VR Troopers
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シンジケーション番組として[1]、1994年9月3日から1996年1月21日まで放送された。日本では1995年5月1日から5月5日まで[5]、第1話から第5話までがWOWOWで放送された[1]。
概要
パワーレンジャーシリーズのスピンオフ作品として[6]、同様の手法で製作されたサバン・エンターテイメント・東映の2作目の合作作品である[1]。バーチャルリアリティを題材としている[3]。
当初は『超人機メタルダー』のみをベースにすることが予定されていたが、玩具会社がチームヒーローを要望したため、『時空戦士スピルバン』の映像も組み込まれることとなった[7][8]。
本来は特に繋がりの無い2作品を1つの作品として合わせたものであるため、映像の流用の都合上、ライアンと他の2人がそろって戦うシーンがほとんどない[1]。原作の制作から10年以上も経過していることもあり、モンスターのスーツや小道具が残っておらず、新規に撮影される戦闘シーンは戦闘員との戦いが中心となった[7][1]。現地スタッフによってVRトルーパー3体のスーツが新調され、新規に撮影されたシーンも存在する[1]。アメリカオリジナル要素として、主人公3人には「VRダブルバトルモード」と呼ばれる軽装形態が存在する[7]。マスクには、3人とも『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』のマスクを改造したものが用いられている[4]。スーツもパワーレンジャーのコスチュームを塗り替えたものであるが、クオリティがあまり高くなく、繋ぎの部分のみで少しだけ使用された程度であったという[2]。
VRダブルバトルモードの3人が、電脳空間バトルグリッドで戦うシーンも盛り込まれている[4]。このシーンは本編スタッフではなく、坂本浩一以下アルファスタントのメンバーが担当しており、この映像を『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』のプロデューサーのジョナサン・ヅァクワーが視聴したことが、坂本がパワーレンジャーシリーズに参加するきっかけとなっている[4]。
シンジケーション番組であるゆえに『パワーレンジャー』より規制が軽く、激しいアクション描写が行えたという[7]。
玩具展開はケナーが行っており、『エイリアン』シリーズの流用玩具や[1]、アーマーを装着して人間からヒーローに変身するバーチャル・アーマーなどが発売された[9]。
玩具の売り上げが低下したことなどから、シーズン2で打ち切りとなった[7]。プロデューサーのロバート・ヒューズによれば、打ち切られずに済んだ場合は他のメタルヒーローシリーズの映像を使って番組を継続させる予定だったという[7]。
ストーリー
- シーズン1
- クロスワールドシティに住む、ライアン・スティール、J. B・リース、ケイリン・スターは、10年間行方不明になっているライアンの父タイラーの友人、ハート教授の研究所に呼び出される。研究所を訪れた3人は、タイラーの「ヴァーチャルリアリティ世界の帝王グリムロードから、現実世界を守ってくれ」というメッセージを受け取る。3人は変身アイテム・パーチャライザーを受け取り、現実世界を守るため、グリムロードのミュータントロボット軍団と戦う。
- シーズン2
- ライアンはパワーを失うのと引き換えに、タイラーを救出する。しかし、グリムロードはタイラーから得たヴァーチャルリアリティパワーを元に、新しい軍団を生み出す。より強くなったグリムロードに対抗するため、タイラーは新しいアーマーをライアンに託した。そして、トゥルーパーズ3人の戦いは新たな展開を見せる。
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v SFヒーローまぼろしの冒険伝説 2001, pp. 46–48.
- ^ a b 超解析 2018, p. 64, 「INTERVIEW 坂本浩一[脚本]」
- ^ a b “High Tech - Chicago Tribune”. シカゴ・トリビューン. 2014年4月20日閲覧。
- ^ a b c d 山崎優(取材・構成)「SPECIAL Interview 坂本浩一 『パワーレンジャー』を語る」『東映ヒーローMAX』Vol.42、辰巳出版、2012年、74頁、ISBN 978-4777810277。
- ^ 「5月の衛星放送プログラム」『SCREEN』6月号、近代映画社、1995年、173頁。
- ^ “アメリカのTV規制”. Michi YamatoのUSアクション・ブログ(ミチ・ヤマト公式ブログ) (2007年5月15日). 2011年10月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “American Tokusatsu Shows: VR Troopers”. デン・オブ・ギーク. 2021年4月30日閲覧。
- ^ a b c “When VR Troopers Was Going To Star Cyborgs”. デン・オブ・ギーク. 2021年4月30日閲覧。
- ^ a b SFヒーローまぼろしの冒険伝説 2001, p. 12.
- ^ a b c d e f g h i j k l “American Tokusatsu Shows: VR Troopers”. デン・オブ・ギーク. 2023年1月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “VR Troopers”. Mighty Morphin Power Rangers Magazine (マーベルコミック) Fall 1994: 41 - 42. (1994). ISSN 1077-4483.
- ^ a b c d e f g h i Conner, Ted (英語). V.R. Troopers Friend Vs.Friend in the Virtual World. Billboard Books. pp. 4, 26 - 40. ISBN 978-0843138412
- ^ a b c Terrace, Vincent (英語). Encyclopedia of Television Shows, 1925 through 2010. Billboard Books. p. 1146. ISBN 978-0786464777
- ^ 一部のシーンではゼブの子供に当たる犬が演じている。
- ^ “Sifu Kisu Martial Arts Expert USA”. Tumblr. 2020年8月9日閲覧。
- ^ “VR Troopers”. IGN. 2014年4月20日閲覧。
- ^ “VR Troopers”. IGN. 2014年4月22日閲覧。
- ^ a b SFヒーローまぼろしの冒険伝説 2001, p. 41.
- ^ ASIN 0843138440
- ^ ASIN 0843138432
- ^ ASIN 0843138416
- ^ ASIN 0843138424
- ^ ASIN 6303271146
- ^ ASIN 6303271154
- ^ ASIN 6303271162
- ^ ASIN 6303271170
- ^ ASIN 6303271189
- ^ a b “VR Troopers: Season One, Vol. 1”. Shout!Factory. 2015年7月4日閲覧。
- ^ a b “VR Troopers: Season One, Vol. 2”. Shout!Factory. 2015年7月4日閲覧。
- ^ a b “VR Troopers: Season Two, Vol. 1”. Shout!Factory. 2015年7月4日閲覧。
- ^ a b “V.R. Troopers - Shout! Resurrects DVDs for 'Season 2, Vol. 2' as Select Offering”. TVShowsOnDVD.com. 2015年7月4日閲覧。
- ^ “V.R. Troopers - 'Season 2, Vol. 2' DVD Plans Cancelled”. TVShowsOnDVD.com. 2015年7月4日閲覧。
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