オッカム‐の‐かみそり【オッカムの剃=刀】
オッカムの剃刀
オッカムの剃刀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/24 14:58 UTC 版)
オッカムの剃刀(オッカムのかみそり、英: Occam's razor、Ockham's razor)とは、「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」とする指針。14世紀の哲学者・神学者のオッカムが多用したことで有名になった。
注釈
- ^ 英: principle of parsimony
- ^ 「羅: "Pluralitas non est ponenda sine neccesitate. Frustra fit per plura quod potest fieri per pauciora."」
- ^ オッカムと同時代の人物。
- ^ 同様の指摘はチャットン以外の人々によってもいくつかなされたが、オリジナルのオッカムの剃刀ほどには注目されることはなかった。
出典
- ^ 三浦俊彦『論理学が分かる事典』 ISBN 4534037104 pp.204-205 「5.14 説明はスリム化すべきである? オッカムの剃刀」
- ^ 「We are to admit no more causes of natural things than such as are both true and sufficient to explain their appearances. Therefore, to the same natural effects we must, so far as possible, assign the same causes.」Hawking (2003). On the Shoulders of Giants. Running Press. p. 731. ISBN 0-7624-1698-X
- ^ 「Whenever possible, substitute constructions out of known entities for inferences to unknown entities.」Stanford Encyclopedia of Philosophy、「Logical Construction」
- ^ 伊勢田哲治『科学と疑似科学の哲学』p86 名古屋大学出版会 ISBN 4-8158-0453-2
- ^ William of Ockham (Stanford Encyclopedia of Philosophy) 4.1 Ockham's Razor、第二段落
- 1 オッカムの剃刀とは
- 2 オッカムの剃刀の概要
- 3 脚注
オッカムの剃刀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 17:59 UTC 版)
「コルモゴロフ複雑性」も参照 われわれの宇宙を説明するだけのために未観測の宇宙が無限に存在するという仮説を立てることは、オッカムの剃刀に反しているように見えるという批判がある。 テグマークの回答: 懐疑主義者は、これらの観測されていない世界をそれぞれ特定する必要があるあらゆる情報について心配する。しかし、全体の集合はその要素の一つよりも実際は非常に単純である。この原理はアルゴリズム情報理論の文脈の観念を用いてより形式的に語ることができる。ある数に含まれるアルゴリズム情報量は、大まかに言って、その数を出力として生成する最も短いコンピュータプログラムの長さである。例えば、すべての整数の集合を考える。このとき、すべての集合とただ一つの数ではどちらがより単純だろうか。素朴にも、あなたは単一の数がより単純だと考えるだろう。しかし、全集合は非常に短いコンピュータプログラムによって生成することができる反面、単一の数は非常に長いプログラムを必要とする。それゆえ、全集合は実質より単純である。同様に、アインシュタイン方程式のすべての解の集合は特定の解よりもより単純である。前者は少数の方程式で記述されるが、後者はある超曲面上の膨大な初期データの詳細情報を必要とする。この教えるところは、集合の中の特定の要素に注意を絞ると複雑性は増すため、すべての要素の全体性の中に本来備わっている対称性および単純性が失われるということである。この意味で、より高次のレベルの多元宇宙はより単純である。われわれの宇宙からレベル I 多元宇宙に進むと、特定の初期条件を必要としなくなる。レベルII の段階に上がると特定の物理定数を必要としなくなり、レベル IV 多元宇宙ではあらゆる特定の値を必要としなくなる。 4つの多元宇宙レベルすべての一般的な特徴は、最も単純でほぼ間違いなく最も洗練された理論は当初から平行宇宙を含むということである。これらの宇宙の存在を否定するには、実験的に支持されていない過程およびアドホックな仮定によって理論を複雑化する必要がある。例えば、有限空間(英語版)、波動関数の崩壊および存在論的非対称性などの仮定が必要となる。それゆえ、われわれの判断は、より無駄が多く洗練されていないとわれわれが考える多くの世界または多くの言葉へと到達する。おそらく、われわれの宇宙の超自然的な性質に徐々に慣れていき、その奇妙さがその魅力の一部分であることに気付くだろう。
※この「オッカムの剃刀」の解説は、「多元宇宙論」の解説の一部です。
「オッカムの剃刀」を含む「多元宇宙論」の記事については、「多元宇宙論」の概要を参照ください。
オッカムの剃刀 (第27話『イレギュラーバウンド』)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:17 UTC 版)
「Q.E.D. 証明終了」の記事における「オッカムの剃刀 (第27話『イレギュラーバウンド』)」の解説
単純な答えほど真実に近いという考え方。数学者オッカムが示した。「ある事柄を説明するのに、必要以上の仮説を立ててはならない」というもの。
※この「オッカムの剃刀 (第27話『イレギュラーバウンド』)」の解説は、「Q.E.D. 証明終了」の解説の一部です。
「オッカムの剃刀 (第27話『イレギュラーバウンド』)」を含む「Q.E.D. 証明終了」の記事については、「Q.E.D. 証明終了」の概要を参照ください。
「オッカムの剃刀」の例文・使い方・用例・文例
オッカムの剃刀と同じ種類の言葉
- オッカムの剃刀のページへのリンク