錦糸町 錦糸町の概要

錦糸町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/23 07:43 UTC 版)

日本 > 東京都 > 墨田区 > 錦糸町
錦糸町
日本
都道府県 東京都
特別区 墨田区
町丁 江東橋
錦糸
太平[注 1]

駅南口江東橋は、ラブホテル街やキャバクラ街、性風俗街場外馬券場などからなる東京23区東部最大の歓楽街である。一方、駅北口錦糸太平では、大型商業施設に加えオフィスビルコンサートホールタワーマンションなどが集う再開発都市となっており、駅を挟んで治安雰囲気が大きく異なっている。

駅南口の歓楽街
駅北口の繁華街

概要

東京都により「錦糸町・亀戸副都心」に指定されている[1]。錦糸町駅にはJR総武線東京メトロ半蔵門線が乗り入れる。

地名の由来は、現在のJR錦糸町駅の北口の北斎通りに位置していた「錦糸堀」から来ている。なお、錦糸堀の由来については「岸堀」が訛ったものと諸説あるが不明である(本所七不思議の「おいてけ堀」は錦糸堀のこととされる)。現在の町名では、駅北側が墨田区錦糸、南側が墨田区江東橋である(旧町名の「錦糸町」は1967年〈昭和42年〉の住居表示実施で消滅している)。墨田区随一の繁華街として賑わっており、おびただしい数の商業施設が集積している。また、横川や亀沢などは屋敷町としての歴史がある。

歴史

1657年明暦3年)の明暦の大火は、江戸城を始め江戸の町の大半を焼失する大災害となった。幕府は大名屋敷や神社仏閣を郊外に移転するなど江戸の町を大改造する計画を立てた。その受け皿になったのが現在の墨田区江東区などの城東地区である。碁盤の目のような町割りが敷かれ、同様に東西、南北に延びる運河も掘削され、水運を利用した物資の輸送を想定していた。

錦糸町は江戸と下総国を結ぶ街道が大横川横十間川と交差する地点に近く、古くから物流の拠点として発展してきた。明治になって総武鉄道の駅が置かれたのも物資の輸送を重視していたからである。

2019年(令和元年)10月1日、東京都は錦糸町の繁華街一帯(錦糸の一丁目から四丁目、江東橋一丁目から四丁目)を暴力団排除条例に基づき暴力団排除特別強化地域に指定[2]。地域内で、みかじめ料のやりとりや便宜供与などが禁止され、違反者は支払った側であっても懲役1年以下または罰金50万円以下の罰則が科されることとなった[3]

施設

駅南口(江東橋)

教育

専門学校
中高一貫校
高等学校

医療機関

公共職業安定所(ハローワーク)

  • ハローワーク墨田

公園

駅北口(錦糸・太平)

教育

専門学校
高等学校
小学校

医療機関

公園

郵便局


注釈

  1. ^ 範囲の明確な定義はない。錦糸町・亀戸副都心を構成する亀戸との境界は一般に江東区境(横十間川)だが、亀戸一丁目にも「錦糸町」と名のつく建築物がいくつか所在している。
  2. ^ 東に隣接する江東区亀戸とともに錦糸町・亀戸副都心として指定。

出典

  1. ^ 錦糸町・亀戸副都心範囲図 (PDF) - 東京都都市整備局
  2. ^ 暴力団排除特別強化地域”. 警視庁 (2019年). 2022年8月25日閲覧。
  3. ^ 東京都暴力団排除条例”. 東京都ホームページ (2019年). 2022年8月25日閲覧。
  4. ^ 石丸伸二X(2024年6月22日)。2024年6月23日閲覧。


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