ガルズオルム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 06:46 UTC 版)
現実世界を滅ぼし、デフテラ領域を各地に形成し様々な実験をし、世界を「あるべき姿」に変えようとしている、セレブラムと対立する組織。その名称は北欧神話のミッドガルズオルム(ミッドガルド蛇、ヨルムンガンドの別名)に由来する。盟主であるナーガ(後述)も、インド神話における蛇神から名前を取られている。 世界を彼らの望む形に作り変えることを目的とする。セレブラントと同様、サーバー内に幻体が存在するが、幻体をベースに不完全ながら実体化した肉体を持つ「復元者」が組織の活動を担う。復元者は肉体のクローンに幻体データをダウンロードすることで、何度でも「生物として生き返る」ことができる。なお、「復元者」はデフテラ領域の影響で肉体的な「痛み」を全く感じない。 アビス 声 - 加藤将之 「ガルズオルムの魔戦士」の異名を持つ、外見上は褐色の肌をした人間男性風の存在。当初、彼の話す言葉は人類にとって機械音のように聴こえる、理解不能なものである。人類へ敵対意識を持っているという程度のことしかわからず、その思考や目的は不明だったが、物語の進展と共に人類に理解可能な言葉を話し、自らの意志を示すようになる。セレブラントたち肉体を持たないものを「光無き者」と呼ぶ。キョウとたびたび戦い、ライバル視している。最終的にはクリスたちにクローンの肉体を最後の一体を除いて全て破壊され、シン共々生き返ることが出来なくなる。舞浜サーバーでの戦いで重傷を負うも生き延び、「永遠の命」を捨て、「限りある命」を選んだキョウと最後の戦いを繰り広げる。本編ではその後の生死は描かれていないが、後のパチスロ版にて、生還し砂漠を彷徨う姿が描かれている。 シン 声 - ゆかな アビスと共に活動するガルズオルムの戦士。外見上は人間女性を思わせる形状を有している。「光無き者」セレブラントがなぜ戦うのか興味を抱き、単身オケアノスに侵入する。その際にはオケアノスの警備システムをハッキングするなどの驚異的な能力を発揮し、その肉体を駆使した格闘戦ではルーシェンをも圧倒する。己の疑問に応えたリョーコに好意を抱き損傷した幻体を修復したが、戦闘においては手加減はしない。舞浜サーバーでの戦いの後、幻体は舞浜サーバーで発見されるもドライダメージが大き過ぎ、最後に友達となったリョーコに看取られながら消滅、肉体も崩壊する。 ナーガ 本名:ナーガリサンジャヤ・シュリニヴァーサ・シャーストリ。量子コンピューター(後述)の生みの親であり、I.A.L社のCEO。量子サーバー内で人間が永遠に生きることで進歩する「無限進化論」を唱える。セレブラムの記録では、ガルズオルムの盟主であり、人類を滅ぼした張本人とされている。生まれつき痛覚を持たないため、他人の痛みを理解できなかった。また明示的ではないものの、感覚を感じない現実世界がナーガにとってはバーチャルな世界と何ら変わらなかったことも示唆される。現在のナーガは独立した幻体ではなく、多数の幻体データが統合した存在であり、アビスの精神とリンクしている。進化のためにキョウとの統合をも目指したが拒絶される。 僧(そう) 声 - 千葉進歩 シマのオリジナル。舞浜南放送局の第9回(最終回)によると、インド人という設定らしい。キョウたちに色即是空・空即是色(実体は虚構であるが、虚構の中に実体がある―肉体(実体)を持つ復元者は痛みを失い、もはや人間ではない(虚構)。しかし、幻体は肉体を持たない偽りの存在(虚構)であるが、痛みを感じる人間(実体)である)を説き、「ネコ」にリザレクションシステムなどのデータを隠して舞浜サーバーに転送する。すべてをキョウに託した後、いずこかに姿を消す。その後、再び「ネコ」に変化し、舞浜サーバーに行き、ミナトたちに、リザレクションシステム等のデータを見せている。 映画『ADP』オールナイト上映会で本名は「ジョサ・アダマール」であると判明した。『ADP』内でも「アダマールサーバ」の存在が明らかになっている。 ネーヴェ 声 - 小林愛 パチスロ版および映画『ADP』登場の復元者。アルティールに倒される。 ヴァボル 声 - 中田譲治 パチスロ版および映画『ADP』登場の復元者。アルティールに倒される。
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