アニメ界への意見とは? わかりやすく解説

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アニメ界への意見

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 08:10 UTC 版)

宮崎駿」の記事における「アニメ界への意見」の解説

日本のアニメ界への危機感 以前から、短時間低予算量産される日本のアニメーションに対して危機感抱き続けており、1985年2月号のアニメ雑誌アニメージュ』の押井守河森正治との対談や、1986年『天空の城ラピュタ』作中行ったアニメーション雑誌記者との会見にて「セーラー服機関銃撃って走り回っているアニメーション作っていちゃダメなんです」「女の子バズーカ振り回すような作品は、いいかげんやめてほしい」と発言していた。 2002年ドイツベルリン映画祭金熊賞受賞の際、記者会見で「今の日本のアニメーションどん詰まり」などと語りイギリスBBCなど、日本国内外の様々なメディアで伝えられ日本国内のみならず世界のアニメーションファンを含めて様々な反響があった。 手塚治虫の評価 1989年手塚治虫亡くなった際に、漫画史における手塚功績敬意表した上で手塚アニメーション作品は、店子集めて無理やり義太夫聴かせる落語(『寝床』)の長屋大家と同じ旦那芸であると痛烈に批判し手塚リミテッド・アニメーションフルアニメーション違いもろくに理解せず喧伝していたことなどに触れ、「アニメーションに関しては(中略これまで手塚さん喋ってきたこととか主張したことというのは、みんな間違いです」と述べたまた、手塚作品悲劇性についても否定的な見解示し、その文脈から「ある街角物語」「しずく」などの、手塚自主制作していたアニメ作品に対しても、否定的評価下した宮崎盟友であり、『ルパン三世 カリオストロの城』作画監督務めた大塚康生同様の見解示しており、手塚大塚テレコム・アニメーションフィルムアニメーター達に対しカリオストロは3コマ作画だそうだが、手塚総監督した『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』は2コマフルアニメーションであると述べたことがあったが、『火の鳥』試写見た大塚によると、2コマ特有の描き方工夫が全く入っていなかったという。大塚は「手塚先生理念としてのフルアニメーション憧れていらっしゃるが、技術的な使い方ご存じない、もしくは関心お持ちでないのだとわかりました」と指摘している。 一方で手塚テレビアニメ『鉄腕アトム』安価な予算作って以来日本におけるアニメの製作費が低くなる前例となってしまった件に関して宮崎は、日本経済成長遂げていく過程では必然のことであり、「引き金引いたのが、たまたま手塚さんだっただけ」とする立場取っている。その上で、あのタイミング手塚さん始めなければ自分達はあと2、3年は腰を据えて長編アニメーション作れたかもしれないが、それも今となってはどうでもいいことだと述べている。 それ以降宮崎手塚について語る事はほとんど無かったが、2009年行われたインタビューにおいて、7歳時に手塚の「新宝島」を読み言い難いほどの衝撃」を受けたことや、初期SF三部作になっていたことを明かし、「モダニズムとは、繁栄大量消費同時に破壊発明でもある。そのことに、ひとりアジアの片隅で行き着いたのが手塚さんだった」と評している。だがアニメ作品に対して評価変わらず、「しかし、僕は手塚さんがひどいアニメーション作ったことに、ホッとしたのかもしれません。これで太刀打ちできると」と述べた宮崎1963年東映動画手塚治虫原案の『わんわん忠臣蔵』にアニメーター一人として参加し1977年には手塚治虫原案の『草原の子テングリ』でレイアウト務めた。また1981年には手塚宮崎との合作アニメ映画ロルフ』も企画されていた。この合作実現しなかったがロルフ企画は名前を変え『風の谷のナウシカ』原案になったディズニーの評価 前述の手塚治対す批判1年前にディズニーに対して批判をおこなっている。「ぼくはディズニー作品キライだ。入口出口が同じ低さ広さ並んでいる。ぼくには観客蔑視としか思えないのである」。

※この「アニメ界への意見」の解説は、「宮崎駿」の解説の一部です。
「アニメ界への意見」を含む「宮崎駿」の記事については、「宮崎駿」の概要を参照ください。

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