市町村防災行政無線
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市町村防災行政無線(しちょうそんぼうさいぎょうせいむせん)は、日本の行政など(主に地方行政)における防災無線の一種。日本国内の市町村および区が、防災行政のために設置・運用するものである。
注釈
- ^ 「よいこのチャイム」(千葉県松戸市)や「パンザマスト」(千葉県柏市、我孫子市)など、独自の題名が付けられていることがある[19]。
- ^ 富士宮市など富士山に関する自治体では「ふじの山」、海浜部に位置する葉山町では「浜辺の歌」、白子町・九十九里町では「われは海の子」、「浜千鳥の歌碑」がある和田町(現・南房総市)では「浜千鳥」、みかん出荷地である宇和島市や松田町では「みかんの花咲く丘」など。
- ^ 岩手県南三陸町の「残酷な天使のテーゼ」(作曲者の佐藤英敏の出身地)、福島県田村市大越町や静岡県浜松市天竜区春野町、兵庫県宝塚市の「すみれの花咲く頃」(いずれも宝塚歌劇団やその創始者との縁)、福島県須賀川市の「ウルトラセブンの歌」「帰ってきたウルトラマン」(ウルトラシリーズの生みの親である円谷英二の出身地。なお、曲名にかけて「ウルトラセブンの歌」は朝7時に、「帰ってきたウルトラマン」は夕方5時30分に流される。)などが挙げられる[17]
- ^ じょんからが開催される7月のみ「じょんから節」に変わる[17]。
- ^ 「広報〜」・「防災〜」の違いは、各総合通信局から交付される無線局免許状の識別信号による。
- ^ 静岡県伊東市では、防災無線で放送する内容を伊豆急ケーブルネットワーク(IKC)とシーブイエー(CVA)の2局に提供し、文字で流す(両方)かそのまま音声で流す(CVA)ようにしている
- ^ アナログ方式では複数の周波数を使用する必要があり、地域ごとに異なる放送を同時に行うのは面倒。デジタル方式では、単一の周波数で行うことが可能である。
出典
- ^ a b 石垣悟「防災行政無線システムの変遷」『日本無線技報 No.60 2011』 日本無線、2011年
- ^ a b c 「第1部 第2章 3 (5)市町村防災行政無線」『非常通信確保のためのガイド・マニュアル』 非常通信協議会、2017年3月
- ^ 一般財団法人移動無線センター「業務用デジタルMCA無線通信システム 自治体での導入メリット」
- ^ ふくおかコミュニティ無線 - MCA無線を活用した市町村向けの防災無線システム。2005年(平成17年)に福岡県で開発され、同県内市町村を中心に導入が進められている。2009年(平成21年)には、FMラジオ程度の小型の受信機を使用する戸別受信方式も開発された[1]。
- ^ 大夢多コミュニティ無線 - 福岡県大牟田市が2007年(平成19年)から導入したMCA無線利用の市町村防災行政無線システムで、ふくおかコミュニティ無線の改良型。移動系無線機にGPSによる位置管理機能を設けている。
- ^ 福島県喜多方市・静岡県焼津市・兵庫県加古川市
- ^ 東京テレメッセージ「280MHzデジタル同報無線システム」
- ^ 愛媛県宇和島市・FMがいや
- ^ 前田裕二「防災情報伝達システムの現状」『電気設備学会誌 32巻12号』 電気設備学会、2012年
- ^ a b c d e 重野誉敬「防災行政無線のディジタル方式普及促進に向けた総務省の取組みについて」『電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン 9巻3号』 電子情報通信学会、2015年
- ^ 『「業務用陸上無線通信の高度化等に関する技術的条件」のうち「60MHz帯デジタル同報系防災行政無線の低廉化」に関する情報通信審議会からの一部答申 別紙』 総務省、2014年9月
- ^ ARIB STD-T86 G.722.1とほぼ同じもの
- ^ 伊村真「無線通信システム技術の変遷と今後の展望」『三菱電機技報2014年9月号』 三菱電機、2014年
- ^ a b 警察庁生活安全局生活安全企画課長「警察庁丁生企発第803号 防災行政無線を活用した地域住民等に対する防犯情報の提供の推進について(通達)」、警視庁、2015年12月18日
- ^ 名古屋地方裁判所民事第7部判決 平成16年3月26日 、平成13(ワ)4811、『 放送禁止請求事件』。
- ^ 公共業務用無線局の通信事項は「防災行政事務に関する事項」等と定められているが、判例では防災行政無線機器の試験を目的とした時報放送は認められている[15]
- ^ a b c d e f g てんもんたまご (2018年5月27日). “エヴァに宝塚にX JAPAN! 自由すぎる全国の「防災行政無線チャイム」を調べてみた”. ねとらぼ 2022年9月10日閲覧。
- ^ a b c “千葉県富津市「『夕焼け小焼け』がうるさい!」苦情が来るも継続「ないと非常に困る」擁護の声が続々と”. FLASH. (2022年6月22日) 2023年12月30日閲覧。
- ^ TRILLニュース編集部 (2023年7月10日). “夕方頃に街で流れる「夕焼け小焼け」、地域によって“意外な呼び名”があった”. TRILL 2023年7月10日閲覧。
- ^ アナログ方式でも設計が古い場合は、複数の警報システムを接続することを想定していないため、設備の改修に苦労することがある。
- ^ a b “災害対応、自治体に差…難しい情報提供「なぜ放送ない」「うるさい」”. 埼玉新聞. (2015年9月25日) 2022年9月10日閲覧。
- ^ 『阿久根市長、マスコミ批判 防災無線でブログ問題』47NEWS(共同通信社)2010年1月6日
- ^ 防災無線「聞き取れない」「緊急か」コロナ対策で毎日放送…必要ある?対応苦心 | 岐阜新聞Web
- ^ 時報サイレン、4回から1回に 飛島村、薄らぐ必要性:中日新聞Web
- ^ 早朝の防災行政無線がうるさい - おいらせ町ホームページ
- ^ 2020.09.01 防災無線用のスピーカーの騒音について 2020-A0065-001|鳥取市
- ^ 蓮田市/防災行政無線がうるさいので止めてほしい
- ^ 「赤ちゃん起きる」「夜勤明けで眠れない」…朝7時の防災無線チャイム廃止 : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン
- ^ 防災新聞(西日本新聞社)
- ^ “閖上津波訴訟で和解が成立 岩手、宮城両県の集団訴訟全て集結”. 毎日新聞 (2020年3月12日). 2020年3月12日閲覧。
- 1 市町村防災行政無線とは
- 2 市町村防災行政無線の概要
- 3 デジタル化
- 4 問題点
- 5 関連項目
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