セルレギオス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 00:02 UTC 版)
「飛竜種 (モンスターハンターシリーズ)」の記事における「セルレギオス」の解説
別称:千刃竜(せんじんりゅう) 登場作品:MH4G/MHX/MHXX/MHRS/MHF-Z/MHXR。MH4Gのメインモンスター。 作品中の分類:竜盤目竜脚亜目刃鱗竜下目レギオス科 全長:(通常時)約1671センチメートル、(怒り状態時)1781センチメートル/全高:(通常時)約547センチメートル、(怒り状態時)672センチメートル/脚裏のサイズ:約274センチメートル テーマ曲:煌めく千の刃 「刃鱗」という巨大で重厚な刃状の鱗が松ぼっくり状に集合して構成されたセンザンコウのような外殻が特徴の金色の飛竜。刃鱗以外にも、四肢の鋭く長い鉤爪、頭部の巨大な半月刀状の角、先端が槍のようになった尾など、全身が刃や針のような部位に包まれた鋭利な姿をしている。セルレギオスの刃鱗は一般的な生物の鱗とは逆に尻尾から頭部に向かって鱗が生えており(なお、モンスターハンター世界の逆鱗は「伸びる途中から反り返って逆向きになった鱗」を指し、セルレギオスのように根元から逆向きで真っ直ぐのびた鱗を逆鱗と呼ぶことは無く、セルレギオスには刃鱗と別に「反逆鱗」という逆鱗が存在する)。逆向きの鱗は普段は寝かせて体表に密着させることで飛行時の空気抵抗を減らしているが、空中旋回等の際は鱗や角を任意で逆立たせて空気抵抗を意図的に増幅、鱗を姿勢制御用の空力ブレーキとして用いることができ、優れた空中機動力をセルレギオスに与えている。これ以外にも、威嚇や後述の破裂刃鱗を飛ばす際などに鱗を逆立たせる。激昂すると全身の刃鱗が逆立ち、より鋭利な姿となる。巨大で発達した翼を持ち、飛行能力に優れてリオレウスと互角以上の空中戦を繰り広げることさえも可能。地上では、翼のついた前肢を地面につく体勢を取るが、自重を支えたり方向転換の軸とするのみで後脚で跳ねまわるように動き、ティガレックスのような歩脚とはならない(この姿勢は後述のシェルレウスの設定画と同様の姿勢である)。後脚は4本の指のうち2本が後方に向かって伸びるという鳥類の対趾足のような構造で、戦闘時は上空からのキックだけではなくこの後脚でハンターを掴んで投げ飛ばしたりもする。以前からハンターズギルドでは把握していたモンスターであったが、ごく限られた地域にしか生息していないうえに縄張り意識が強くてその地域から滅多に動かず、その地域も高地など人間にとっての辺境で、生態系で上位に位置するため一度に産卵する数も少なく、さらにはその縄張り意識と強い闘争心ゆえに同種間での命を落とすほどの熾烈な争いが絶えないため個体数も少なく、非常に珍しいモンスターとされていた。だが、未知の樹海の深部に生息していたセルレギオスのうちとある1匹が狂竜ウイルスに感染してそれを克服、「極限状態」となって新たなウイルス感染源になるとともに逸脱した凶暴性と戦闘力を身につけ、それにより同地域のセルレギオスたちが一斉に他の地域へ逃げ出したことから各地で目撃されるようになり、原因の極限状態化した個体の判明までは異常事態として混乱を起こした。極限状態のセルレギオスは特殊な攻撃パターンや弱点部位の肉質硬化が無い事から、他の極限状態のモンスターと比べて戦いやすくなっている。 セルレギオスの特異な行動として、刃鱗を投げナイフのように飛ばして遠くの敵を攻撃することがあり、刃鱗は着弾後に炸裂してさらに広範囲を攻撃する。怒り状態で刃鱗が逆立っている際はより威力が増す。この刃鱗の炸裂を受けると、深い切り傷を負った「裂傷状態」となり、攻撃やダッシュなどのアクションの度に体力が減少してしまう。この状態はしばらくしゃがんで安静にするか、肉類を食べることで回復する。なお、本来この刃鱗は武器としてのみならず、破裂の強さおよびそれによる破壊の大きさが個体の強さを示すマーキングの役割を果たすものである。 刃鱗を飛ばして攻撃する行動は、ナルガクルガの尾棘飛ばしのような行動よりも遥かに高頻度で行われ、頭部付近から尻尾まで体のあらゆる部位から飛ばしてくる。そしてそれを補うかのように鱗が生え変わるスピードがとても早い。 ゲーム中では解説されていないが、本来の生息地は高山など標高の高い地域であり、屈強な個体ほど標高の高い場所に巣を確保でき、標高の高い巣ほど広い視野とそれに伴う広い縄張りの確保ができるとされる。個体間の優劣は、獲物や地形に残る破裂刃鱗による破壊の大きさと、高所への飛行に重要な要素である上昇気流を捉えて飛行する能力の高さで決定される(ただし先述のように、それらの儀礼闘争にとどまらず、命を懸けた直接的な闘争へ発展することも多い)。 モチーフとなった生物は猛禽類のヘビクイワシとされる。「セルレギオス」という名称は、鉤爪を意味する「セール」に、軍団を意味する「レギオン」とハヤブサの学名「ファルコー・ペレギヌス」を組み合わせて命名されたものである。 セルレギオスの素材から作られた武器は特殊な性質を持ち、剣士用の武器は一定回数の回避行動を行うと自動的に斬れ味が少量回復し、ボウガンは回避行動の度に銃弾が一発だけ自動的に装填され、弓では接撃ビンが強撃ビンと同様の効果を発揮するようになる。武器の説明文では、セルレギオスの「鱗の生え変わる速度の早さ」を表したものだと説明される。 なお、設定資料集『ハンター大全』の第1巻では、ボツ案となったモンスターおよび作中時代では絶滅種という設定となったモンスターとして、ワイバーンレックスとリオレウスの進化の中間にあたる「シェルレウス」というセルレギオスと酷似したモンスターが掲載されている。
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