古墳時代 地域国家から古代国家へ

古墳時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 15:20 UTC 版)

古墳時代(こふんじだい)とは、日本の歴史における弥生時代に続く考古学上の時期区分であり、前方後円墳に代表される古墳が盛んに造られた時代を指す。日本書紀によると応神天皇は難波大隈宮を行宮とし、大王 (おおきみ)と呼称された倭国の首長である仁徳天皇は宮居を難波(なにわ:現在の大阪市)に定め難波高津宮とした。国内流通の中心である難波津住吉津が開港され倭国が統一していった時代とされる。


注釈

  1. ^ 竪穴建物平地建物高床建物という用語は、その建物の床面が地表面より低いもの(竪穴建物)、地表面と同じか僅かに盛土した程度の高さを床面とするもの(平地建物)、掘立柱に床板を乗せ、床面を地表面より高く浮かせたもの(高床建物)という、床面の「高さ」を基準とした分類名である[2]。このため、地面に主柱となる掘立柱を立てて上屋を支える建物を示す「掘立柱建物」や、壁材で上屋を支える構造の「壁建ち建物」などは、それが存在した当時に床面が地表面にあったものは「平地建物」となり、高床であれば「高床建物」となる。このため文化庁は、検出された遺構を列挙する際に「掘立柱建物と平地建物」や「壁建ち建物と平地建物」などと記述するのは、分類基準の異なる建物名を別物のように並置的に記述しており「意味をなさない」ため、これらの分類基準を考慮した記述が求められると指摘している[2]
  2. ^ 東北地方北部では古墳は作られなかった。これは、1世紀以降、水田耕作が廃れるとともに北海道から続縄文文化が広がったことと関係しているとも考えられている。

出典

  1. ^ 若狭 2013a, pp. 48–51.
  2. ^ a b c d 文化庁文化財部記念物課 2013, p. 192.
  3. ^ 若狭 2013c, pp. 60–63.
  4. ^ a b c 若狭 2013b, pp. 52–55.
  5. ^ 吹田市文化財ニュース2005.3.31アーカイブされたコピー”. 2007年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年3月13日閲覧。
  6. ^ 若狭 2013d, pp. 64–67.
  7. ^ 横浜市歴史博物館 2012, p. 5.
  8. ^ a b c 横浜市歴史博物館 2010, pp. 15–17.
  9. ^ 横浜市歴史博物館 2012, p. 9.
  10. ^ 横浜市歴史博物館 2012, p. 5-8.
  11. ^ 横浜市歴史博物館 2012, p. 23.
  12. ^ 文化振興課 (2019年4月18日). “幡羅遺跡へようこそ(ハラ君)”. 深谷市. 2022年4月24日閲覧。
  13. ^ 平尾良光『古代日本の青銅器の原料産地を訪ねて』計測と制御Vol28,No8、1989年
  14. ^ 『渡り来た鉄と器』岡山県古代吉備文化財センター、2019年
  15. ^ 『日本人と金 ①(古代~中世前期)』貴金属のやわらかい話、田中貴金属グループ
  16. ^ 静岡県埋蔵文化財調査研究所 1996
  17. ^ 若狭 2013e, pp. 68–71.
  18. ^ 滝沢 1999 pp.173~193
  19. ^ 狩野久「吉備の国づくり」(藤井学・狩野久・竹林栄一・倉地克直・前田昌義『岡山県の歴史』山川出版社 2000年 17ページ)
  20. ^ 「古代国家論と戦争論」下垣仁志 2017
  21. ^ 鷲崎弘朋「木材の年輪年代法の問題点―古代史との関連について」『東アジアの古代文化』136号、大和書房、2008年。
  22. ^ 片山一道『骨が語る日本人の歴史』ちくま新書 2015年
  23. ^ 白石, 1999年.
  24. ^ 『邪馬台国』 石原洋三郎 令和元年10月 第一印刷
  25. ^ 『豊前石塚山古墳 復刻版』苅田町・かんだ郷土史研究会 長嶺正秀編 2016年8月 有限会社青雲印刷
  26. ^ 苅田町公式 石塚山古墳
  27. ^ 苅田町歴史資料館文化財ガイドブック
  28. ^ a b 白石, 2013年






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