セメント・ボンド検層
【英】: cement bond logging
略語: CBL
坑井内に降下したケーシングと地層の間にセメント注入を行ういわゆるセメンチングによりセメントがケーシングに膠着{こうちゃく}する度合いを知るために行われる測定をいい、音波検層機と同様測定電極内に発信器(transmitter)と受信器(receiver)を備え、発信器より音波を発信し、音波がケーシング内を走行して受信器に到達したときのその音波の振幅(amplitude)を測定する。音波がケーシング内を走行すると、そのエネルギーによってケーシングが振動し、ケーシング背後のセメントがケーシングによくこう着しているとセメントもケーシングも一体となって振動するので、発信器からの音波エネルギーの減衰は大きい(受信する音波エネルギーが小さい)が、ケーシングの周りにセメントがなかったり、あるいはセメントのこう着度が悪い場合には、ケーシングの振動はセメントに伝わらないのでエネルギーは減衰しない(受信する音波エネルギーが大きい)。したがって、音波エネルギーの振幅を測定することによってセメントのこう着度を知ることができる。図 1 は測定電極の概略と音波信号を模式的に示したもので、測定電極の発信器、受信器間隔は 3ft および 4ft の 2 種類があり、測定の際選択できるようになっている。図 2 はセメント・ボンド・ロギングの記録図で、セメントの膠着の良好な部分と不良部分が記録された例である。 図 1 ![]() 図 2 ![]() |

セメントボンド検層 Cement Bond Log
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