「あやしや」関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 18:01 UTC 版)
「奇異太郎少年の妖怪絵日記」の記事における「「あやしや」関係者」の解説
妖怪を対象とした茶屋。店員は皆、最近妖怪になって里に来たばかりの女妖怪。開店には「狭間の管理人」として狐が関与しているようだが、詳細は明らかにされていない。 骨女 あやしやの店主。生前は吉原にいたといい、廓言葉を使うことがある。美女に化け人をたぶらかす妖怪だが、初登場時は人をたぶらかすのが初めてだったらしく肉づけを忘れて骨のままであった。以後は基本的に肉をつけた状態で過ごしている。無表情ながら奇異太郎に可愛いと評されており、吉原にいた頃も評判は良かったらしい。泣きぼくろがある。奇異太郎を「ぬしさま」と呼び、奇異太郎からは「ホネ子」と呼ばれる。バラバラにされても平気だが、自身では元に戻れないようである。 夕刻の墓場で奇異太郎をたぶらかそうとしたが、踊りで気が合い、本人曰く「逆にたぶらかされて」しまった。その後、事情によりあやしやを営むことになった。 絡新婦 あやしやの給仕。ツンキャラ。吊目で、顔面に隈取のような化粧を施している。背中からクモの脚をはやし、糸を操ることができる。一人称は「わらわ」。骨女から奇異太郎に紹介されたときは「ジョロちゃん」と呼ばれていた。 メイン回では滝つぼで釣りをしていた奇異太郎に糸を伸ばし滝壺に引きずり込もうとしたが、その糸を別のものに付けられ失敗。その内の一つであった乾燥した糞が口に入ってしまう。後にあやしやで働き始め奇異太郎と再開、奇異太郎に対し敵意をむき出しにしていた。セクハラ耐性がなく、奇異太郎に怒って繰り出した攻撃に対しセクハラじみた対処をされた際には「嫁にいけない」と号泣してしまった。感情が高ぶると糸を吐き散らした後、力尽きて寝てしまう。 ろくろ首 あやしやの料理人。抜け首とは双子の姉妹で、「抜けちゃん」と呼ぶ。狐ほどではないが胸が大きい。関西弁を喋る。耳に羽のアクセサリーをつけている。「不幸を呼ぶ女」を自称する。伸びた首が敏感で弱点。元々は人間であったが、妖怪病のようなものにかかってしまい異形と化し、人間社会から追いやられて抜け首とともに里に来た。そのためか初登場時は学生の制服のような格好をしていた。やや能天気な性格。奇異太郎を「きーくん」と呼び好意的な態度をとる。奇異太郎からは「ろく子」と呼ばれる。 里への道中抜け首とはぐれ、その上怪我もしていたところを、奇異太郎に助けられ、奇異太郎に懐く。その後抜け首と無事に再会し、あやしやで働くようになった。 抜け首 あやしやの料理人。ろくろ首とは双子の姉妹で、「ろくちゃん」と呼ぶ。ろくろ首と同様、胸が大きく、関西弁を喋り、アクセサリーも揃いのものをつけている。ろくろ首と同様の経緯で、共に里にやってきた。ろくろ首と比べキツイ性格で奇異太郎を「ガキ」と呼び攻撃的な態度をとるが、嫌ってはいない。また、少々抜けた面もある。奇異太郎からは「抜け子」と呼ばれる。 首を抜いてはぐれたろくろ首を探していたところ、事情を知らない奇異太郎が胴体を離れに運んでしまう。朝までに胴体に戻らないと死んでしまうためパニックになっていたが、すずから説明を受けた奇異太郎に発見されて事なきを得た。ただし、首が抜けている間に胴体が受けた刺激は蓄積され、首が戻った時に一気に来るというクセがあり、奇異太郎にくすぐられた胴体に戻り悶絶し失禁してしまった。その後、ろくろ首とも再会、あやしやで働きはじめる。 二口女 店員ではないがあやしやに入り浸り、タダ飯と引き換えに用心棒をしている。頭の口から牙らしきものが生えた鬼女に近い風貌。頭の口にある舌は、彼女自身の仮説によると脳が変化したものらしく弱点である。元は人間で、初登場時は現代人の服装で瓶底眼鏡をかけていたが、以降は露出の多い服装で眼鏡も小さなものになっている。奇異太郎には「クチ子」と呼ばれる。 母屋のそばで行き倒れているところを奇異太郎に拾われ、おにぎりをごちそうになり、人の世を離れることへの迷いを捨てて狐に引き取られた。
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