橋本長道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/21 08:44 UTC 版)
橋本 長道 (はしもと ちょうどう) | |
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誕生 |
1984年5月7日(39歳)[1] 兵庫県小野市[2] |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 神戸大学経済学部卒業 |
活動期間 | 2012年 - |
ジャンル | 小説 |
主題 | 将棋 |
代表作 |
『サラの柔らかな香車』 『覇王の譜』[2] |
主な受賞歴 |
小説すばる新人賞(2011年) 将棋ペンクラブ大賞文芸部門大賞(第24回・第35回)[3] |
デビュー作 | 『サラの柔らかな香車』 |
公式サイト | 長道ログ |
ウィキポータル 文学 |
来歴
1984年(昭和59年)生まれ。兵庫県小野市出身[2]。1999年(平成11年)、小野市立小野中学校3年生の時に中学生将棋王将戦で優勝[14][15]。同年、プロ棋士を目指して、新進棋士奨励会に入会[15]。井上慶太門下[16]。1級まで昇級するも、2003年(平成15年)に退会[17][15]。大学2年生から卒業まで井上慶太九段の父も働いている神戸将棋センターでアルバイトをしていた[12]。2008年(平成20年)に神戸大学経済学部を卒業する[18][19]。
大学卒業後に努めた政府系金融機関を1年ほどで退職[2]。その後1年ほどしてから小説を書き始める[7]。2010年(平成22年)にはジャンプ小説新人賞フリー部門特別賞を受賞[20]。2011年(平成23年)に『サラの柔らかな香車』で集英社が主催する第24回小説すばる新人賞を受賞し、小説家としてデビューする[21]。翌2012年(平成24年)、『サラの柔らかな香車』で第24回将棋ペンクラブ大賞(文芸部門)を受賞する[9]。2018年には奨励会の実像を記した『奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~』を執筆している[12]。
2022年(令和4年)には8年振りの新作小説となる『覇王の譜』を執筆[2][注 1]。谷津矢車は同書の人物造詣や将棋の対局におけるリアリティを評価し、「小説のことばで将棋のクオリアを掴んだ力作」と評した[11]。同書は三国志をモデルにしたといい、将棋界の権力闘争も描写した[2]。同書はWEB本の雑誌の「オリジナル文庫大賞」を受賞し[22]、翌2023年(令和5年)には第35回将棋ペンクラブ大賞の文芸部門大賞も受賞した[3]。また、同年には『神戸新聞』で随想を連載している[23]。
人物
趣味は将棋や麻雀などのボードゲーム[7]。奨励会時代は船江恒平らと麻雀をすることが多く、「ほとんど降りない」「攻める麻雀」だったという[16]。2022年のインタビューでは奨励会所属経験について、「小説家としての私にとって、地に足がついた最強の持ち駒になっている」を語っている[2]。
注釈
出典
- ^ a b c d “第二十四回小説すばる新人賞 『サラの柔らかな』橋本長道 受賞作”. 集英社 出版四賞. 集英社. オリジナルよりアーカイブ。2022年10月15日(UTC)閲覧。
- ^ a b c d e f g h 井原 2022.
- ^ a b c “将棋ペンクラブ大賞、加藤まどかさんの観戦記が優秀賞”. 毎日新聞. (2023年7月25日) 2023年10月21日(UTC)閲覧。
- ^ 増子 2012.
- ^ 書評:サラの柔らかな香車 橋本長道 - 穂村弘(歌人) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
- ^ マイナビ新書 奨励会―将棋プロ棋士への細い道
- ^ a b c “第24回小説すばる新人賞”. 月刊公募ガイド. 2012年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月15日(UTC)閲覧。
- ^ a b c 杉江 2012.
- ^ a b c “第24回将棋ペンクラブ大賞贈呈式のご案内”. 将棋ペンクラブログ. 2022年10月14日(UTC)閲覧。
- ^ 細谷 2018.
- ^ a b 八津 2022.
- ^ a b c 将棋情報局編集部 (2018年5月10日). “慶太は一日十時間勉強しとった/船江恒平の意識改革『奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~』より”. 将棋情報局. マイナビ出版 2022年10月15日(UTC)閲覧。
- ^ a b “15年後の感想戦 「15年後の感想戦」の連載記事一覧です。”. ねとらぼ. ITmedia. 2022年10月14日(UTC)閲覧。
- ^ a b “中学生将棋王将戦 歴代優勝者一覧”. 将棋大会. 日本将棋連盟. 2022年10月14日(UTC)閲覧。
- ^ a b c d サラの柔らかな香車 橋本長道 著 本・コミック : オンライン書店e-hon
- ^ a b 橋本長道. (2018年5月18日). “「天才殺し」の井上一門――史上最速の七段昇段がかかる藤井聡太に立ちはだかる男・船江恒平”. ねとらぼ. ITmedia 2022年10月14日(UTC)閲覧。
- ^ サラの柔らかな香車 集英社文庫 橋本長道 著 本・コミック : オンライン書店e-hon
- ^ “法学部・経済学部・経営学部・国際協力研究科・経済経営研究所”. 神戸大学. 2016年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月14日(UTC)閲覧。
- ^ サラの柔らかな香車
- ^ a b 楽天ブックス: サラの柔らかな香車 - 橋本長道 - 4087714411 : 本
- ^ サラの柔らかな香車 : 橋本長道/著 - セブンネットショッピング
- ^ a b “2022年のオリジナル文庫大賞は橋本長道『覇王の譜』だ!”. WEB本の雑誌. 本の雑誌社・博報堂. (2022年12月8日) 2023年2月15日(UTC)閲覧。
- ^ a b “随想 橋本長道(小説家)”. 連載・特集. 神戸新聞社 2023年10月21日(UTC)閲覧。
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