。本業は声楽家。 第2部終盤、エロネと共に突如火星に現れる。一見世間ズレしたような性格だが分析能力と交渉術は秀逸で、「九頭竜」に隠されていた機能を見破り、自分の情報を手土産に決裂しかかった中国軍との交渉をまとめジョセフを保護した。 第3部では中国軍・テラフォーマーと結託し登場。何らかの計画を画策し暗躍している。 エロネ・新界(しんかい) 冷静な性格だが好戦的な男性。褐色の肌で額にビンディーを付け、侍のような姿をしており、鍔の無い刀を二振り腰に差している。29歳(3部)。力学博士・考古学修士。古武術『新宮流』宗家。名前の通り祖先は日本人らしい。 一族の中でも戦闘技術だけなら頭一つ抜けていると評される。当主であるジョセフの能力は高く評価しているものの、時折一族の目的よりも彼個人の考えを優先させるジョセフに頭を悩ませている様子。 第3部では、ジョセフの新当主就任の式にて一族のNo.2である当代の参謀に任命される。 金姫(ジンジェン)・フォン・ヴィンランド 第3部に登場。東シナ海中国人工島『秋海』の研究員で、褐色の肌にショートヘアの女性。23歳。ファティマの姉でハンニバルの娘。テラフォーマーと協力して人体実験を行っていた。 本郷と交戦し細菌兵器や自身の能力で追い詰めるも、過剰変態した本郷に敗北する。その後の消息は不明だったが、ジョセフの新当主就任の式には健在な姿で参列していた。 ニュートン一族の並外れた身体能力に加え、紅式手術を受けており手術ベースはカブトガニ。「カブトガニの青い血液」によって変異せずともこの世の大半の病原体・細菌を無効化できる。この能力により、変異無しでも細菌兵器で満たされた区域などで平気で活動できる。人為変態すると左腕にカブトガニの甲羅と尾剣が発現する。 ハンニバル・フォン・ヴィンランド ジョセフの兄で、金姫・ファティマ姉妹の父。褐色肌に筋骨隆々な男性。本名はハンニバル・G・ニュートンだが、妻の姓を自称している。39歳。身長208cm、体重144kg。レモニスタン共和国特別相談役。 思いついたことを手にメモする癖があるらしく、左腕には無数の文字や数式が書かれている。ニュートンの一族らしく屈強な肉体と、数学や芸術を愛好する知性的な面を持つ。一方でエキセントリックな言動が目立ち、本人も自分は一族の中で最も手に負えない人物であると評している。一族の当主にも興味がなく、地位を辞退してジョセフに任せたとのこと。一警護のサムライソードからは過去の因縁から追われている。 トニー・S・ニュートン、ワンガリ・E・ドラド、久重(ヒサシゲ)・ケンロック 一族の上位に当たる面々。ジョセフの新当主就任の際に集結する。 ジェイソン 新墾 日本国総理大臣。一族の中から政治の表舞台に立つ「表の支配者」が現れたのは数世代ぶりらしい。 ジョージ・スマイルズ 前日譚である外伝『テラフォーマーズ1』の主人公。アレクサンドル・グスタフ・ニュートンの孫。 「バグズ1号」で火星に到着した矢先、テラフォーマーに襲われる。致命傷を負いながらも一体のテラフォーマーを倒し、死の間際にその頭部をポッドで地球へ送った。
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