DAICON FILM
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DAICON FILM(ダイコンフィルム)は、1981年から1985年にかけて活動したアニメ・特撮を中心とする自主映画の同人制作集団。アニメ制作会社ガイナックスの母体となった。
- ^ a b 吉本たいまつ『おたくの起源』NTT出版、2009年、p.152
- ^ 岡田斗司夫、山本弘、小牧雅伸「オタクの歴史徹底大研究」『空前絶後のオタク座談会1 ヨイコ』音楽専科社、2001年、p77.
- ^ 長山靖生「僕がSFでマンガでアニメで、おたくと呼ばれた頃 記憶の中の80年前後SFファンダム史 中篇」『S-Fマガジン』2011年6月号、p.95
- ^ 長山靖生『戦後SF事件史 日本的想像力の70年』河出書房新社、2012年、p.189
- ^ 長山靖生「僕がSFでマンガでアニメで、おたくと呼ばれた頃 記憶の中の80年前後SFファンダム史 中篇」『S-Fマガジン』2011年6月号、p.96
- ^ 吉本たいまつ『おたくの起源』NTT出版、2009年、p.160
- ^ 長山靖生『戦後SF事件史 日本的想像力の70年』河出書房新社、2012年、pp.189-191
- ^ 牧真司「日本SF第一世代作家年表」『S-Fマガジン』2011年11月号、p.63
- ^ 牧真司「日本SF第一世代作家年表」『S-Fマガジン』2011年11月号、p.73
- ^ 筒井康隆「エリマキトカゲのサンバ」(『玄笑地帯』新潮社、1985年に所収)
- ^ 岡田斗司夫 (2005年7月12日). “「OTAKING SPACE PORT」 過去の日記”. 岡田斗司夫公式サイト. 2011年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月14日閲覧。
- ^ インターロップで高千穂遥先生とセッションをやることになりました。 村濱章司のブログ 2008年6月5日
- ^ “日本アニメ(ーター)見本市 第35話『カセットガール』メイキング、カラー デジタル部の中核スタッフが来福”. CGWORLD.jp (2016年2月12日). 2016年11月21日閲覧。
- 1 DAICON FILMとは
- 2 DAICON FILMの概要
- 3 オマージュ
- 4 作品
ダイコン フィルム
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庵野らを中心としたグループが、DAICON FILMとしてSF大会のオープニングアニメを制作するまでの過程(主人公である焔が一切登場しない)や、その後の彼らの動向は、本作の主要パートの一つとなっている。 庵野秀明(あんの ひであき) 雰囲気も独特だが、クラスメイトを突然締め上げて、ショッカーの基地のありかを吐かせようとするなど、奇行が目立つ眼鏡をかけた男。異常な密度で描き込まれたパラパラ漫画や、ウルトラマンを題材とした特撮フィルムで、焔の自信を完膚なきまで打ち砕く。メカから女性まで、あらゆる作画が可能で、一度仕事に入れば周囲が心配するほど、寝食が最小限になる驚異の職人気質。風呂嫌い。 大学の1回生から3回生まで、それまで制作した映像をまとめて上映するフィルムコミッションで、ペーパーアニメ「じょうぶなタイヤ」を上映し、焔の自信をまた打ち砕いた。その後、ステレオの大型テレビを持っているヤツがいるという理由で、山賀と共に赤井のいる寮に引っ越す。 デビュー後の島本和彦に初めてサインを求めた男であり、本作で焔のデビュー作が掲載された『増刊少年サンデー』にサインを求めるシーンは、ドラマ版では最終回のクライマックスシーンのひとつになっている。後にこのシーンが描かれた原作では、デビューしても誰からもサインを求められず自信を喪失しかけている中で初サインを求められたことで焔は張り切ってサインを書いているが、庵野自身が何を考えてサインを求めたかは明確に描かれておらず、横で見ていた赤井は「庵野くんも物好きだなあ」「(庵野は)なんでも集めておきたい性分の男だからな」と内心で思っていた。 山賀博之(やまが ひろゆき) 映像製作実習で庵野ら実力のある生徒をまとめ上げ、後に有名になる「庵野ウルトラ」を作る。 自分ではまったく絵が描けないし描くつもりもないが、描ける人間を操ってアニメ業界で一儲けしようと目論むプロデューサー気質の男。作中では年齢に似合わぬ巧妙な交渉術を当然のように使いこなす。隠れた才能を見抜く特技があり、すぐに庵野と赤井を取り巻きにし、誰も評価しない焔制作アニメすらうまいと言及した。諸星ダンによく似ている。 作品上では、庵野秀明と同じ寮に住んでおり、部屋には大きなテレビがある。最近(1980年ごろ)のアニメは全く見ておらず、関連知識は全くない。 フィルムコミッション後、今の寮がボロく騒音がうるさかったため、庵野と共に赤井のいる寮に引っ越す。薬師丸ひろ子似の妹がいる。 DAICONⅢのアニメ制作では目立った活躍がなく、アニメ関係者からのスカウトも山賀にはかからなかったにもかかわらず上京を決意。スタッフを手放したくない岡田も建前上は惜しみながらの承諾だったが、本心は「君やったら別にええわ」であった。単身でマクロスの制作スタジオにほぼ押しかけのような形で入り込んでしまう。 赤井孝美(あかい たかみ) 出っ歯の男。初回登場時には庵野秀明にショッカーの基地はどこだと、いきなり首を絞められ落とされる。短編映画の課題で山賀チームに入り、その後も、庵野・山賀と共に3人組で行動している。1話から登場しており登場回数も多いが、作中で説明があったのは夏休みの終わりになってから。フィルムコミッションまでは、庵野・山賀とは別の寮で暮らしていたが、自分の寮に2つ空き部屋ができたので2人を寮に呼び寄せる。すぐに落ち込む欠点があるが、女性作画は得意なため自主制作アニメで任されることになる。 武田康廣(たけだ やすひろ) 帽子・ジャケット・ズボンと全身黒革製で固めた太めの青年。後のガイナックス取締役統括本部長。第20回日本SF大会、通称「ダイコンIII」の責任者。SFは小説だけのものという先人たちの固定観念を覆し、漫画やアニメ、特撮もSFであることを主張するため、庵野たちにオープニングアニメーションの制作を依頼する。 沢村(さわむら) メタルでサングラスをかけた青年。後のガイナックス代表取締役。武田と同じくダイコンIIIの責任者。 岡田斗司夫(おかだ としお) 秘密基地のような怪しげな家に住み、両親譲りの「俺って凄いやろ」オーラを放つ太目の青年。後のガイナックス初代代表取締役。武田によれば「完全にどうかしてしまってる男」。
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