崩砂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 08:19 UTC 版)
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概要
広東省仏山市順徳区大良鎮の地方菓子で、バンサーは地元の方言で蝶を意味する。漢字では元々「𧌇䖢」 (方言字)の様に書かれる。一般のコンピュータで表示できないため、同音の「崩砂」、「崩沙」[1]などの字を当て字として使っている場合がある。
清代乾隆年間(1736年 - 1795年)の53年(1788年ごろ、大良の東門外で梁成章という人が開いた「成記」という店でかりんとうのような薄く硬い揚げ菓子が考案され、その後、李禧という人が開いた「李禧記」という店が現在の形のように蝶の形に改良したといわれており、さらに1920年代になって息子の李翹雲が発酵した小麦粉の種を入れて、さっくりした食感のものに改良した[2]。現在もそれらの伝統を継ぎながらも味などを改良した製法で、大良にある多くのメーカーが製造している。現在、複数のメーカーが「李禧記」という屋号を企業名に入れたり、パッケージに表示しているが、各経営者は李禧の子孫で親戚関係にあるため、どれが本物、あるいは元祖ということはできず、商標権も一社独占は認められていない。また、広州市などにも製造するメーカーが複数あり、商品は香港の食料品店などでも売られている。
作り方
小麦粉(薄力粉)に水、砂糖、塩、調味料と膨張剤(炭酸水素アンモニウムなど)を加えてこね、板状にのした後で、長方形に切り、まん中でねじって、低めの温度のラードまたは植物油でじっくりと揚げる。水分が少ないため、半年程度保存がきく。
種類
主に大きさと味付けのバラエティーがある。伝統的な、砂糖の甘さの他に腐乳で塩からい風味を付けたものの他、オイスターソース味、唐辛子と花椒の四川風味、エビペースト風味などのものも売られている。
脚注
関連項目
外部リンク
- ^ a b 彭小川,「南海方言的特殊詞匯」『粤語論稿』p65,2004年,曁南大学出版社,廣州,ISBN 7-81079-491-4
- ^ 廖錫祥、李建明,『美味順德』pp94-95,2005年,人民出版社,北京
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- 2 崩砂の概要
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