エピソード#02 六壁坂とは? わかりやすく解説

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エピソード#02 六壁坂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 04:37 UTC 版)

岸辺露伴は動かない」の記事における「エピソード#02 六壁坂」の解説

ジャンプスクエア2008年1月号に、創刊記念特別読み切り第2弾として掲載され61ページ短編作品連載当時タイトルは『岸辺露伴は動かない 〜六壁坂〜』であったが、本短編集刊行時にエピソード2となった英題は『Mutsu-kabe hill』。 同誌掲載インタビュー荒木飛呂彦はこの作品について、今作10年前描いたエピソード16:懺悔室』をシリーズとして何作か描きたい考えており、『ジャンプスクエア』から短編依頼が来た際、そのアイデアがあったことからこの話になった説明している。 『六壁坂』(むつかべ ざか)のタイトルについて、荒木は「それにしても、『六壁坂』というネーミングはなぜ『六壁坂』にしたのだろうか?全然記憶が無いんです。スミマセン本当にヤバイ。」と述べている。 2009年10月23日発売された『ジャンプSQ.Mジャンプスクエア マスターピース)』Vol.002へ初出同時掲載インタビュー再編集したものと共に再掲載された。 あらすじ 露伴読み切り打ち合わせにきた漫画編集者の貝森稔原稿料前借り申し出る妖怪伝説漫画を描くために取材行っていたところ、その土地開発業者リゾート道路通そうとしていたため、周囲の山を6つ買って阻止したリゾート計画高騰していた地価暴落破産したというのだ。あまりの内容に貝呆気にとられる露伴は「ちゃんといたんだから取材価値十分にあった」「『六壁坂』の妖怪は今もそこにいる」と続け、彼が取材訪れた六壁坂村数年前起こったある事件取材時に起きたある出来事語り出す。 登場人物 岸辺 露伴(きしべ ろはん) 声 - 櫻井孝宏 / 演 - 高橋一生 スタンド名:ヘブンズ・ドアー天国の扉) 杜王町に住む人気漫画家27歳デビュー11年目。作品リアリティ何よりも重要視しており、妖怪伝説取材のためだけに山を6つ買い、破産した借金こそしていないものの財産も家も失い、現在はド・スタールの画集だけを所持して広瀬康一の家に厄介になっている。 読み切り作品打ち合わせの際、貝原稿料前借り相談し破産至った経緯取材時に起こった出来事を語る。 貝森 稔(かいがもり みのる) 声 - 茂木たかまさ 漫画編集者23歳入社1年目既婚子供無し61ページ読み切り打ち合わせをするために露伴のもとを訪れるが、そこで露伴原稿料前借り相談される小林 玉美(こばやし たまみ)、音石 明(おといし あきら) 声 - 鶴岡聡森久保祥太郎 露伴サインをねだりに来た2人組両名共に『ダイヤモンドは砕けない』に登場している。そちらでは玉美は露伴面識があるが、本作では初対面のような態度とっている。 なお、テレビドラマ版では本来上述の3名が登場するシーンは『ザ・ラン』の冒頭部分組み込まれているが、稔の登場シーン泉京香兼任、玉美・音石の2名は少年置き換えられている。 大郷 宝子(おおさと なおこ) 声 - 種﨑敦美 / 演 - 内田理央 六壁坂村300年続く味噌作り成功した一族一人娘庭師の釜房郡平と関係を持っていたが、大学卒業後に許嫁との結婚することが決まっていたため、郡平に対し手切れ金とともに別れ話切り出すが、ふとした拍子に郡平を死なせてしまう。しかし、その事実を隠して修一結婚子供一男一女2人儲ける。 取材訪れた露伴記憶読まれ露伴が釜房郡平の存在を知るきっかけとなった。 釜房 郡平(かまふさ ぐんぺい) 声 - 間島淳司 / 演 - 渡辺大知 大郷家で働くバイト庭師。そこの一人娘宝子と関係を持っていたが別れ話切り出される。それでも食い下がる宝子に突き飛ばされ、その拍子ゴルフクラブ後頭部刺さって死亡する遺体宝子の寝室クローゼット天井裏隠されその後宝子によって管理され続けた宝子の記憶読み、その存在知った露伴は「何としても自分の目で見てみたい」と考えるが、直後宝子の娘に取り憑かれそうになったことで彼がどういう存在なのかを理解したため、実際には会うことなく取材終えた高窓 修一たかまど しゅういち) 声 - 益山武明 / 演 - 中島歩 宝子の許嫁宝子の大学卒業後に結婚し大郷家の養子に入る。 大郷 桐子(おおさと きりこ) 声 - 高田憂希 / 演 - 白鳥玉季 宝子の娘。宝子の記憶から釜房郡平の存在知り大郷家の周囲嗅ぎ回っていた露伴声をかける。その直後つまずいて転び、石に頭をぶつけて死亡するが、露伴は彼女が郡平と宝子の間にできた子供で、郡平と同じく自分取り憑こうとしていることを察知し身体刻まれた「人生体験」が完全に消える前に自分に関する記憶消し、さらに自分のこと気付かないようにしたことで難を逃れ取り憑くことに失敗した彼女は一瞬妖怪本性見せた後、何事もなかったかのように生き返った大郷 (おおさと かい) 演 - 吉田奏佑 宝子の息子物語ラスト1コマだけ登場しており、郡平と同じくSBR」とプリントされTシャツを身に着け将来の夢庭師と語るなど、こちらも郡平との間にできた子供あるかのような描写なされている。OVAには登場しない東方仗助ひがしかた じょうすけ)、広瀬 康一(ひろせ こういち)、虹 億泰(にじむら おくやす)、支倉未起隆(はぜくら みきたか) 声 - 梶裕貴(康一)、高木渉(億泰)、加瀬康之未起隆) 『ダイヤモンドは砕けない』の主人公とその友人たちOVAのみの登場物語ラスト露伴が六壁坂村での体験談を貝にしていた際、いつのまに一緒に話を聞いており、未起隆は妖怪六壁坂について「オリオン星系にも似たような生物がいた」と述べている。 用語 妖怪六壁坂(ようかい むつかべざか) 妖怪伝説取材訪れた六壁坂村露伴発見・命名した妖怪普段外見人間と全く同じだが、愛する者の前で些細なこときっかけ死亡し、その死体管理しなければ相手社会的に破滅する状況追い込む遺体死亡後も血が止まることなく流れ続けたり、いつまで腐らない霧吹き吹きかける一瞬だけ(OVAではしばらくの間生前の姿に戻るなど、明らかに普通とは違う特徴存在している他、取りこうとした相手行動によっては顔から無数の触手のようなものが垂れ下がった妖怪本性見せることもある。また、遺体には生殖能力残っており、管理する相手の間に子供生まれた場合妖怪特性子供受け継がれる。 その生態から露伴は「子孫だけを残すのを目的とした妖怪」と評し、「妖怪というよりも、有史以前よりこの地に棲息している生物呼んでいいかもしれない」と述べている。

※この「エピソード#02 六壁坂」の解説は、「岸辺露伴は動かない」の解説の一部です。
「エピソード#02 六壁坂」を含む「岸辺露伴は動かない」の記事については、「岸辺露伴は動かない」の概要を参照ください。

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