鶴見駅
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乗り入れ路線
列車運行上、当駅は重要なジャンクション(結節駅)である。乗り入れている路線は、旅客営業を行っていない路線を含めると、線路名称上は東海道本線・鶴見線・武蔵野線・南武線(支線)の4路線である。そのうち東海道本線を当駅の所属線とし[5]、また鶴見線と武蔵野線は当駅が起点となっている。東海道本線に関しては本線の他に4つの支線(後述)が分岐している。
このうち、旅客駅に停車するのは、東海道本線の電車線で運行される京浜東北線と鶴見線電車のみで、列車線で運行される東海道線列車は停車せず、「東海道(本)線」の名称は旅客案内では使用されていない。また、特定都区市内制度における「横浜市内」駅に属する。
京浜東北線:電車線を走行する東海道本線・東北本線の近距離電車。横浜駅から根岸線への直通運転も実施している。 - 駅番号「JK 15」
鶴見線:当駅を起点として横浜・川崎市内の京浜工業地帯へ走行する路線。 - 駅番号「JI 01」
以下の各路線は旅客用ホームは設置されていないが、当駅を運転上の接続駅としており、品鶴線以外は基本的に貨物列車専用である。(リスト内の「 」内の路線名は通称)
- 東海道本線支線
- 「鶴塩線[1]」[注釈 1]:当駅 - 八丁畷駅間。同駅 - 浜川崎駅間の南武線支線を経由し、浜松町駅 - 東京貨物ターミナル駅 - 川崎貨物駅(旧・塩浜操車場)- 浜川崎駅間(ただし、浜松町駅 - 東京貨物ターミナル駅間は休止中)[1]の東海道本線支線(通称:東京貨物ターミナル支線[1][注釈 2])につながっている。
- 「羽沢線[2]」:当駅 - 横浜羽沢駅 - 東戸塚駅間。同駅から小田原駅まで本線の旅客線と並行する。当駅から横浜羽沢駅に隣接する羽沢横浜国大駅まで相鉄線直通列車が乗り入れている。運賃計算上、横浜・川崎方面と羽沢横浜国大・武蔵小杉方面の分岐駅となっており[6]、相鉄線直通列車が停車しないにもかかわらず、当駅 - 羽沢横浜国大駅の運賃(180円[注釈 3])の方が相鉄線直通列車停車駅でもある武蔵小杉駅[注釈 4] - 羽沢横浜国大駅の運賃(320円[注釈 3])よりも安いという捻れが発生している[7]。
- 「品鶴線」:当駅 - 新鶴見信号場 - 品川駅間。当駅から新鶴見信号場までは貨物線(相鉄線直通列車)と旅客線(横須賀線、湘南新宿ライン)との複々線。旅客線は当駅以西で大船駅まで東海道線列車線と並行する専用の複線(旧貨物線)とつながっているが、当駅にはこの線路を走る列車は停車しない。貨物線は当駅以西で羽沢線とつながっているが、同様に当駅には停車しない。
- 「高島線」:当駅 - 東高島駅 - 桜木町駅間。根岸線根岸駅方面に直通が可能。
- 武蔵野線「武蔵野南線」:当駅 - 新鶴見信号場 - 梶ヶ谷貨物ターミナル駅 - 府中本町駅方面。同駅より武蔵野線新座貨物ターミナル駅方面および南武線立川駅方面へ直通可能。
- 南武線支線「尻手短絡線」:当駅 - 新鶴見信号場 - 尻手駅間
なお、当駅 - 新鶴見信号場間は品鶴線・武蔵野線・尻手短絡線の三重所属区間となっており、この3路線の線路は新鶴見信号場構内で分岐している。
東海道本線については本線と品鶴線の分岐点となっているため、品鶴線の新川崎駅から本線の川崎駅・蒲田駅方面に向かう場合の旅客運賃は当駅接続で計算される。但し、品鶴線を走行する旅客列車は当駅に停車しないため、当駅から新川崎方面(上り)に行く旅客は一旦横浜駅まで行って戻る必要がある。この場合、運賃は当駅から横浜駅までの往復分を加算しないと言う特例がある[8](新川崎駅周辺へ行く場合は川崎駅から南武線で鹿島田駅へ行くと言う方法もある)。
鶴見駅 - 羽沢横浜国大駅間駅間キロ程は8.8 kmで、これは首都圏の電車特定区間内の隣接駅では最長である。ただし、両駅を直接行き来することはできないため、乗車経路としては以下の2通りとなる。
- 鶴見駅 - 【京浜東北線南行】 - 横浜駅 - 【横須賀線上り あるいは 湘南新宿ライン北行】 - (鶴見駅) - 武蔵小杉駅 - 【相鉄直通線下り】 - (鶴見駅) - 羽沢横浜国大駅[注釈 5]
- 鶴見駅 - 【京浜東北線北行】 - 川崎駅 - 【南武線下り】 - 武蔵小杉駅 - 【相鉄直通線下り】 - (鶴見駅) - 羽沢横浜国大駅[注釈 6]
横浜市や鶴見区では、当駅への中距離列車ホーム新設をJR側に働き掛けている(鶴見駅中距離電車停車等推進期成会)[9]。
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鶴見駅から分岐するJR路線
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羽沢線と高島線との分岐点、京急本線花月総持寺駅付近で左側の地下のトンネルに続く路線は羽沢線、そのまま地上で続く路線は高島線(公道から撮影)。
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生麦駅付近に位置する東海道本線と高島線との分岐点。その先で京浜東北線が東海道本線をオーバークロスする。
記事本文
- ^ a b c 鶴塩線とは、1964年3月25日の浜川崎駅 - 塩浜操車場(現・川崎貨物駅)間の開通および1976年3月1日に浜川崎駅 - 当駅間が開業した時に付けられた通称名で、「鶴」は鶴見駅が由来で、「塩」は川崎貨物駅の旧称塩浜操車場が由来である[1]。ただし、鶴塩線という通称は、塩浜操車場が川崎貨物駅に改称して以降、あまり使用されなくなった。
- ^ a b 東京貨物ターミナル支線とは、東海道貨物線の浜松町駅 - 東京貨物ターミナル駅 - 浜川崎駅 - 八丁畷駅 - 当駅間の総称で、このうち前述の「鶴塩線」と浜松町駅 - 東京貨物ターミナル駅間には「大汐線」(おおしおせん)[1]という通称名もあり、大汐線の「大」は、東京貨物ターミナル駅計画時の名称である「大井貨物駅」(大井埠頭からという説もある)が由来で、「汐」は当路線のかつての起点駅であった汐留駅が由来である[1]。
- ^ a b 大人かつきっぷで購入した場合。
- ^ 経路上では羽沢横浜国大駅の隣駅に当たる。
- ^ 運賃計算の特例の「鶴見、新子安、東神奈川または川崎以遠(蒲田または尻手方面)、国道以遠(鶴見小野方面)もしくは大口以遠(菊名方面)の各駅と羽沢横浜国大駅との各駅相互間[鶴見~横浜、新子安~横浜、東神奈川~横浜、鶴見~武蔵小杉]」に当たり、鶴見 - 横浜間と武蔵小杉 - 鶴見間が往復(重複)乗車となるが、重複分の距離を計算しない特例がある。
- ^ 運賃計算の特例には記載がない。鶴見 - 川崎 - 武蔵小杉 - 鶴見間が1周乗車となる。規定上の扱いは不明。
- ^ 曜日や時間帯により急行便の運行や経由地の変更などがある。
- ^ 当初は鶴見駅東口の緑地帯に時計塔として設置[30]
利用状況
- ^ a b c d e f g 岩成政和「変貌間近!? 東海道貨物線のあゆみ」『Rail Magazin2018.5 特集 東海道貨物線』第35巻第5号 №416、ネコ・パブリッシング、2021年5月1日、21 - 22頁。
- ^ a b 草町義和「朝ラッシュの「エアボート成田」でたどる 横須賀線-総武線」『鉄道ジャーナル2015年1月号 特集● 関東・関西 快速電車 実力をチェック』第49巻第1号(通巻第579号)、鉄道ジャーナル社、2015年1月1日、48頁。
- ^ 『JR全線全駅 2001年版』弘済出版社、2000年12月7日、70頁。
- ^ a b c d “駅の情報(鶴見駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月6日閲覧。
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ 2019年11月 ダイヤ改正について (PDF) (JR東日本)
- ^ “「遠い駅」の方が安い? 相鉄・JR直通線の運賃のナゾ”. 鉄道コム・朝日インタラクティブ(2019年11月30日作成). 2019年11月30日閲覧。
- ^ “運賃計算の特例:JR東日本”. JR東日本:東日本旅客鉄道株式会社. 2020年11月22日閲覧。
- ^ 鶴見駅に中距離電車を停めよう!~JR東日本本社へ要望活動に行ってきました~(横浜市)
- ^ “平成24年度版 発見つるみ! ~データでみる鶴見区~”. 横浜市. 2022年11月24日閲覧。
- ^ 明治35年2月5日付官報(第5574号) 逓信省告示第六十一号
- ^ 明治43年6月22日付官報(第8099号) 鉄道院告示第五十九号
- ^ 杉山淳一 (2023年1月5日). “なぜ鶴見駅に東海道線が停まらなくなったのか 150年の日本最古級駅「せめて相鉄直通を…」”. のりものニュース. 2023年1月5日閲覧。
- ^ 大正6年6月16日付官報(第1462号) 鉄道院告示第三十四号
- ^ “鶴見の歴史 横浜市鶴見区”. 横浜市 (2018年11月1日). 2022年9月18日閲覧。
- ^ 横浜市鶴見区教育研究会『鶴見の発達』横浜市鶴見区教育研究会、1955年3月25日、71頁 。
- ^ 昭和4年8月16日付官報(第790号) 鉄道省告示第百六十二号
- ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 38号 青梅線・鶴見線・南武線・五日市線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年4月11日、16-17頁。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '93年版』ジェー・アール・アール、1993年7月1日、183頁。ISBN 4-88283-114-7。
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- ^ a b “JR東日本の駅で「のりかえ改札」消滅 JR西日本では増加のナゼ 進むキャッシュレス化”. 乗りものニュース (2022年2月25日). 2022年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月27日閲覧。
- ^ “JR鶴見線、16日からワンマン運転 新型車両投入で”. 日本経済新聞 (2024年3月14日). 2024年4月26日閲覧。
- ^ a b “ローカルなJR鶴見線の改札とホームが謎の構造だって本当? - [はまれぽ.com 横浜 川崎 湘南 神奈川県の地域情報サイト]”. web.archive.org (2020年7月7日). 2020年7月7日閲覧。
- ^ “カテゴリから探す|鉄道モバイル”. www.te2do.jp. 2020年2月11日閲覧。
- ^ 横浜市都市計画マスタープラン(全体構想) (PDF) 平成25年3月発行。編集・発行、横浜市都市整備局企画部企画課。
- ^ 上大岡が副都心に選ばれた理由、そして副都心の定義とは?(はまれぽ.com 2012年8月19日)
- ^ 『駅近ホテルの「JR東日本ホテルメッツ」があなたのオフィス空間に ~STATION WORK会員限定 特別キャンペーン料金1,150 円(税抜)より利用可能~』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道/日本ホテル、2020年6月15日 。2020年6月15日閲覧。
- ^ “かながわ駅めぐり(7)JR鶴見駅 : 鉄道ニュース : 旅のしおり : 新おとな総研”. YOMIURI ONLINE(読売新聞). 読売新聞社 (2010年8月25日). 2010年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月27日閲覧。
- ^ “駅前に時計塔贈る”. 朝日新聞: pp. 6. (1959年8月5日)
- ^ 横浜市統計書 - 横浜市
- ^ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移 (PDF) - 17ページ
- ^ a b 各駅の乗車人員(2022年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(1999年度) - JR東日本
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- ^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
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- ^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2020年度) - JR東日本
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- ^ 神奈川県県勢要覧(平成12年度) - 220ページ
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成13年度) (PDF) - 222ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成14年度) (PDF) - 220ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成15年度) (PDF) - 220ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成16年度) (PDF) - 220ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成17年度) (PDF) - 222ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成18年度) (PDF) - 222ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成19年度) (PDF) - 224ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成20年度) (PDF) - 228ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成21年度) (PDF) - 238ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成22年度) (PDF) - 236ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成23年度) (PDF) - 236ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成24年度) (PDF) - 232ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成25年度) (PDF) - 234ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成26年度) (PDF) - 236ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成27年度) (PDF) - 236ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成28年度) (PDF) - 244ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成29年度) (PDF) - 236ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成30年度) (PDF) - 220ページ
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