存在論とは? わかりやすく解説

そんざいろん 【存在論】

Ontology英)あらゆる事物存在者)の個々特殊性質でなく、それらを存在させる存在そのものの共通的意味や根拠考察する学問存在学。オントロギー。古い訳では本体論アリストテレス以来形而上学基礎的部門カントウォルフ学派の存在論(本体論)を独断論として批判したが、現代では人間存在分析通じた新たな存在論の試み(ハイデッガー・ヤスパース・サルトルら)が再起されてきている。

存在論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/31 04:17 UTC 版)

存在論(そんざいろん、: ontology: Ontologie)は、哲学の一部門。さまざまに存在するもの(存在者)の個別の性質を問うのではなく、存在者を存在させる存在なるものの意味や根本規定について取り組むもので、形而上学ないしその一分野とされ、認識論と並ぶ哲学の主要分野でもある。


  1. ^ a b 『岩波哲学小事典』「存在論」の項目
  2. ^ a b c 後掲加藤
  3. ^ 『カテゴリー論』第4章
  4. ^ ハイデッガーは、存在(ある)と存在者(あるもの)とを明確に区別する。存在忘却とは、人間はもはや「存在(ある)」とは何かなどと問うこともなくなり、存在者(あるもの)としての自分に固執していること。(清水書院『用語集 倫理 最新第2版』195頁「存在忘却」)
  5. ^ 故郷喪失とは、存在者(あるもの)としての自分に固執し、本当の自分とそのよりどころ(つまり存在(あること))を見失って生きていること。「世人(ひと)」へ頽落(たいらく)していること。(清水書院『用語集 倫理 最新第2版』195頁「故郷喪失」)


「存在論」の続きの解説一覧

存在論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 01:02 UTC 版)

増田友也」の記事における「存在論」の解説

そして存在論は晩年となる「後期思索」として分類される。これはマルティン・ハイデッガー哲学思想下敷き建築とは何かを問い、『建築以前退官講義)』(1978年)や『建築について』(1978年)にまとめられるが、体系化行き着く前に歩み終えた感があり、市川秀和博士は、その「思索の道 Lebenund Denkweg」こそが増田独自性であると説いた

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存在論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 18:40 UTC 版)

社会科学の哲学」の記事における「存在論」の解説

詳細は「存在論」を参照 構造structure)と行為主体性(agency)の関係は、社会理論における不朽の論争対象となっている(「個人行動決定付けるのは社会構造なのか、それとも人間行為主体性か」)。 この文脈における「行為主体性」とは、「個人独立的に行為し、自由な選択を行う能力」として定義されるまた、構造」とは「個人選択行為制限するもしくはそこに影響する要因」として定義される。ここでの要因とは、社会階層宗教ジェンダー民族性などである。 構造行為主体性のどちがが優位性をもつかに関する議論社会存在論の中核成している(「社会的世界は何によってできているのか」、「社会的世界において原因とは何であり結果とは何であるのか」)。

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