加賀千代女 代表的な句

加賀千代女

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/27 19:38 UTC 版)

代表的な句

  • 朝顔に つるべ取られて もらい水(35歳のときに、朝顔や~ と詠み直される)
正岡子規は俳論書『俳諧大要』でこの句を取り上げ、もらい水という趣向や釣瓶を取られての表現がこのうえなく俗であり、人口に膾炙する句ではあるが俳句とは呼ぶべきではないと断じている[4][5]
一方、鈴木大拙などは、「彼女がいかに深く、いかに徹底して、この世のものならぬ花の美しさに打たれたかは、彼女が手桶から蔓をはずそうとしなかった事実によってうなずかれる」(『禅』所収)と絶賛している。また、直筆原稿に「朝顔や」と書かれているものがあることから、金沢では「や」の方を奨励している[6]
  • 月も見て 我はこの世を かしく哉

参考文献

  • 近世畸人伝

関連項目

外部リンク


  1. ^ 『ビジュアル日本史ヒロイン1000人』184頁
  2. ^ 外部リンク「千代女の里俳句館」、千代女の時代>千代女の年譜
  3. ^ 坪内稔典「柿の木問答」『図書岩波書店、2011年2月号、37-39頁。
  4. ^ 正岡子規『俳諧大要』(俳書堂蔵版)友善堂、1927年(原著1895年)、29-30頁。全国書誌番号:47015970https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1145802/22 
  5. ^ “はいかいたいよう【俳諧大要】”, 世界大百科事典 (2 ed.), 平凡社, https://archive.is/QbtYN#28% 
  6. ^ 朝顔やつるべ取られてもらひ水(加賀千代女) :: 同志社女子大学、令和4年9月25日閲覧


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