小田急1000形電車 小田急1000形電車の概要

小田急1000形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 01:41 UTC 版)

小田急1000形電車
小田急1000形電車 1091×10
祖師ヶ谷大蔵駅にて)
基本情報
運用者 小田急電鉄
製造所 東急車輛製造
日本車輌製造
川崎重工業
製造年 1987年 - 1993年
製造数 36編成196両(4両×19編成、6両×12編成、8両×1編成、10両×4編成)
運用開始 1988年3月22日[1]
1991年4月1日(ワイドドア車)[1]
2015年1月(リニューアル車)
運用終了 2022年9月(未更新車)
主要諸元
編成 4・6・8・10両編成
軌間 1,067 mm (狭軌
電気方式 直流1,500 V
架空電車線方式
最高運転速度 100 km/h
設計最高速度 110 km/h
起動加速度 3.3 km/h/s(単独時)
2.7 km/h/s (在来車併結時)
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 602名(4両編成未リニューアル車)
582名(4両編成リニューアル車)
916名(6両編成標準ドア未リニューアル車)
902名(6両編成ワイドドア車1751×6・1752×6)
903名(6両編成ワイドドア車1753×6 - 1756×6)
1,230名(8両編成)
1,544名(10両編成未リニューアル車)
1,492名(10両編成リニューアル車)
車両定員 144名(標準ドア未リニューアル・先頭車)
139名(標準ドアリニューアル・先頭車)
143名(ワイドドア車・先頭車)
157名(標準ドア未リニューアル・中間車)
152名(標準ドアリニューアル・中間車)
154名(ワイドドア車・中間車)
全長 20,150 mm(先頭車)
20,000 mm(中間車)
全幅 2,860 mm
全高 4,145mm(集電装置付車)
4,060 mm(集電装置無し車)
車体 ステンレス鋼
台車 住友金属工業 FS534(標準ドア車・電動台車)
住友金属工業 FS534A(ワイドドア車・電動台車)
住友金属工業 FS034(標準ドア車・付随台車)
住友金属工業 FS034A(ワイドドア車・付随台車)
主電動機 三菱電機
かご形三相誘導電動機
更新前:MB-5026-A[2]
更新後:MB-5157-A[2]
主電動機出力 175 kW × 4 (更新前)
190 kW × 4 (更新後)
駆動方式 WN駆動方式
歯車比 101/16 (6.31)
制御方式 VVVFインバータ制御
更新前:GTOサイリスタ素子
更新後:フルSiC素子[3]
制御装置 三菱電機製
更新前:MAP-184-15V15
更新後:MAP-198-15V267(4両・10両編成用2群機器)、MAP-194-15V279(10両編成用1群機器)
制動装置 回生制動併用電磁直通ブレーキ(更新前)
電気指令式電磁直通ブレーキ
純電気ブレーキ
保安装置 OM-ATS
D-ATS-P
CS-ATC(現在は撤去)
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小田急では、編成表記の際「新宿寄り先頭車両の車両番号(新宿方の車号)×両数」という表記を使用している[4]ため、本項でもそれに倣い、特定の編成を表記する際には「1051×4」「1251×6」「1551×4」「1751×6」「1081×8」「1091×10」のように表記する。また、特定の車両は車両番号から「デハ1400番台」などのように表記し、小田原方面に向かって右側を「山側」、左側を「海側」と表記する。


注釈

  1. ^ 専用のを挿入しないと車掌スイッチを使用できなくする安全装置。
  2. ^ 従来型と同様の押し棒式だが、安全のために開扉の際は棒を ひねり ながら上に押さないと開扉操作をできなくするもの。
  3. ^ 新松田 - 小田原間と江ノ島線の急行通過駅(一部停車駅を含む)は20 m車6両編成分のホーム有効長しかないため。
  4. ^ 日本では2013年にえちぜん鉄道MC7000形が日本の鉄道車両としては初のSiC素子を採用し、その後福井鉄道F1000形名古屋市営地下鉄2000形機器更新車東京メトロ05系千代田線用改造車へ波及したが、いずれもトランジスタ部にSi-IGBT素子、ダイオード部にSiC-SBD素子とを組み合わせたハイブリッドSiC適用の制御装置であった[21][22]
  5. ^ 小田急8000形西武6000系など、試験的なSiC素子の採用の形式を除く。
  6. ^ 定格容量210 kVA、三相交流200 V、60 Hz
  7. ^ 4両固定編成のみ。
  8. ^ ブレーキ読替装置は非装備のため電磁直通制動である1000形未更新車や8000形界磁チョッパ制御車との併結は不可能である。
  9. ^ 1081Fのサハ2両を除く6両が廃車された。
  10. ^ クハ1155は廃車となった。
  11. ^ クハ1255は廃車となった。
  12. ^ 1081Fのサハ2両がリニューアル対象となった。

出典

  1. ^ a b c d 小田急電鉄『小田急75年史』pp.128・146 - 147。
  2. ^ a b 鉄道ピクトリアル 2020年8月臨時増刊号【特集】小田急電鉄』第976、電気車研究会、2020年8月10日、290頁。 
  3. ^ 根岸/津田/長谷川/井浦/山口「3.3kVフルSiCパワーモジュール」『三菱電機技報』2018年3月号、三菱電機、2018年3月、175-178頁。
  4. ^ 『鉄道ダイヤ情報』通巻145号 p.15
  5. ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』通巻829号 p.258
  6. ^ a b “地下鉄に乗り入れなくなった関東大手私鉄車両 想定しながら乗り入れてない車両まで6選”. 乗りものニュース. (2021年3月20日). https://trafficnews.jp/post/105276 2021年5月5日閲覧。 
  7. ^ “箱根登山カラーの小田急1000形が営業運転を開始”. 鉄道ファン. (2009年3月17日). https://railf.jp/news/2009/03/17/144500.html 2021年5月5日閲覧。 
  8. ^ a b c d 世界初!制御装置にフルSiC適用のVVVFインバーターを採用通勤車両1000形のリニューアルに着手!〜運転電力を従来比約20%から最大36%削減〜 (PDF) 小田急電鉄公式サイトニュースリリース
  9. ^ “小田急1000形1066編成が営業運転に復帰”. 鉄道ファン. (2015年1月11日). https://railf.jp/news/2015/01/11/180500.html 2021年5月5日閲覧。 
  10. ^ “小田急1000形1095編成が営業運転を開始”. 鉄道ファン. (2016年8月4日). https://railf.jp/news/2016/08/04/164000.html 2021年5月5日閲覧。 
  11. ^ a b 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』通巻978号 p.120 小田急1000形の動向
  12. ^ 箱根登山電車の全線運転再開を記念して8月 「赤い1000形車両」を小田急全線で運転します~車内では箱根の美しい風景写真やBGMなどをお楽しみいただけます~』(PDF)(プレスリリース)小田急電鉄、2020年7月14日。 オリジナルの2020年7月14日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200714053431/https://www.odakyu.jp/news/o5oaa1000001s930-att/o5oaa1000001s937.pdf2021年5月5日閲覧 
  13. ^ 【小田急】1000形10輌編成に小変化”. 鉄道ホビダス. 2011年2月14日閲覧。
  14. ^ 「3月14日(土)のダイヤ改正より、箱根登山線内を運行する小田急通勤車両1000形のカラーリングを変更します」 (PDF) 小田急電鉄公式サイトニュースリリース(インターネットアーカイブ
  15. ^ railf.jp 箱根登山線専用カラーになった小田急1000形が回送される - 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース 2009年3月14日
  16. ^ 「2012年3月17日(土) ダイヤ改正を実施します」 (PDF) 小田急電鉄公式サイトニュースリリース
  17. ^ 「2012年3月17日(土) ダイヤ改正を実施します」 (PDF) 箱根登山鉄道公式サイトニュースリリース(インターネットアーカイブ)
  18. ^ a b c d e f g h 日本鉄道車両機械技術協会「ROLLINGSTOCK&MACHINERY」2015年3月号研究と開発「小田急電鉄1000形リニューアル工事の概要」4-5頁
  19. ^ a b c d e 日本鉄道車両機械技術協会「ROLLINGSTOCK&MACHINERY」2015年3月号研究と開発「小田急電鉄1000形リニューアル工事の概要」6-7頁
  20. ^ a b 直流1500V架線対応「フルSiC適用VVVFインバーター装置」採用のお知らせ (PDF) 三菱電機公式サイトニュースリリース
  21. ^ 日本鉄道車両機械技術協会「ROLLINGSTOCK&MACHINERY」2014年5月号研究と開発「千代田線転籍車改造工事の概要」18-20頁
  22. ^ https://www.jase-w.eccj.or.jp/technologies-j/pdf/construction_transport/C-16.pdf
  23. ^ 世界初、営業運転鉄道車両で省エネを実証 主回路システム全体として約40%省エネ 小田急電鉄車両での「フルSiC適用VVVFインバーター装置」実証結果のお知らせ三菱電機公式サイトニュースリリース 2015年6月22日
  24. ^ 鉄道ピクトリアル 2020年8月臨時増刊号【特集】小田急電鉄』第976、電気車研究会、2020年8月10日、242頁。 
  25. ^ 小田急電鉄株式会社1000形更新車用補助電源装置 (PDF) 東洋電機技報第131号(インターネットアーカイブ)
  26. ^ 小田急が通勤車両リニューアルへ 座席幅を最大13ミリ拡大 (PDF) THE PAGE(インターネットアーカイブ)
  27. ^ a b 2015年度の鉄道事業設備投資計画』(PDF)(プレスリリース)小田急電鉄http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/8247_4200732_.pdf2015年7月29日閲覧 
  28. ^ a b 2016年度の鉄道事業設備投資計画』(PDF)(プレスリリース)小田急電鉄http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/8420_3188062_.pdf2016年5月4日閲覧 
  29. ^ a b 2017年度の鉄道事業設備投資計画』(PDF)(プレスリリース)小田急電鉄http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/8589_0364760_.pdf2017年7月14日閲覧 
  30. ^ a b 2018年度の鉄道事業設備投資計画』(PDF)(プレスリリース)小田急電鉄http://www.odakyu.jp/news/o5oaa100000194wz-att/o5oaa100000194x6.pdf2018年5月26日閲覧 
  31. ^ a b 2019年度の鉄道事業設備投資計画』(PDF)(プレスリリース)小田急電鉄https://www.odakyu.jp/news/o5oaa1000001j5wa-att/o5oaa1000001j5wh.pdf2019年6月1日閲覧 
  32. ^ a b 2020年度の鉄道事業設備投資計画』(PDF)(プレスリリース)小田急電鉄、2020年7月31日https://www.odakyu.jp/news/o5oaa1000001sitn-att/o5oaa1000001situ.pdf2020年8月10日閲覧 
  33. ^ a b 2021年度の鉄道事業設備投資計画』(PDF)(プレスリリース)小田急電鉄、2021年4月28日https://www.odakyu.jp/news/o5oaa1000001xaly-att/o5oaa1000001xam5.pdf2022年4月29日閲覧 


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