国鉄オハ31系客車 譲渡車

国鉄オハ31系客車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 20:57 UTC 版)

譲渡車

津軽鉄道に譲渡されたもの。同社番号オハ31 3(1983年)

以下の各車両が各社に払い下げられている。

保存車

オハ31系客車保存車一覧
番号 所在地 備考
スエ30 41 北海道三笠市幌内町2丁目287
三笠鉄道記念館
スエ38 3 茨城県筑西市
※非公開
個人所有・非公開
スニ30 8 群馬県安中市松井田町横川
碓氷峠鉄道文化むら
スエ30 9を復元の上で保存している。
オハ31 26 埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目47
鉄道博物館
1960年に津軽鉄道に譲渡されオハ311となり、1983年に廃車後、沿線の芦野公園に保存されていたが、2006年(平成18年)7月に搬出され、製造当時の姿に復元した上で現在地に保存された。
スニ30 95 愛知県名古屋市港区金城ふ頭3丁目2-2
リニア・鉄道館
1987年に廃車となったスエ30 8を復元し佐久間レールパークに保存されたが、同館の閉館に伴い移設された。
スエ30 2 大阪府大阪市東淀川区
網干総合車両所宮原支所
※解体済み
2015年5月25日解体

その他

鉄道省、国鉄では同級の17 m級鋼製客車として他にオハ30形、オハフ31形(いずれも初代)オハフ36形が存在したが、これらはいずれも本系列とは構造が異なる。

関水金属C50形蒸気機関車とともに、日本で初めてNゲージ鉄道模型として製品化した。


注釈

  1. ^ 朝倉は具体名を挙げていないが、日本の半鋼製車両第1号は1923年大正12年)の川崎造船で製造された神戸市電200形、全鋼製車第1号は1925年(大正14年)の阪神急行電鉄500形[1]
  2. ^ 事故の衝突にはさまざまな形態があるが、特にひどいのが、木造車でも鋼製である台枠が「衝突で飛び上がった際に隣の車両に突き刺さる場合」で、木造車同士の場合、木の柱がこれに耐えられずに折れて木造部がお互い入り込むが、鋼製車の場合、妻面全体で激突するので車体同士が入り込む危険がないため。
  3. ^ その後工場の準備が整い、柱は薄板の折り曲げ、屋根も鋼製になったが内部の化粧張は木造のままだった。
  4. ^ P弁後継となるこのブレーキ弁は、鉄道省から日本エヤーブレーキ・三菱造船所の2社に対し、競作による開発指示が出されていたものである。日本エヤーブレーキによる試作品は同年8月に完成し、その後同年度中に鉄道省側での実用試験を完了して制式化された。A動作弁は機能的には当時のWABCO社製電車・客車用ブレーキ弁の最高級品であったU自在弁の簡略化版に当たり、U弁ほどの長大編成対応や高速応答性能は得られないが、その代償として機構が大幅に簡素化されるため、保守時に使用する旋盤さえ満足に普及していなかった当時の日本の国情に良く適合する、というメリットがあった。
  5. ^ 『決定版昭和史 第6巻』(毎日新聞社、1984年)で車番が判読できる。
  6. ^ スシ37形食堂(写真2-21)にある片持灯の裏側に位置する部品[4]
  7. ^ このうち、スニ30 96は改番前の1941年9月16日山陽線網干駅列車衝突事故により廃車されており、旧番号のスニ30661からスニ30 96への改番は書類上の処理のみ[要出典]
  8. ^ スヤ39 2の車内写真では、テーブルや椅子は省略され、配膳口とストーブのみ設置されている[9][10][11]
  9. ^ 帝国鉄道庁オハ225(1908年に帝国鉄道庁新橋工場で製造された、当時最新鋭の木造3軸ボギー式三等座席車)をルーツとする木造雑形荷物車。

出典

  1. ^ (福原2007)p.74-77「2-1 鋼製車体と電動発電機の誕生」
  2. ^ a b (朝倉1980-1)p.106
  3. ^ (朝倉1980-1)pp.106 - 107
  4. ^ 『スハ32800形の一族』上巻、p.170
  5. ^ 鉄道ピクトリアル1970年9月号、pp.20 - 21
  6. ^ 鉄道ピクトリアル1970年9月号、p.22
  7. ^ 『運輸公報』1948年10月16日『「スイネ39 1」及びスイテ47 1号車の取り扱いについて』。
  8. ^ a b 『特別職用車』p.19、『国鉄客車1950』p.76。
  9. ^ 『オハ31形の一族』下巻、p.163(写真9-13 - 17
  10. ^ 『最近10年の国鉄車両』pp.438 - 439
  11. ^ 『日本の客車』p.253(写真564 - 566)
  12. ^ 古沢明・近藤明徳「日立製作所水戸工場の通勤車」『鉄道ファン』No.76






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